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《ネタバレ》 矢口史靖が『ウォーターボーイズ』でひと山当てることになる直前の作品、徳井優や角替和枝といった小劇場系の俳優だけでなく石田ひかりや安藤政信といったメジャークラスの演者を起用できるようになってきたころです。闇のカネ2億円を持ち逃げした気弱な若者とナース、そして二人を追う凶暴なヤクザとチンピラ六人組となるとまあよくある設定と言えなくもなく、そうなると見せ方の工夫が脚本のキモでしょう。冒頭の車中での安藤政信と徳井優のイラつかせてくれる遣り取りはいかにも当時流行っていたタランティーノ風味という感じですが、これは単にテンポが悪くなっただけだったような気がします。だけど意外と自分にはツボだったのはあの六人のチンピラたちで、意味もなく唐突にキレ出すところは爆笑です。松重豊の凶暴さはいかにもという感じでしたが、あんなに重傷なのに暴れるのはちょっとやり過ぎ、というかまともに走ることすらできない状態なんだから反撃されたら瞬殺だと思うんだけど。そしてまだそういう時代だったのかもしれないが、病院も警察も個人情報がダダ洩れすぎるでしょ、まあそうしないとストーリーが進まないので仕方がないのかな。全体的には可もなく不可もなくという感想だが、もうちょっとコメディ色が欲しかったところです。
【S&S】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2024-06-25 23:16:09)
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