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《ネタバレ》 ジョージ・ルーカスという人は、『スター・ウォーズ』シリーズ以外では長編映画第一作である本作と二作目の『アメリカン・グラフィティ』しか監督していないんですね。その記念すべき商業映画初監督作なんですが、正直言って退屈な学生映画のレベル(実際のところルーカスが学生時代に撮った短編がもと)としか言いようがないけど、その映像イメージは71年製作とは思えない斬新性に満ちていると言えます。この若造の才能を見抜いて出資したコッポラはさすがです。でも駆け出しの頃とは言っても、ルーカスがこんな作家性を持っていたとは驚きですね、まるでゴダールが撮ったみたいな感じすらしますからね。でも登場人物が男女問わず全員スキンヘッド、顔面がミラーマスクになっている白バイ隊員みたいなアンドロイド警官などのイメージは、後世に少なからぬ影響を与えているんじゃないかと思います。「これじゃあハリウッドでは稼げない」と賢明に判断して作風をガラッと変えた『アメ・グラ』、そして『スター・ウォーズ』という大金脈を掘り当てるんだから、やはりルーカスはただ者じゃなかったわけです。彼のこの後の作品では“THX”や“1138”が隠しワードみたいに使われているし、これって「初心忘るべからず」という彼なりの戒めなのかな。
【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2023-04-10 21:39:12)(良:1票)
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