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《ネタバレ》 エディー・マーフィーと言えばアクセル・フォーリー刑事、ハリウッド俳優の中でもこれほど自身の個性にピッタリの当たり役を得た人は他にいないんじゃないでしょうか。あまりにインパクトが強すぎて、彼はその後のキャリアで苦労することになるんですけど、それはまた別のお話し。なんでこのお話がこんなにウケたのかって考えると、デトロイトとビバリーヒルズという同じアメリカの大都会でありながらも天と地ほども違う国内格差を巧みに盛り込んだ脚本プロットに、そのカギがあったように思います。特に80年代は、凋落が始まったデトロイトとバブル景気に沸くLAを対比するという視点が、新鮮だったと思います。でも製作者たちも、まさかデトロイトが現在の様な悲惨な状況にまで追い込まれるとは予想以上だったでしょう。 とにかくこのシリーズは、マーフィーのマシンガントークを愉しむのが正解で、英語のヒアリングができなくてもその可笑しさが伝わるんですから大したものです。マーフィーを囲む面々もみんな生き生きとキャラが立っていて、悪役キャラが多いロニ―・コックスも上司と現場の板挟みで苦労する真面目な中間管理職を好演してます。ちなみにデトロイトのフォーリーの上司トッド警部を演じている人は、実は現職のデトロイトの警察官でロケハンでスカウトされたんだそうです。 そしてなんといっても素晴らしいのは音楽センスで、イーグルスのグレン・フライが参加しているという贅沢さ!“フォーリーのテーマ”なんかは耳にしたことがない人は珍しいぐらいで、私は“エディ・マーフィのテーマ”とひそかに名付けています。
【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-05-31 23:09:42)
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