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「あなたが好きな西部劇映画はなんですか?」と聞かれたら、過半数の人が本作を選ぶだろうと思われる定番中の定番。それまでのウェスタンの概念を変えた画期的な一篇、なんてことではもちろんありませんが安心して愉しめる娯楽映画の金字塔です。ハワード・ホークスの手腕は当時円熟の域に到達しており、“男の友情”“ロマンス”“敵との駆け引き”という要素のバランスが取れていて心地よい。ジョン・ウェインはもうジョン・ウェイン以外の何ものでもないという堂々たる演技、対照的にそれまで洒落者キャラが多かったディーン・マーティンが人生のどん底まで落ちた男の哀愁を見せてくれる。そこに痺れるぐらいクールなリッキ-・ネルソンが加わるんだから、これはもうキャスティングの妙としか言いようがない。 『恋の手ほどき』がMGMミュージカルの掉尾を飾ったのと同じ様に、1年遅れて撮られた本作が50年代にピークを迎えた西部劇の到達点である事は間違いない。
【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-09-11 20:49:19)(良:1票)
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