愛と哀しみのボレロ の だみお さんのクチコミ・感想

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愛と哀しみのボレロ の だみお さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 愛と哀しみのボレロ
製作国
上映時間184分
ジャンルドラマ,戦争もの,音楽もの
レビュー情報
《ネタバレ》 「ボレロ…べつに興味ないし…」と長くスルーし続けてきた作品をこの度鑑賞してみて、まず「観て良かった」と思うと同時に『愛と哀しみのボレロ』という邦題にちょっと怒った。原題は「百人百様」とか「人それぞれの人生」みたいな意味だと思う。決してボレロが題材ではない。この映画はアウシュビッツ含む戦争時代の悲劇の中を生きてきたいくつかの国の芸術家たちの人生を中心にその次の世代にまで及ぶ大河の流れを描いていく。そして戦争の悲劇に掻き乱されてきたそれぞれの人々が、お互いの人生の何も知ること無く「母の元で救いなく死んでいく小さな子供達を救うために」とチャリティー公演に集結するのである。その公演を観る側にも国境を越えた様々な人生があることが示されてもいる。静かにジワジワとグッとくる。ファンでもなければアーティストの生い立ちや人生の悲喜こもごもなど知らないし、そのアーティストの仕事を「たかが音楽でしょ 」「たかが踊りでしょ」的な軽い気持ちで接することは簡単。けれど、その人たちにも抱え引きずるものはあって、その自分の運命と対峙しながら日々暮らしている人間なのだということに思いが至る。「チャリティーとか言って結局ホントのところ売名でしょ。いいご身分ですこと」というような冷めた視線は向けられないなと思った。芸術というものにもっと敬意を持たなければと思えた。捨て子のエピソードが尻切れトンボで終わったのが残念。『奇人たちの晩餐』の主人公にこの映画で再会とはちょっとしたサプライズでした。
だみおさん [DVD(字幕)] 7点(2014-04-05 09:44:38)
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投稿日付邦題コメント平均点
2016-11-16ザ・ブリザード7レビュー5.75点
レヴェナント 蘇えりし者4レビュー6.48点
メイズ・ランナー2 砂漠の迷宮3レビュー4.78点
2016-11-08追憶の森2レビュー5.58点
2016-10-30ムーン・ウォーカーズ4レビュー5.16点
2016-10-28ダラス・バイヤーズクラブ5レビュー6.95点
2016-10-28サウルの息子0レビュー5.65点
2016-10-17グラスホッパー6レビュー4.94点
2016-10-17グッド・ライ いちばん優しい嘘8レビュー7.60点
2016-10-15独裁者と小さな孫1レビュー6.00点
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