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《ネタバレ》 この映画自体がサーカスなのだと思う。「幸福にする夢の時間、すべて夢が叶う」
主人公が善人だけでない描かれ方だったのはよかった。本音が見え隠れするセリフ「私のショーははったりだが一度は本物を手掛けたい」(仲間をはったり呼ばわり)その言葉通り「本物」は圧倒的でバーナムは夢中になる。ここは観客である私も圧倒された。本物は一人の「歌」だけで観客の心をつかむのだと。 しかし生きている人間である以上「夢の時間」だけでなく「現実」がある訳だ。人間ドラマ部分がご都合主義で弱い、との批判もあって当然の内容だが(あの時代の有色人種と白人のカップルなど許されなかっただろうがこれはサーカスなのだ。愛し合う二人は幸せなのだと信じよう)そこに徹したスタッフ陣の潔さが良い。中途半端に人間ドラマ部分をつけると勢いが失われ「夢の時間」が色あせただろう。圧巻のミュージカルシーンを楽しめなくなったかもしれない。 映画ではなく「すべて夢が叶う夢の時間」と思って鑑賞しよう。 (個人的にはフリークス達の悲しみの人間ドラマの映画が「エレファントマン」だと思う。未鑑賞の方はぜひ見て欲しい) 【果月】さん [地上波(吹替)] 8点(2025-03-30 00:59:21)《新規》
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