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《ネタバレ》 面白かった!
最初は殆んど根拠といえないような理由を基に無罪・有罪を唱えており、ないわ~と冷ややかな目で見ていた。が、あの論議大好き眼鏡おじ様が論理的展開を見せだし、やくざ風役者(トヨエツ)が心動かされてからは一転、「はーそこをそんな風に根拠づけるか~!」と関心までするくらい盛り上がり、巻き込まれた。巻き込まれた気弱なおじさんおばさんは、赤信号を思い出し、おばさんがいた事の矛盾思い出した。 この映画の楽しめる見方は、登場人物のように、巻き込まれていく事だと思う。他に何も客観的証拠等を提示されていないので、論理は無茶な所もたくさんある為乗り切れない人もいると思う。でも、この映画は推理物でも法廷ものでもなく、特殊な条件下に押し込まれた赤の他人らの人間模様を黙々と表わしていると思う。正直、真偽はどっちだっていい。 登場人物はなぜこんなにも必死なのか?正義を訴えたいわけでも罪を暴きたいわけでもない。人が必要以上に主張する裏には、その人の何らかの劣等感、鬱憤等があり、その体験に由来している。この映画はそれらの事が表現できていたと感じたし、くどくなかったのでとても楽しめた。登場人物がもう少しだけ少なかったらなぁと思った。 【まりんこ】さん [DVD(邦画)] 9点(2008-12-16 00:14:22)
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