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《ネタバレ》 原作小説は未読。うーん、これまた評価に困る作品です。スポーツ万能の人気者桐島が部活をやめるという些細な情報をきっかけに、全く関係なさそうな同級生の人間関係までもが変化していく…という映画のキャッチフレーズそのままで、それ以上でも以下でもありません。話の部分部分での微妙な人間関係の変化(作中のセリフにもあった「訳分かんねえ、女子」の友人関係とか)は、高校を遙か昔に卒業した大人でもそれなりに共感出来る部分はあります。この「人間関係の微妙な変化」という要素が単体で楽しめるなら、納得できる作品なのかもしれません。が、この作品の場合、その要素だけがすべてで、それ以外には何も無いというのが問題で…。通常の映画のような「全体を流れるストーリー」というものが全く存在しません。青春群像劇でもなく、盛り上がる事件が起こる訳でも無く、何かが解決することも、恋が実ることも、映画部の自主映画が完成することもなく、肝心の桐島も一切登場しないまま、何気ないシーンで唐突に終了し、「は?」と開いた口がふさがらない人も多いことでしょう。神木君・橋本さん初め若手俳優達の演技は悪くないし、高橋優の主題歌もまあ雰囲気と合っていました。しかし、ある意味潔い「ストーリーの放棄」により、私としては評価を低くせざるを得ません。大甘で4点。
【蛇蟇斎狐狸窟】さん [映画館(邦画)] 4点(2012-08-11 16:05:05)(良:5票)
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