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《ネタバレ》 1作目からずいぶん経って、もう出ないのかと思っていた第2弾。前回一番謎だった成長しないタッタの話は、さらっと流し説明でスルーされ(しかもデーパは、獣に身を落として人語を失ったナラダッタから、タッタ少年時代の特殊能力の「話を聞いた」という…これも謎)、青年シッダルタの苦悩を描きます。上映時間90分に詰め込むため、かなり端折り気味の前半では、原作で重要なポイントだったシッダルタとビンビサーラ王の友情も、軽く流され(3作目はどうするんだろ?)、タッタとミゲーラ、アッサジのストーリーをだいぶ圧縮(危うく有名なスジャータの逸話も無視されるかと思いましたが、一応ありました)。後半はルリ王子ビドーダバとヤタラを中心に、前半よりは若干丁寧な話運び。ヤタラについては、うまく原作をまとめた感があります(その分、ルリ王子の出番が割を食ってる感も)。ヤタラとルリ王子の母の別れは、前作第1弾のチャプラと母の姿とも重なって、思わず涙が…(というか全体として宗教の開祖の伝記というより、壮大な母子の物語になってる気も)。声ですが、やはり話題作りの俳優陣の演技は違和感の嵐(特に真木よう子)。逆にデーパの藤原啓治はさすがですが、前作のバンダカと同じキャストというのはどうなんでしょ。最悪なのがブラフマンの笑い飯哲夫。仏教に詳しい芸人ということでのオファーかもしれませんが、感動的な場面の後の重厚な台詞に、あの甲高い声は台無し。そもそもすべてを吉永小百合(マーヤー)に解説させている本作で、あの場面だけのブラフマン(原作での解説役)の登場は必要だったの? ヤショダラ、ブブ大臣など何人か前作とキャストが変わってるのも気になりました。さて、もう一人の重要人物ダイバダッタが出ないまま、第2部が終わってしまいましたが、第3部はどう話を持っていくのかな?
【蛇蟇斎狐狸窟】さん [映画館(邦画)] 6点(2014-02-08 22:29:50)
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