ソードフィッシュ の たきたて さんのクチコミ・感想

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ソードフィッシュ の たきたて さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ソードフィッシュ
製作国,
上映時間99分
劇場公開日 2001-11-03
ジャンルアクション,サスペンス,犯罪もの,ネットもの
レビュー情報
《ネタバレ》  非常にインパクトのある作品ですね。人の注意・関心を引きつけるのが上手いと思います。
 世界中で映像が氾濫し、その結果『人の集中力の継続時間』が極端に短くなったらしい昨今、エンターテイメント作品においては冒頭10分以内で見せ場が1つは必要でしょうから、製作サイドも大変です。
 今作は10分~15分以内に、『ハラハラドキドキ』『お色気セクシー』を定期的にはさむことで、『なんか面白い』と観客に錯覚を起こさせることに成功しています。ですので、ストーリー自体はそんなに面白いものではございません。見せ場の使い方が上手いということでしょう。
 冒頭では『人間地雷』。序盤の『60秒ハッキングテスト』。『もう一人のハッカーの暗殺』。『ハルベリーのプチサプライズ』。
 『いったい何の意味が?』というシーン、エピソードが、私達観客の意識をひきつけておくための『餌』だとしたら、その説明もつきそうです。
 終盤からクライマックスにかけてはストーリーも面白く、作品全体のプロットが見えてきます。
 スタンリーはガブリエルとジンジャーが大金もってまんまと逃げおおせたのを、それ以上は追求しません。『たいしたやつだ。』の一言には、ガブリエルを人として絶対に許すことはないが、人として認めることはできるという意思が見てとれます。
 実際に、ガブリエルは潤沢な資金を手にし、次々とテロリストを始末していきます。
 悪の華、アンチヒーローの誕生です。
 もちろん、ガブリエルによって、罪の無い人が無残な殺され方をした事実は消せません。ですがそれを言い出せば戦争だって同じですからね。
 理屈ではガブリエルの合理性を認めながらも、人としての良心、道徳を重んじるスタンリーは、ガブリエルに賛同することはないわけです。二人はさながら『曹操』と『劉備』のような関係ですね。
 この作品に難があるとすれば中盤。
 今何が起きていて、誰が何をしようとしているのか、テンポを重視したため説明不足すぎる箇所が、中盤に集中しています。
 特に背信議員によって派遣されたヒットマングループの車襲撃シーン。スタンリーがジンジャーを問い詰めるシーンなどは、一瞬なぜそうなったのかわかりません。しばらく様子を見て、あるいは結果を見て、『あー、そうゆうことか。』と結局は答えが提示されるから良いんですけどね。スピード感を重視し過ぎると、説明不足を招き、臨場感を損ない、中だるみさえ引き起こしかねない、と感じます。
たきたてさん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-11-19 11:54:04)(良:1票)
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