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《ネタバレ》 ひとつの仮想空間がクラックされただけで世界危機に陥る設定、簡単に解けるパスワード、米軍が関わるお決まりのパターンというのはマイナスではあるが、個人的にさしたる問題ではない。問題はキャラクター。侘助のプログラムによって愛する祖母が死んだ事に関して、寿命で死んだとか実行したのは米軍だとか言ってたがフォローになってない。死ぬほど後悔し、あまりの狼狽ぶりに「アンタのせいじゃないよ」と周りの人間から同情され、一生かけて償うと決心してやっと許されるレベル。それからスーパーコンピュータの暴走を引き起こした翔太に関して。祖母のためとは言え一生懸命準備していた人間の努力を無駄にし、世界危機に陥れた代償がグーパンチひとつで反省もしていない。これにはストレスを感じた。他にもウジウジした主人公に終始イライラしっぱなしだったし、主人公に当たり前のように荷物を持たせて侘助が来たら主人公をほっぽり出すヒロインは好きになれない。負けるとメソメソ泣く佳主馬。ウザいだけで可愛くない子供たち。花札前まで役に立たない女たち。キーとなるバアちゃんも感動の最終兵器たる死をもってしても心を動かされるようなものがなかった。キャラデザも個性がなくて薄っぺらく、人物を描写する気がない。リア充的雰囲気もカンに障る。
「キャラクターの行動に納得できない」「キャラが好きになれない」 というのは時かけの時にも言われていたはずだ。細田守の致命的な弱点はキャラクターだ。これを意識し改善しない限り次世代を担うアニメ監督にはなれないだろう。 【sinbo】さん [DVD(邦画)] 4点(2011-07-03 11:29:04)(良:2票)
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