| 作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 現実の煩わしさから避けて避けて漂流するかのような鈴子を演じる蒼井優の上手いこと。姉弟の心の交わりを縦糸にして、二人がそれぞれ紡いでいく現実という横糸。この現実がビターで、もう。上手くいかないよね現実って。理不尽でさ。意思を表明すると牙をむいてくるし、かといって言葉を引っ込めてやり過ごそうとしても結界は破られる。弟の、闘う決意の手紙を読んで姉もまたひとつ上のステージに上がる。号泣しながら。私も泣けました。ナカジマくんの計画がお粗末なのはナイなあ。でもラストはあれで良かったと思うな。一歩一歩踏み出す鈴子ちゃんが、きりっと凛々しく決まったことだし。
【tottoko】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2012-01-28 02:19:23)
tottoko さんの 最近のクチコミ・感想
|