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《ネタバレ》 大筋だけ観れば不倫の話ということで賛否が分かれるのは十分理解できるが、それを差し引いても、素晴らしい映画と言える。それはなんといってもフランチェスカを演じたメリル・ストリープの名演に尽きるだろう。ふと感じる日常への疑問、ロバートとの出会いによる心境の変化、不安、喜び、逡巡、そして悲しみが表情、しぐさ、台詞により時にダイレクトに時に間接的に観る者の心情を揺さぶる。単純なストーリーを名画たらしめているのは彼女の演技ゆえだと断言できる。雨に濡れるロバートの姿を見つけ今にも車を飛び出そうかとノブを掴む手の動き、何度観てもこのシーンで号泣してしまうのだ。また、フランチェスカの遺品(=ロバートの遺品)など小道具にも配慮が行き届いていて好感が持てる。これら思い出の品に気を使いしっかり観せることによって、二人の4日間が本当に永遠のものであったことが無理なく表現できているのである。好み50/50、演出14/15、脚本12/15、演技10/10、技術9/10、合計95/100→10/10点
【chachabone】さん [DVD(字幕)] 10点(2013-05-15 23:44:33)
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