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《ネタバレ》 映画の大半は裏切りだのリンチだの殺しだの、殺伐としたシーンの連続なのだが、ちゃんとエンターティメントになっていて、結構楽しんで最後まで見れてしまった。おそらく、いや多分間違いなく、「仁義なき戦い」を意識していると思うのだが、「仁義なき戦い」では、敵役の山守を筆頭に、登場人物にどこか憎めない部分が有り作品全体がコミカルであったが、本作ではそういう部分は極力排除されている。従ってラストシーンは、愛すべき兄弟分の葬式というシチュエーションまで同じになりながら、「仁義」では主人公が派手に銃をぶっぱなすという、現実にはありえないような手法で観客の溜飲をさげることができるが、本作ではそれはさすがに無理で、なんとなく後味の悪い終わり方しかできない。それが、本作の味でもあるけれど。
【Northwood】さん [映画館(邦画)] 7点(2012-10-29 06:40:41)(良:1票)
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