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《ネタバレ》 観て思い出したのは、「チョコレートドーナツ」と「クレイマー、クレイマー」。ついでにもう一つ、「ジョゼと虎と魚たち」(笑) とてもよい映画とは思います。ゲイ同士の愛と言うよりは、LGBTという生き方とその覚悟。そしてそこから波及する様々な問題について。それぞれぼやけることなく、少なくとも映画内では問題を全て起承転結しています。 ・・と褒めながらも、やはり今泉監督向きの脚本ではなかった気がします。監督らしさ (個性) が見当たらないし、内容が優等生すぎて笑えないんです。 (子役や犬のおかげで雰囲気は柔らかいですが) そして、イケメン同士というキャスティングは、私が知ってる監督のポリシーからすれば外れている感じ。本作限定で観るなら、これは迅と渚という二人についての物語、そして二人は顔もよい、だからそれはそれで理解できます。しかし、このテーマと容姿は関係ないのは承知した上で、毎回モデルさんのような好男子が主演なのはどうなんでしょう? と感じるところもあります。 「LGBTという生き方」 マイノリティとは言え、それが "フツーの生き方" なら、容姿がフツーの人、さえない人、ブサ〇クな人、誰にとっても。 総評。宮沢氷魚という逸材の発見。松本若菜の好演。そして、今泉力哉監督の新境地とその可能性。多才ぶりを見せつけてくれたので、これから映画各社による今泉監督の争奪戦が始まることでしょう。でも監督よ、サッドティー、パンとバス、mellowのユルさも、どうか忘れないでね。
【タケノコ】さん [映画館(邦画)] 7点(2020-01-26 13:38:27)
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