魔女の宅急便(1989) の 激辛カレーライス さんのクチコミ・感想

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魔女の宅急便(1989) の 激辛カレーライス さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 魔女の宅急便(1989)
製作国
上映時間103分
劇場公開日 1989-07-29
ジャンルドラマ,ファンタジー,アニメ,青春もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 大好きな映画。いろんな所が動きっぱなし。手間がかかってる。他のアニメ映画より満足度が大きい。●DVDを止めたり戻したり。すると、色々と発見があった。たとえば冒頭、先輩魔女が去るとき1度キキの上を飛んで降りていく(憎らしい)。そのとき黒猫が笑うが、気がつきにくい。アップが0.3秒でもあればと思った。ちなみに原画担当は森本晃司。●エンディングの後日談、キキはデッキブラシのままだ。アイデンティティの確立を表現しているのだろう。また、歌の前奏が入るタイミングが絶妙。「ここで終わるの?」と思った人が多いようだけど、私はそこが良かった。歌の間の、いろんなエピソードが楽しい。そしてキキの実家に手紙が届く。キキの声。コリコの町に降りていく。構成が素晴らしい。ちなみに、『トトロ』のような「おしまい」じゃなく「おわり」の表記。■宮崎は最初プロデューサーだけの予定だった。若いライターによるシナリオが気に入らず、宮崎がシナリオを書いた。愛着が生れ、監督もすることに。クライマックスの「飛行船パニック」は原作にはなく、宮崎のアイデア。老婦人からケーキをもらったところで終わる案もあったらしい(徳間書店ロマンアルバム、38・39ページ)。■この映画から宣伝プランを変更したと認識している。女性へのアピールが成功し、ジブリブランドが始まったようだ。でもまだ鈴木敏夫の担当はプロデューサー「補佐」。ロマンアルバムには顔も文章も「ない」。さらに余談だが、103ページに原・動画の机の血液型配置図が大きく掲載。制作の田中栄子(現・スタジオ4℃代表)はオカルト好きらしい(正直、気味が悪い。性格と血液型は無関係だし、差別の原因だから)。■この映画の制作中、手塚治虫が逝去。ウルスラのスランプ時の語りは、宮崎の手塚への思い、若い人への思いが込められているらしい(117ページ)。■この『魔女』には『ナウシカ』のような宮崎駿特有の説教臭さがほとんど「ない」。それに美術・大野広司による色の感じが「とても爽やか」。またキキが何度も大空を飛ぶせいか爽快感があって、だから好きなんだと思う。■宮崎アニメが大好きだった。特別だった。『ナウシカ』『ラピュタ』など、みんな好きだった。でも説教臭さに気付いたとき「醒めた」。もう戻れない。★いま、ジブリアニメでは一番好きなアニメかも。大好きな映画。9点!
激辛カレーライスさん [DVD(邦画)] 9点(2014-01-12 01:25:01)
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投稿日付邦題コメント平均点
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