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《ネタバレ》 もともといるベテランを、野心に燃えるシタッパが、あの手この手で策をうってはいあがり、やがてベテランを追い抜く…
たとえば「ショーガール」のような痛快な物語だと思っていた。 だが、アン王女が、モールバラとアビゲイルを自分をめぐって戦わせて「私ってモテルゥ~♪」と悦に入っている中盤以降は、重くてただただ暗い物語だった。 ツンデレのモールバラ。 無償の愛を注ぐかのようなアビゲイル。 月と太陽のような対比を見せるふたりも、分かりやすいキャラ設定。 最終的には誰も幸せにならない。 アビゲイルにハメられ、最終的に国外追放となるモールバラ。 モールバラを追い出したものの、彼女から歩み寄ってくれる手紙が来ることを心の中では待ちわび、しかしアビゲイルのせいで手紙が隠され、最終的には本当に愛し愛されていたモールバラの喪失感にさいなまれ続けるアン。 成り上がっていくにつれて心がすさみ、夫への愛もなく、女王への愛もなく、酒を飲まずにはいられなくなっていくアビゲイル。 最後の場面は、ひざまづいてアンの足をもまされるアビゲイルだが、執拗なほどの長い時間それを見せつけられて、ふたりの表情がイラマチオにしか見えず、ひどい嫌悪感に襲われた。 予告CMのイメージとは違う、ドロドロバッドエンド。 昼間は、外光だけで照らされた城内。 夜はロウソクのオレンジに照らされる部屋。 リアリズム漂う光の表現だけは目を引いたが。 【フィンセント】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2020-02-11 16:49:41)
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