アタック・ザ・ブロック の ゆき さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ア行
 > アタック・ザ・ブロック
 > ゆきさんのレビュー
アタック・ザ・ブロック の ゆき さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 アタック・ザ・ブロック
製作国,
上映時間88分
劇場公開日 2012-06-23
ジャンルアクション,SF,コメディ,青春もの
レビュー情報
《ネタバレ》  この手のエイリアン物であれば、モブとして殺されるだけで終わるであろう「不良少年」にスポットを当てたのは新鮮で、面白い発想。
 刀を背負った「ニンジャ」スタイルの主人公というのも、如何にも海外の映画オタクの心を掴みそうな感じです。

 ただ、冒頭にて「女性を刃物で脅して金品を奪う」という姿が描かれており、そこで(えぇ、こいつらが主役なの?)とドン引きしてしまって、結局最後まで感情移入する事が出来ず、残念でしたね。
 そもそも作中の情報から判断する限り、黒いエイリアン達が人々を襲う理由は「白い小さなエイリアンを主人公に殺された復讐」としか思えない訳で、どうにも観ていて居心地が悪い。
 そのキッカケとなる「エイリアンの殺害」にしたって「正当防衛」「事故」ではなく、わざわざ逃げたのを追いかけて丁寧に殺しているんだから、情状酌量の余地は無し。
 作中でも「こうなったのは俺のせい」と言っているのだから、作り手としても確信犯的にそういった流れにしたのでしょうが、それにしてはラストにて主人公が英雄視されちゃっているし、どうにも不可解なのですよね。
 「この主人公も、実は親に愛されない可哀想な子だったんですよ」とばかりに子育てを放棄されていた事が示唆されても、それで悪事が正当化されるとも思えず、何だか中途半端な印象を受けました。

 墜落死するかと思われた主人公が、国旗に捕まって助かるというオチからしても「可哀想な不良少年を国が救ってあげるべき」というメッセージが込められているのかも知れませんが、本人が非行を反省する描写も殆どありませんし、押し付けがましいものを感じちゃいましたね。

 シンプルな黒いエイリアンの造形は好みでしたし、強力過ぎない武器を用いて、狭い団地内で戦うという内容自体は、とても良かったと思います。
 「ロケット花火を用いてのガス爆発」という敵の倒し方も痛快で、観ていて気持ち良い。
 それだけに、主人公にとって都合が良過ぎる世界観に付いていけなかった事が、勿体無く思える一品でした。
ゆきさん [DVD(吹替)] 4点(2016-10-24 15:55:22)(良:1票)
ゆき さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-11-28リバー、流れないでよ6レビュー6.40点
2024-11-13ゴジラ(1954)9レビュー8.20点
2024-06-03ゴジラ-1.010レビュー7.03点
2024-03-01映画ドラえもん のび太の地球交響楽8レビュー8.00点
2024-02-17グリーンブック8レビュー8.00点
2023-12-26あなたが寝てる間に・・・6レビュー7.21点
2023-12-20メリーに首ったけ6レビュー6.23点
2023-11-28メイズ・ランナー 最期の迷宮5レビュー5.46点
2023-11-28メイズ・ランナー2 砂漠の迷宮6レビュー4.81点
2023-11-28メイズ・ランナー5レビュー5.76点
アタック・ザ・ブロックのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS