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《ネタバレ》 作中にて「私達みたいなグループを見ると、どうせすぐに喧嘩するんだろうと思いたがる」という台詞があるんですが、その台詞通りに喧嘩が始まるんだから、困っちゃいましたね。
そりゃあ「女だけのバケーション」ってテーマの時点で「喧嘩を通して、皆の絆が深まる」っていうお約束展開やるんだろうなとは思ってましたけど…… こんな開き直りみたいな演出されても、困惑するばかりです。 レストランで有名人に遭遇したり、タロット占いしてもらったりと、休暇を彩るイベントが色々用意されているんですが、そのどれもが「小ネタ」って感じで、面白みに欠けるのも困りもの。 恐らくは意図的に大きな事件を起こさず、リアルに仕上げてみせたんだと思いますが、流石にコレは山場が無さ過ぎた気がします。 「実は仕事をクビになってた」「実は乳ガンかもしれない」って仲間に告白するのも、これまた既視感のある展開で、サプライズ感が皆無でしたし…… 唯一(おっ?)と思わされたのは、レズビアンの女性とウェイトレスの恋模様くらいでしたね。 てっきり結ばれるかなと予想していたもので「もっとクールな子じゃないと」という一言で振ってみせるのは、中々意外性があって良かったです。 あとは、風景が綺麗だったとか、ゲストハウスの女性オーナーは魅力的なキャラだったとか……良かった探しをするなら、そのくらいかな? こういう「休暇」「旅行」的な映画は好きなもので、好意的に評価したいんだけど、ちょっと褒めるのが難しいですね。 そもそも本作の場合、主人公グループの関係性が「若い頃、一緒にピザ屋でバイトしてた」と台詞で語られる程度なので、根本的に絆が伝わってこないというか、情報量が少な過ぎて、感情移入出来ないんです。 終盤にて、男性の医者に対し「女性蔑視よ」と難癖つける主人公達の姿にも引いちゃったくらいだし…… どうも疎外感のある内容というか、観客の自分としては、最後まで主人公達の「仲良しグループ」の輪に入りきれなかった気がします。 この場合、そんな「仲良しグループ」の輪に入れるような人が観たら、中々楽しめたんじゃないかと思えただけに、惜しい一品でした。 【ゆき】さん [インターネット(吹替)] 5点(2020-05-21 14:31:25)(良:1票)
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