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高木彬光の原作は金融ピカレスク小説としては出色の作品。文庫本だとかなり分厚いのですが、一気に読めました。手形のパクリ、株の信用売買などなど、現在にもつながるような内容で、実に巧妙に詳細に手口が表現され、夢中になった記憶があります。
封切り当時はまだ子供でダウンタウンブギウギバンドの主題歌は耳に残っているのですが未見で、中年になってやっとDVDで視聴。しかし、、、大筋は原作は追ってるものの、醍醐味である金融犯罪部分は薄っぺらく、Vシネマばりのアクションが続くのみ。せっかくの俳優陣を揃えたのにがっかりでした。例えるなら「白い巨塔」を手術の血しぶき部分のみ映画化したような感じ。村川監督は好きなのですが、この人はおそらく会社組織や金融の知識や興味がほとんどないのではと。「蘇る金狼」なども、アクションは面白くいい映画なのですが、会社組織の描き方があまりに荒唐無稽でした。 映画公開時にテレビシリーズでやった渡瀬恒彦、山本圭出演のドラマの方がよかったなあ。 【いそろく】さん [DVD(邦画)] 6点(2018-06-02 22:21:51)
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