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《ネタバレ》 低予算の成せる業か。
失礼ながら、キャストがほぼ無名の映画って、リアリティがあって好きだ。 かつて深夜に放送していた「世にも奇妙な物語」の前身番組も、ほとんど知られていない役者が演じることで、本当に怪しい世界に入り込んだような感覚があって好きだったなあ。 で、今作。 まず、フィルム感たっぷりの映像がいい。 いい人過ぎる宮田君は演技もあんまりうまくない上に過剰なんだけど、そこがまた彼の人の好さを強調していていい。 彼氏に裏切られた傷心の真紀は、最初全く魅力的に見えなかったのに、どんどんその魅力を増していく感じがいい。 宮田君の友人の探偵も、適度に悪党で、潔くパンツ一丁で正座するところがいい。 あんまり怖くない組長は、これじゃあ誰も死なないだろうなあと安心して映画を観させてくれる中途半端さがいい。 そして名前もわからない若頭?もそんな強そうじゃないのにきっちりやくざしてるところがいい。 微妙な伏線じゃなく、これは完全に伏線だよなと思わせる伏線を、一つ一つ完璧に拾ってくれるところも心地いい。 これは2、3回連続して観たくなる映画。 いや面白かった。 【roadster316】さん [インターネット(邦画)] 8点(2023-08-02 15:13:31)
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