ア・フュー・グッドメン の K&K さんのクチコミ・感想

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ア・フュー・グッドメン の K&K さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ア・フュー・グッドメン
製作国
上映時間137分
劇場公開日 1993-02-20
ジャンルドラマ,法廷もの,犯罪もの,ミステリー,戯曲(舞台劇)の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 “(The Marines Are Looking For )A Few Good Men”『若干名の精鋭(を海兵隊は求めています)』。海兵隊員募集の広告キャッチコピーだそうです。興味深いのは舞台となるグァンタナモ米軍基地。ここはアメリカの仮想敵国のキューバの領地で、アメリカがキューバから何十年も、ず~っと借りてる土地なんですね。ここはアメリカ領じゃないので、この地で起きた事件にはアメリカの法律が適用しにくい、いわゆるグレーゾーンだったようです。

アメリカ4軍の中でも特に高い戦闘能力が要求される海兵隊員。その中で精鋭とは言えないサンディアゴ。除隊ではなく転属を願い出た彼は、転属の条件・取引として、ドーソンによる発砲事件の証言がありました。…その脅迫紛いの提案が、良くなかったのかなぁ?そんなサンディアゴに大佐がコードRを指示し、実行したのは、基地の置かれている状況を考えると、必ずしも間違った解決策とは言い切れないんでしょうね。私はイヤだけど、彼も自分は精鋭ですよ!って応募した訳ですから。
よりによってグァンタナモは、少なくとも平常時のアメリカのルールをそのまま持って来て当てはめられるエリアとは言えません。誰にとっても運が悪かったですね。

そんな特殊な環境の説明が、映画にキチンと反映されていたとは言いきれない気がします。イジメ、体罰、発砲事件はどの基地でも起きるでしょうが、コードRが今でも、水面下ではなく大佐からの命令として続いているという部分が、他の在留基地との大きな違いなんだけど、単なるローカル・ルール程度の印象だったように思えます。
法廷モノとしてとても観ごたえがありました。クローゼットの服から活路を見い出す着眼点。法廷に当時の整備兵を入れるブラフ。大佐を追い詰め自供させる展開は映画らしくスカッとします。一方で発砲事件の隠蔽のためにドーソンがサンディアゴを毒殺した…なんてシナリオを被せられ、証拠隠滅とデッチ上げで軍に生贄にされたのに、元隊復帰を切望していた被告2人の判決が、とても不憫に思えました。でも仲間が死んでるしなぁ…
当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったトムとデミ。2人が共演してるのに、恋愛模様に発展しないのも、意外と言えば意外でしたね。イチャイチャしないぶん、シナリオに集中出来ました。
K&Kさん [ビデオ(字幕)] 7点(2024-05-22 00:35:42)
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