苺とチョコレート の camuson さんのクチコミ・感想

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苺とチョコレート の camuson さんのクチコミ・感想
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《ネタバレ》 ハバナの街の雰囲気を満喫できたような気がします。スペイン植民地時代の石と煉瓦でできた南欧風の街並みが、長い年月、余り手が入れられることなく、朽ちながらも永らえていて、美しく装飾的でありながら、風化して、小汚く、埃っぽい。そこに人が混じり込んで都市生活が成り立っているところに、廃墟フェチというか、ちょっと廃れてるかも知れない街フェチとしては、グッと来るものがあります。見ている間は時代設定がよくわからなかったのですが、後で調べたところでは、80年代のようです。50年代のキューバ革命により、アメリカによる半植民地支配からは開放され、農村出身の主人公でも大学で学べるような環境になった反面、共産党独裁政権の弊害として、思想の自由が認められない社会になっているという問題意識のもとでつくられた作品のようです。内容的には、自由な表現を求める芸術家兼ホモセクシャルの青年と、政治を専攻する(共産主義を学ぶ)大学生兼作家志望の青年の話で、自由人vs優等生(共産主義下での従順)、オカマvsノンケが話の大きな軸になるなのですが、これに美人できっぷのいい自殺未遂癖のあるセクシーなおばちゃんが絡んできて、不思議な三角関係になることで、話がぐんと厚みが出て面白くなっているんですよね。頭の硬い体育会系共産党員青年もなかなか凛々しくて、作品を引き締めています。
camusonさん [DVD(字幕)] 8点(2023-10-31 19:03:37)
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投稿日付邦題コメント平均点
2024-10-10雨月物語8レビュー7.40点
おろち2レビュー5.70点
リンダ リンダ リンダ9レビュー6.82点
4ヶ月、3週と2日7レビュー6.97点
里見八犬伝(1983)4レビュー6.61点
2024-09-09松ヶ根乱射事件8レビュー6.72点
2024-09-09CUBE9レビュー7.49点
2024-09-09母なる証明7レビュー7.25点
2024-09-09めし5レビュー7.16点
2024-09-06Winny8レビュー6.72点
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