| 作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 「天井桟敷」と聞くと、まず寺山修司のアングラ劇団のイメージがあって、詳しくは知らないのですが、禍々しいイメージがあって、屋根裏の散歩者的な何か?と連想していたのですが、調べてみたところ劇場の最後部、最上部のことらしいです。勉強になります。仏語原題はLes enfants du Paradis(楽園の子供たち)。天井桟敷関係ないがな。さて、作品についてです。紛う方なき大作です。フランス映画に対して、予算と人をふんだんに注ぎ込んだ大作のイメージをあまり持っていなかったので、驚きました。しかも、ナチス占領下のフランスですからね。ある女と、それに関わる4人の男の話で、軽い恋から重たい愛まで各種取り揃え。ヒロインは整った美人ではないのですが、自由奔放で自分の気持ちに正直ながら、只の足軽女とは言わせない品格を合わせ持っていて、なかなか魅力的です。軽薄でキザな役者男が、役者人生を貫いていて格好良かったのと、恋愛に真摯な無言劇男が、最後こじらせて痛々しかったのと、本当いろいろだよなぁと感慨にふけることができました。
【camuson】さん [DVD(字幕)] 7点(2023-04-26 17:41:36)
camuson さんの 最近のクチコミ・感想
|