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黒人(モーガン・フリーマン)の登場、異母弟との葛藤などいろんな意味で現代アメリカナイズされた作品です。が、個人的感想からすればロビンフッドじゃあないですね。そしてロビンフッドの定義はどうあれ、一つの独立した作品としても狙いどころのはっきりしない作品でした。まずはケビン・コスナー。大胆、快活、紳士という伝統的ロビンのイメージを見事に払拭しました。ケビンはやはりアメリカ市民以外の役は演じない方が無難でしょう。監督は悩み多き等身大のヒーロー像を作りたかったそうですが、ならばなぜあれほどお馬鹿なアクションと下品なジョークで話を作ったのか理解に苦しむところ。シビアな文学系作品にしたいのか、痛快活劇にしたいのか、アクションは荒唐無稽にしたいのかリアルアクションにしたいのか、場面ごとにバラバラです。しかもラストバトルの下品さに閉口です。コスチュームなどは史実の12世紀を意識したそうですが、そこまで忠実にやるほどの歴史性はありませんでしたし、ベルベル人と称して黒人俳優を起用する時点でかなりでたらめな気はします。まあ黒人俳優をロビンフッドに出したいというのが先なんでしょうけれどもね。
【李徴】さん 4点(2003-02-19 11:44:25)
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