| 作品情報
レビュー情報
かなり評価の分かれる映画。これはバスジャックで生き残った3人のその後の人生を実験的に描いた映画だと思う。2人の無口な兄妹は目の前の殺人にも無感動な傍観者から抜けきらない現代の子供達の象徴に思えるし、その兄妹を食わすために働き同居して守る役目をする元バス運転手は現代の見てみぬふりする大人たちへの批判と自省をこめた作家たちのメッセージだったように思う。役所の体当たりの演技がそれを示唆する。ラストの取ってつけたような描写は実験映画の終焉の印。俯瞰から描かれるバスにはおそらく今までの登場人物が乗り合わせていたに違いない。
【マジンガーXYZ】さん 9点(2002-11-02 21:11:01)
マジンガーXYZ さんの 最近のクチコミ・感想
|