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観てる途中から終わってからもしばらくせつなかった。結末も悲しかったけど、俺には途中の方がせつなく感じた。笑う映画を求めてる人には合わないと思う。でも、見る価値はあると思った。確かに、人間っていうのは社会から「理想的な人間像」っていうのを押し付けられながら生きてるよね。人々は程度の差こそあれ、その「理想的な人間像」に近づくよう努力して生きていると思う。俺も社会に様々な枠に入れられて「理想的な○○像」を押し付けられているとよく感じる。それによってとても悩んでいるにも関わらず、自分で「理想的な○○像」に近づこうと努力してしまう。もし、その「像」から大きく外れてしまうと「自分ってなんだろう?」なんて考えてしまって、嫌になってしまう。そういう意味で押し付けられて悩んでも努力せざるをえないっていうジレンマがあると感じる。多分そう感じてる人って多いんじゃないかな?誰かと話してて本音を言いたいのに言えないなんてことよくあるし。そんなの自分の考え方次第って言われればそれまでだと思うけど、やっぱりそれで苦しむ人多いと思う。俺もその1人だし。この映画には本当に色々を考えさせられてしまった。この主人公も社会に押しつけられた「理想的な○○像」から外れてしまった故、悲しい結末を迎えてしまったのだと思う。主演のヒラリー・スワンク?の仕草は男っぽくて良かった。演じている彼?は本当に心の綺麗な青年?だったと感じた。それなのにこんな結末を迎えて本当にせつない思いで一杯だった。
【けりい】さん 8点(2003-01-29 16:22:41)
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