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私は涙を流すことを感動と評価していたが、この映画を見終わって「ちがう、泣くことだけが感動なのではない」と思い知らされた。これは「感銘を受けた」と表現するのがぴったりかもしれない。私はこの映画に、自分が浄化され、しおれていた植物が水を与えられたかのような不思議な想いにしばらくの間とらわれてしまった。アンディの精神力の強さにはただただ頭が下がる。無実の罪で19年間塀の中で彼を支えたものは「希望」。希望なんて言葉、日常でまったく使っていなかった。ずっと忘れていた・・・。とても大切なことなのに。アンディは人のためにあれこれやったけれど「してあげた」的傲慢な態度が微塵もなく、素直に見ていられる。T.ロビンスだからそれを表現できたのかもしれない。M.フリーマンについては素晴らしいの一言だ。派手でも楽しくも奇跡が起きるわけでもないのに、とにかく、一つ一つのエピソードが心に沁みてくる。私はここのレビューでこの映画を知った。この映画に出逢わせてもらえたことに心から感謝。これからの人生、日々の生活の中で自分に澱がたまったらトランキライザーの代わりに見続けようと思う。そしてまだ幼い息子たちに、将来必ず見て欲しいと願っている。
【いかみみ】さん 10点(2003-03-02 13:04:31)(良:1票)
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