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この映画に対して日本人の多くが腹を立てていると聞いて、「どうせ、一部の愛国心の強い人達だろう。」と特に気にも止めなかった。しかし初めて観た時それがやっと分かった。今更ハリウッド映画にそんなことを期待してはいけない。アメリカに日本の肩など持ってもらわなくて結構。それにしてもこの映画は“真面目に作られていない作品”である。興行収入を目指し、芸術性を目指していない、最近の典型的ハリウッド映画である。この映画アメリカでも話題になり、メディアは後押ししていたようだが、一般の評価は必ずしも高くない。アメリカのアマゾンのリビューを見ていると、この映画がいいと言う意見は「祖国を守るということに対して感動した」という単純なもの、あとの意見は「シナリオが酷い、セリフの内容が幼稚すぎる、ラブストーリーにしようとしているがそれすらも失敗している、場面が非現実的(真っ赤な口紅を塗りたくって、ミニスカートの白衣をまとった従軍看護婦があの当時でもいるわけがない、3時間かけて軍人がセクシー看護婦を取り合いする映画)、実際に戦死した人達に申し訳ない、実際の史実と違う、“トラ・トラ・トラ”を見た方がいい」等の冷静な意見も意外に多かった。話題のCGを駆使した虚構の攻撃シーンは、まるでスターウォーズである。戦闘機が編隊も組まずにハエか何かのように飛び回り、狭い倉庫の間を数機ですり抜ける。SFゲームのようである。これではせっかくのリアルな飛行機映像も台無しである。しかしアメリカ人はゴジラと零戦には一種の尊敬の念を抱いているようだ。日本では、おそらくこの映画のせいで反米感情に目覚める人が増えるのではないだろうか。
【pent 2 house】さん 1点(2003-04-29 16:31:19)
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