1.考えてみればポケモン映画をちゃんと見たのは本作が初めてだった。んでこれ、どうもTVアニメシリーズや過去の劇場版と繋がってる部分もあるようで、ディアルガだのパルキアだの何のこっちゃさっぱり分らず、挫折しかかったが、サトシたちが過去に送られてからは問題なく楽しめた。現代で怒り狂ってるアルセウスには手のつけようがないので、過去へ行って歴史を変える。まあ、都合のいい話だが、逆に未来を知ったギシンは本来の歴史では使われなかった「銀の水」とやらを用い、アルセウスには死の危機が迫る。ただし、ギシンの行動も町の事を思えばこそ。恩があるとはいえ、ポケモン一体の命と、豊かな大地とそこに住む人々、どっちが大事なんだ?…という決して単純ではないテーマを扱っていたように思う。そういう意味でまずまず面白かった。ゲスト声優陣はさすがの存在感だった美輪明宏はもちろん、高嶋政宏の安定した演技も良かった。その一方で、北乃きいは一人終始浮いてて、ちょっとかわいそうである。