1. コータローまかりとおる!
《ネタバレ》 初期の【戴冠式編】と【Dブロック編】はカリオストロの城のオマージュ(作者も大好きだったんだろな)。アクションのスピード感は臨場感あって良いし少年の心を生き生きと描けていて素晴らしい。無秩序に増殖していくわりにはキャラが立ちすぎる登場人物たちも愛しい。作者のデビュー作にして出世作にして唯一の作品であるだけに、作者は作品そのものに強靭な愛着があるんでしょうね。各個キャラに必ず大活躍の見せ場を作って盛り上げようとする場面が出てくるところからもわかります。作者さんにはこれからも頑張って欲しいですね。ただ柔道編だったか、出足払いに見せかけた下段蹴りを脛で受けて反撃に出る…という、柔道や空手道の実際の試合では当たり前程度の事を逆転に転じる盛り上げ場面にしてたのはネタ不足から来た力業かなと感じました。バンド編での演奏技術の描写ではバンド経験者が読むとつっこみたくなる場面があるのかな。 7点(2010-05-27 04:25:27) |