1. シグルイ
南條範夫の小説「駿河城御前試合」を独自のアレンジで描くエグキモ時代劇。漫画の表現そのものがトラウマ的なキモさなんで、展開そのものは目新しくなくても、グイグイ引き込まれる。台詞も少なめだけど、画だけでグイグイ引き込む。人間の精神や肉体の暗部を表現する漫画パワーは作者の気迫を感じる。だから怖いものみたさでドンドン読んでしまう。台詞のない場面の画もさらっと飛ばさず、その画の裏に秘めた色々な事を考えつつじっと観てしまう。内容は盲目の剣士と隻腕の剣士の決闘からはじまり、その過去へとさかのぼる。彼らの間にいったい何があったのか?とゆう感じで。剣の必殺技も魅力的。理にかなってそーで奇想天外な必殺技。意外と知らない侍時代の世界観も、なるほど~と思い、ある意味、時代劇の見方がかわってしまった。ちなみに小説も読みましたが、細かいストーリーは全然違う。でもこっちも変キモ剣士多数登場でわりと楽しめました。 10点(2008-08-11 17:10:50) |