1. ぬらりひょんの孫
超人的な力を持つ主人公が妖怪を次々倒していく、というコンセプトでは他に『幽遊白書』の名前が挙がりますが、本作はかなり物足りない印象です。主な不満は「バトルに駆け引きが存在せず非常にあっさり決着がついてしまう」、「個々のエピソードの掘り下げが浅くありきたりな印象すら受ける」ことですね。比較の対象が悪すぎる気はしますが、ドラマで差別化を図らない限り単なる凡作で終わってしまう可能性もあります。『ダブルアーツ』しかり今の新人作家を見るとつくづく2000年代になってから漫画のバトル描写は衰退したと感じます。特に花開院ゆらのような「特殊能力を持っている」というだけのキャラクターが勝つ様を見せられても全く面白くありません。せめて『うしおととら』のように尻上がりに面白くなっていくか、ファンタジーorドラマ路線で面白くなることを期待しましょう。 5点(2008-07-27 00:31:04) |