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ランボー/怒りの脱出 - K&Kさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 ランボー/怒りの脱出
レビュワー K&Kさん
点数 7点
投稿日時 2024-11-09 09:18:18
変更日時 2024-11-09 09:18:18
レビュー内容
“Rambo:First Blood Part II”アメリカでもタイトルに『ランボー』入れました。あれ?当時の記憶ではポスターとか『ランボー2』だと思ってたんだけど、ネットのどこを探してもそんな表記が出てこない。思い違いかぁ、2と付かない理由はwikiに出てました。
ジョンの筋肉が、1作目の頃に比べて、すごく・・・大きいです・・・。ロケットランチャーを構えた上半身ハダカのスタローンのポスター。美しいマッチョの裸体と、破壊力抜群な巨大な武器。このコラボって間違いなく本作からでしょう。ランボー2以降、色んなアクションヒーローがこのスタイルを真似ました。ああ・・・次はM60機関銃の片手撃ちだ。
ランボーはいろんな武器を使いますが、基本装備は一本の巨大なサバイバルナイフのみ。鍛え上げた肉体とナイフ1本あればどんな軍隊も壊滅できる(んじゃないか?)というストイックさが、ランボーの魅力です。

ビジュアル面の魅力は増しましたが、作品の質はガラリと変わってしまいました。平和な田舎町を舞台に戦いに追い込まれ、大の大人が自分の内なる辛さに泣き出す姿が、多くのベトナム帰還兵たちの共感を産んだ前作と違い、本作では『見捨てられたアメリカ兵捕虜のために戦う』という、大義名分を持たせました。そしてベトナム兵とソ連兵という、解りやすいくらい『アメリカの敵=アメリカから見た悪い奴ら』が相手とシンプルです。
「彼らが国を愛するように、国も彼らを愛して欲しい。俺の思いも同じです」あくまで作中の、ベトナム戦争で戦った捕虜の気持ちを代弁したセリフですが、まるで全アメリカ人の精神を代弁する演説のようです。良くも悪くも、ここがレーガン政権下のプロパガンダ『強いアメリカ・正しいアメリカ』と見事にマッチしちゃったんですね。

でも作品の中身はと言うと、アメリカ軍は捕虜とランボーを見捨てます。それをベトナム人の諜報員女性コー・バオが独断で助け出します。今じゃ珍しくもないですが、映画の中で女性がイチ兵士として、泥臭い戦場で活躍するというのは、もしかしたら本作が初?かもです。しかもアジア人女性がメインキャラクターというのも、あまり無かったかも。作中で彼女が戦う理由もきちんと語られていて、お飾りとして適当に創られた感がありません。脚本にキャメロンが参加していたことで納得できました。彼の作品では必ず“強い女性”が出てきますから。
そう考えて観ると、続編としての完成度が高いのも頷けます。田舎町の銃撃戦からジャングルの戦争へと方向性を変える手法。前作のインパクトのある映像=崖からジャンプ、ナイフの拷問、機関銃片手打ち、最後のランボーの語りなどなど、観客の『コレが観たかったんだ!』を織り込んで満足させる手法。さすが続編の名手キャメロン(※実際どこまで作品に関わったのか解りませんが)。あのランボーの続編としては首を傾げるところですが、娯楽映画のツボを抑えた手法が随所に散りばめられていて、見応えは充分にあります。
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投稿日付邦題コメント平均点
2024-11-11スペースボール56.67点
リング(1998)85.76点
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2024-11-09トラック野郎 御意見無用87.29点
2024-11-09マトリックス レボリューションズ45.03点
2024-11-09ランボー/怒りの脱出76.32点
2024-10-26スタンド・バイ・ミー98.10点
2024-10-26霧の旗(1965)86.75点
2024-10-23マトリックス リローデッド55.88点
2024-10-22さすらいのカウボーイ56.13点
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