201.十二人の言葉の攻防、一部屋の陪審員室。たったこれだけで観客を2時間釘付けにしてしまう、脚本、演出、そして話術はもはや芸術としか言いようがない。今後我々はこれを超える法廷サスペンスに出会えるのでしょうか。 【ジェダイの騎士】さん 9点(2004-06-03 00:57:38) |
200.ひとつの部屋でほとんどが撮影されているが話がどんどん進んでいってしまうのであきがない。 多少むりな根拠ずけもあったがおもしろかった。 【まろ】さん 8点(2004-06-02 13:06:13) |
199.丹念に見れば若干無理なところもあるのだが、物語のテンポや九十数分という映画の長さを考えると、驚くほどシンプルで無駄の無いストーリー展開ではなかろうか。この手の映画ならどんでん返しに拘るあまり「くどい」脚本に陥りそうだが、謎の解明とそれにまつわる男たちの駆け引き・人間模様の魅せ方が絶妙で文句無い。見終わって清々しい気分になった秀作である。でも、犯人は結局誰だったのだろう? 【与太郎】さん 9点(2004-05-31 01:22:38) |
198.終始一つの空間で進む物語。BGMは全くといって良いほどなく、ただそこには有罪を主張する11人の男と、それに疑問を持つ1人の男とのやり取りが繰り広げられる。最初は有罪だと思っていたものも、徐々に証言の曖昧さや些細な疑問に気付き、一人、一人と無罪の方に傾いていく。互いの信念を貫き、持論を思う存分主張し、心のそこからぶつかり合う“静かな闘争”その議論の題も、新商品の案や株投資などではなく、一人の人間の“生死”を決めるもの。これ以上白熱し、また興味をそそる題材はほかにない。度派手な音響や演出、奇抜な衣装や撮影方法など用いなくともここまで映画は面白くなるという事を見事に証明した傑作! |
197.もしリアルタイムで見たらこの得点になっちゃうでしょうね。ラストなんて最高。 【膝小僧】さん 9点(2004-05-29 06:19:42) |
196.ラストだけですかね。後は満点。 【ボバン】さん 9点(2004-05-22 01:35:32) |
195.テーマのある素晴らしい作品に予算はいらない。裁くことの難しさ・辛さを考えさせられる。 【hyam】さん 9点(2004-05-22 00:28:53) |
194.オチは最初から丸分かりなのに手に汗握る。いい脚本だ。 が、真実への近さよりも声の大きさの方が勝ってしまう陪審員制度の危うさにぞっとした。 |
193.事件のあらましというか裁判内容も見たかった。そうでないと陪審員同士の論争シーンで,その程度の理屈で「白」かよって思うシーンがあったりしてちょっと残念。総じて面白い作品ではあったけが物足りない面もあった。 【北狐】さん 7点(2004-05-17 11:59:34) |
192.ラストのヘンリー・フォンダが裁判所を出てゆくシーンがよかった。何時間もの討論の末の足取り。台詞はないのに心中が伝わってきた。それぞれの人生や生活、個々の境遇が痛いほど感じられた。 【もちもちば】さん 9点(2004-05-15 01:44:32) |
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191.こんなすごい映画があるのかと思った。別に人生で最高!って訳じゃないんだけど、非の打ち所ないので10点です。文句なしに。 【ネフェルタリ】さん 10点(2004-05-07 22:43:41) |
190.裁判所の中のシーンだけで映画が終わる、この構成がすごい! 【T橋.COM】さん 6点(2004-05-05 22:27:16) |
189.評決の行方を先に観てたのでひたすら続く密室のディスカッションに真新しさは感じれなかった。リメイク版とは出演者以外全て同じ、討論の内容から陪審員の座り位置、雨の降るタイミングまで。リメイクより良かったのが12人のチョイスが脚本の時代背景にマッチしている、誕生日席のヤンキース好き男の所詮他人事っていう感じが良く出てる等。3番陪審員が説き伏せられた後はこっちのほうが少しリアル。8番陪審員はジャック・レモンの方が説得力があり良かった。製作順に観るのが正解。 【スルフィスタ】さん 8点(2004-04-29 04:06:01) |
188.出てくる場面は一つの部屋だけなのにこんなに引き込まれるのはすごい!とてもおもしろい本を読んでるみたいだった。 【Syuhei】さん 8点(2004-04-25 19:49:30) |
187.映画としては、低予算で作られたと思われる作品。映画の中で一つの部屋以外でてこない、その中で12人の男たちがむさ苦しい暑さの中轟々坦々と一人の少年の死刑判決について話合う。1人の男がちょっと疑問に思ったことから、次々から真実が出てくる。展開のすごさがこの作品を支えている 【ZVo】さん 7点(2004-04-24 13:01:11) |
186.まず、あ、こんな奴おるおるっていうリアルなキャラの解りやすいデフォルメがうまくて、この映画の世界に引き込まれたっていうか、自分もその密室にいるような感覚になる。そして、最初の11人の有罪って判決は観てる俺にもそう思わせてしまう雰囲気があり、そこから一人の男の話術で次々にひっくりかえる展開は、自分もついでにひっくりかえされていくような感覚で、ますます映画にのめり込んでしまう。ま、屁理屈ってのもあるかもしれんけど、確実性を与えないのは、多分そこにこの映画の意味があるからかもしれん。ちなみに「12人の優しい日本人」も先に観てたけど、こっちもおもしろかったし、結末わかってても、何回観てもおもしろく感じてまうのは、この設定自体がよくできてるからかな。多分、違う題材で配役や監督かえても、俺はおもしろく感じてまうかもしれん。当然映画終わった時は自分もその部屋でるような開放感。それくらい俺、集中して観てるんやろーな。 【なにわ君】さん 10点(2004-04-23 14:49:26) |
185.少年が無罪であるにせよ有罪であるにせよ密室での議論シーンだけでここまでの作品を作る事に感動した。 【ゆきむら】さん 9点(2004-04-21 03:40:55) |
184.テレビで放映してたので録画して見ました。先にパロディである「12人の優しい日本人」を見てたので、あまりのそっくりさに原作の方がパロディに思えてしまった。で、感想は・・・いまいち面白くなかった。人、一人の命がこんな全然内容を理解していない人間の思いつきや想像で決定されるのか、という陪審員制度にもあきれた。自分がこんな連中に運命を左右されるかと思うと耐えられない。やはり裁判は事件をちゃんと理解しているプロの裁判官や弁護士たちの判断に任せてもらいたいものだ。結論としては映画としてはギャグがダイレクトに伝わる「優しい日本人」の方が面白かった。 【あきんど】さん 6点(2004-04-20 02:16:47) |
183.名作と言われていますが、僕にはちょっと。ヘンリー・フォンダが頑張ってくれたから無罪になりましたが、そもそもちゃんとした弁護士が被告人に付いていたら当然のように無罪になっていたはずです。僕は陪審員制度が真実を追究する事のすばらしさではなく、杜撰な弁護士や偏見を持つ陪審員によって真実が追究されない可能性がある事の恐ろしさを感じました。 【flyhigh】さん 5点(2004-04-17 22:26:27) |
182.本作品に限りませんが、皆が良いという作品に低い点数をつける時は、Hフォンダの心境になります。誰だかわからない匿名サイトですらそうですから、顔の見える場面で、異を唱えるのかなりの負担でしょう。但し、この陪審員達の場合は、たまたま集まった連中で、互いの素性もよく判らない、終われば別々の後腐れの無い間柄。だからこそ、思った事を素直に言える状況にあり、意見を変えるのも心理的負担はなく、比較的たやすい。しかも自己の利益は絡まない為、論理性が比較的通りやすい状況下にあり、人間の心理云々を言うにはちょっと特殊な設定に思えます。よって感情的に有罪を主張していた連中が論理的に説得されて無罪に転じていくというオセロをひっくりかえずような理路整然した展開には、さほど驚きも感動もないです。一方普段の社会生活の中での意見の対立は、私利私欲やその後の付き合い等々の打算も働くため、論理と感情が入り乱れた一筋縄ではいかない複雑さが潜んでいると思います。そのような状況下でも何らかの意思決定はされるし、時には善悪を無視した非常に危うい決定もあるかと思うと憂鬱になります。 |