37.これはもう脚本の勝利です。ヘンリーフォンダが惚れこんで作ったらしいですね。12人の座る位置から、何から何まで計算されつくしていて、どこか神様が作らせたような印象さえあります。真実と事実は違うということ。人が人を裁くことの怖さ。陪審制度万歳の映画じゃないんだよね。いや傑作です。 【ひろみつ】さん 9点(2004-01-08 14:40:53) |
36.え?え?ある一室とそこに居る12人の会話だけでこんなにエキサイティングな映画が作れるもんなの?すっかり捕りこまれてしまった。面白い。 |
35.《ネタバレ》 最初は一人の反対意見。しかし、その男の括弧たる信念の訴えかけにより「単に人の意見に流される者」は簡単に無罪という意見に傾く。また、「証拠や目撃談を信じる者」も実験や分析などから生まれた矛盾点を指摘されると意見は無罪へと変わっていく。ただ、最後まで意見を変えなかったのは「偏見を持つ者」であった。偏見による差別的な感情が、実は一番根深い問題なのだということを教えられた。 |
34.高校生のとき国語の先生がとても話し上手で授業がよく脱線していろんな話をしてくれました。その延長かどうかわからないけど、この映画を授業中にみた。ヘンリー・フォンダがパンドラの匣の希望にみえたなぁ。因みにもう一本授業中にみた映画はとなりのトトロです。 【ケジーナ】さん 9点(2003-12-16 20:49:57) |
33.好対照の二人の陪審員(H.フォンダとE・G・マーシャル)の感情に押し流されない姿は見事だが、陪審裁判の怖さを見る思いもする。 【Mr.MONK】さん 9点(2003-12-16 02:39:47) |
32.密室での短い間の出来事。それなのにこれだけ起伏に富んでいて面白く、スタイリッシュですらあるのは、この映画が決して「密室」を描いているわけではないからだと思う。12人は、まさに世の中にいがちな男性の典型を引っ張って来たような顔ぶれ。人が人を殺すという、この世で最も深い罪。そして、人が人を罰することが可能なのかという、永遠のテーマ。密室でいながら、実はこれ、広い広い世界について描いているのではなかろうか。この脚本を書いた人の鋭い観察眼と、それを生かしたキャストとカメラワークに、ただただ感嘆するばかりです。名画! 【ともとも】さん 9点(2003-12-14 17:30:59) (良:2票) |
31.スピード感が良いですね。まるでミステリ小説の終盤に、探偵が犯人に詭弁でまくしたててるような、そんな勢いで全編美味しいシーンの連続で凝縮されてる感じがしました。話が逆転していく様は見ていて爽快。実に面白い。 【VNTS】さん 9点(2003-12-13 04:42:48) |
30.高校の時の社会の先生が映画好きで、授業を潰して観させられました。この映画を観て、映画に対する考え方が変わりました。派手な演出や特撮なんて映画の本質ではなくて、発想と脚本と役者の演技が重要なんですね。 |
29.《ネタバレ》 あの狭い陪審室での議論を見るだけでこれほどの感動を与えられるとは… 強力な論者が一人いれば11対1からでも逆転無罪となること、野球に行きたくて多数者の意見に従っていた陪審員の存在、は陪審制の問題点だ。 【ぐれーん】さん 9点(2003-12-03 15:17:11) |
28.個人の意見は往々にして、集団の中に埋没してしまう。集団の中でひとり異を唱えることは信念が必要で、誤魔化しの効かない責任が伴う。ヘンリー・フォンダもトイレの中の密談で責任を問われる。12人の陪審員全員の責任であるはずの評決が、ここではフォンダひとりの肩にのせられてしまう。こんな場面が社会にはそこかしこに転がっている。セミナーという商品にまでなったくらいだ。個人の中に降りていけば必ず、その人だけの意見がある。しかし時間に追われる私達にはそれが億劫だ。そんなことよりも蒸し暑いこの部屋から早く出たいし、今夜のナイターを見逃したくない。だから右へ倣えで責任を集団の中へ捨ててしまう。 また、自分でも説明ができない感情の原泉にまで人を踏み入れさせたくもない。まして自分の意見がステロタイプな社会的刷り込みによる偏見に支配されていることなんか認められようか。アイデンティティの崩壊である。 この映画が面白いのは、事件を読み解く過程で男たちの持つ価値観も読み解かれていくところにある。人は完全な客観には成り得ないことを踏まえた上で、努めて事実を探ろうとすることの大切さを観客に訴えかける。事件の焦点をわかりやすく区切り、ひとつひとつQ&Aで決着を見せていったのも万人向けでよかった。 【337】さん 9点(2003-12-02 11:26:14) (良:3票) |
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27.《ネタバレ》 企画の面白さもさることながら、演出家の細かさが光った映画だと思う。俳優の熱演と、その仕草の細かさ、それに汗染みの具合まで完璧だった。映画の内容は、観る前に解説でわかっている。最初の一人の無罪が最終的に全員一致に発展していく事、有罪を支持していた人間が実は己の偏見から意見をしていたこと。そんなことを解っていたとしても、一つ一つの投票ではドキドキするし、一つ一つの謎が明らかになっていくシーンにも見応えがあった。12人全てが非常に印象的な人物として表現されていることも重要だった。時代に流されない、面白さが風化しない映画もあるんだなと、納得した作品に賛美を送りたい。 【fero】さん 9点(2003-11-18 12:47:12) |
26.一切の無駄を省き、ひたすら密室での議論と心理描写を描ききった究極の作品。映画というものは莫大な金を掛け、豪華なセットや爆薬など使わなくとも、いくらでも良いものが作れるんだということを見事に教えてくれている。脱帽。 |
25.圧倒されました~。ラストは胸が一杯になりました。硬派な内容で娯楽的ではないですが、「面白かったっ!」と心から言える作品です。 【たまねぎ君】さん 9点(2003-11-06 09:58:41) |
24.余計なものを省いて、ひたすら舞台を室内に限定した結果、これだけの緊迫感を生み出せたのだと思います。まぁ、その分こじんまりしてしまった感は否めないのですが・・・。 【のほほん息子】さん 9点(2003-10-31 09:21:33) |
23.すんばらしい。裁判もので、しかも審議室の中だけで話が展開する、一見死ぬほど地味な映画なのに、ここまで目を釘付けにして見れたのはやっぱり脚本が凄くしっかりしてるんだろうな。今の映画人も編集遊びにいそしんでないで、こういうのを見習って欲しい。ヘンリー・フォンダが白いスーツ、最後まで有罪を主張する男が黒いスーツを着ていたのが印象的だった。ただ一つ、有罪に固執する連中(メガネ除く)の顔がいかにも悪役面だったのがちょっと不満。 【C-14219】さん 9点(2003-10-30 23:00:33) |
22.ラストシ-ン以外はすべて密室劇。12人の性格描写も、陪審員の話が進む中で序々に明らかになっていく。狭い部屋、暑苦しい空気、息詰まるような「絶対有罪」からの逆転劇。我々観客もただ息を詰めて見つめるしかない。名前も知らず、ナンバーでしかないそれぞれの真実が暴かれたりする。ようやく解放されそれぞれが家路につく。外の空気はうってかわってすがすがしい。その時を一緒に過ごしたごとくの感がある。人が人を裁くことの難しさを重く問いかけてくる。 【キリコ】さん 9点(2003-10-30 14:24:53) (良:1票) |
21.完璧。 【戦慄の右クロス】さん 9点(2003-10-21 16:10:26) |
20.皆さんの書かれている通り名作だと思います。タイトルもイイ! 【きすけ】さん 9点(2003-10-19 00:36:22) |
19.俳優さんたちの個性と演出でこれだけの緊張感で盛り上がる作品は他にはありませんね。最後に無罪と言うリーJコップがよかった。これは全員男ばかりだったのでよかったのかも。 【fujico】さん 9点(2003-10-10 21:49:15) |
18.面白かった。映画ってお金かけなくてもこんなに面白くなるんだなって素直に思った。豪華なセットやたくさんの爆薬を使えばいいってもんじゃない!しかし暑そう・・・ |