6.《ネタバレ》 つらくて、悲しくて、暗い、でもなぜか好き。そんな作品です。10年ぶりくらいに見てみたら、やっぱり同じ思いを感じました。でも今見てみると、実加の母役の富司純子がいつも和服を着ていて、しおらしく立ち居振る舞っていたり、実加の親友の真子が、老舗旅館の娘とはいえ、普段着でも和服を着ているのが時代錯誤に見えました。日本情緒を出すための演出だったのか、当時の尾道では普通のことだったのか。私は石田ひかりよりずっと年上ですが、私の母親世代でもあの母親みたいな人はいませんでした。(原作はわかりませんが)実加の家は普通のサラリーマン家庭という設定で、歌舞伎役者の家ではないのだから、富司純子の演技が浮いて見えました。今回見直してみて、実加に意地悪をする演劇部員が島崎和歌子だったことに気づき、彼女にもこんな若い頃が...と感じました。みなさんと同じように「草の想い」という曲が大好きです。映画を見終わる頃にはすっかり耳になじんだメロディですが、最後に久石譲さんと大林監督のデュエットバージョンが流れると、その悲しい歌い方にあらためて強いショックを受けました。若くして不慮の死をとげた千津子の無念さが乗り移ったような悲しさに、胸がはりさける思いがしました。このデュエットバージョンが嫌いという人もいるようですが、私はこのバージョンが一番好きです。でもつらすぎて、何度も聞くことはできません。 【チョコレクター】さん 8点(2004-04-28 23:26:40) (良:1票) |
5.60年代生まれのおっさんには、岸部一徳のお父さんと「草の想い」という曲が深く印象に残ってます。尺が長いのに抑揚が少ない割には冗長さを感じさせない構成も見事。「死者の世界の住人と現世の人間の交流」を描かせたら相変わらずだなと感心しました。 【柿木坂 護】さん 8点(2003-10-08 22:51:27) |
4.石田ひかりと中島朋子の囁くような話し方が映画全体にやさしさを出していました。ホント「草の想い」は良い歌ですね。 【チューン】さん 8点(2003-09-18 10:23:38) |
3.映画の中の尾道は良いところです。でも、本当の尾道はもっといいところです。 【yoshi】さん 8点(2002-05-29 00:01:19) |
2.尾道は、なんかいい所です。この作品もなぜかいいのですやっぱり日本人なんですね。 |
1.大林作品では,これかなって思います。妙に幻想的だったり,逆に現実的すぎて悲劇性を強調するわけでもなく,淡々と,しかも詩情を込めて作り上げた感じが○です。偶然この2年後,尾道を訪れる機会がありましたが,当たり前とは言え,映像通りの印象を与えてくれたことが妙に嬉しく感じられました。 【koshi】さん 8点(2001-12-05 14:20:12) |