9.《ネタバレ》 この映画、題名のイメージと相反して、キレイ事や感動場面は皆無。セールスへの激しい罵倒、罵り合い、愚痴、追い込まれる精神の描写、ジェスチャーたっぷりの巧妙なセールストーク、これだけ。舞台もセールスオフィス、電話ボックス、車の中、客の家、バーとこれだけ。ストーリーも単純、セールス不振者に言い渡される「クビ」の予告とその夜消えてしまった有望見込み客リスト・・・。しかし、、、最後までこれほど見入ってしまう映画はなかなかない。キレイ事だけでは済まないセールスの世界が凄まじいほどのリアリティで描かれている。ある意味、「ニセ」や「もどき」ではない、これぞ本物のハードボイルドとも言えるのではないだろうか。ジャックレモンの演技はもう神の域。ラストシーン、「ふぅぅ、イヤな仕事だ・・・」とタメ息をつきながら、顧客への電話がつながった瞬間、獲物を狙う精悍な表情に豹変するアラン・アーキン・・・。エンドロールが流れてもう鳥肌立ちまくり。万人受けはしない映画なのだろうが、この雰囲気が好きな人にはたまらない1本になるはず。 【ぱたぱた】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2008-02-13 16:46:32) (良:2票) |
8.思いがけずこういう作品に出会えて幸せ。作品の派手さはないがキャスト達の演技だけでその人物の人生模様や会社での人間関係が手に取るようにわかり、なおかつ営業マンの悲哀をも感じさせてくれる。こういう全員が主役的な作品はなかなか無い。個人的には「十二人の怒れる男」を彷彿とさせる作品だった。隠れた名作。 【ゆきむら】さん 10点(2004-05-27 13:13:19) |
7.押付け販売の不動産会社で働くサラリーマン達の世界を見事なまでに表現し尽くした作品。会社に愛想が尽き、どことなく醒めているエド・ハリス、トップセールス・凄腕のアレック・ボールドウィンとアル・パチーノ、病気の愛娘を抱えて必死に会社にしがみつくジャック・レモン等々の名優達、その細かなしぐさも心理描写も巧みで、それぞれに深い共感を覚えます。舞台劇で練りに練られてきた脚本も秀逸。この脚本あってこそ、名優たちが終結し、夢の競演が実現しました。赤く薄暗い色彩感覚の妙と、どことなくけだるいBGM、狭く引締まった事務所の空間と、雨、安酒場、高架の地下鉄等々、全てに印象深く残る名作です。 【チャターBOX】さん [映画館(字幕)] 10点(2003-09-18 10:31:49) |
6.こういう映画を”傑作中の傑作”と言うんです。とにかく、役者のひとりひとりを際立たせ、それぞれに存分な演技をさせながら、映画として見事に統一感がとれている。デイヴィット・マメットの原作戯曲も素晴らしいんだろうけど、やはりここはジェ-ムズ・フォ-リ-監督の、どんな些細なワンカットでも人物をこれ以上ない構図に治めてしまう「天才」こそを賞揚しようじゃありませんか。とにかく、素晴らしい映画だっ!! 【やましんの巻】さん 10点(2003-06-06 13:01:27) |
5.ジャックレモンが絶品!他の俳優も、みんないい。みんな色っぽい。まさに男の映画。女はすっこんでろ・・・。 【ひろみつ】さん 10点(2003-04-01 02:13:16) |
4.俳優の演技に脱帽。すばらしい。地味な設定も好き。 【荒木】さん 10点(2003-03-28 01:38:35) |
3.10年に一回くらいこういう活力溢れる作品が輩出されていると思う。ここで言う〝活力〟とは、卓越した脚本、題材の面白さ、演出の秀逸さ、役者陣の熱演などが挙げられると私は考える。この作品は正にそれだ。矢のようなセリフの応酬で観る者を飽きさせない。こういう作品は、もっともっと作るべきだ。 【チャーリー】さん 10点(2001-07-10 00:02:36) |
2.役者が揃っていて、しかもそれぞれが持ち味を十二分に発揮しているところが、見事であった。優れた作品を観たという充足感でいっぱいになる。 【KI】さん 10点(2001-06-30 01:00:58) |
1.もう、すべてがすばらしい。 豪華キャスト、プロット、撮影技術、文句の付け所がないじゃあないですか。ジャックとアル・パチーノとの掛け合いは鳥肌ものでした。小道具の使い方から、光の扱い、ダイアログの隅々まで堪能してこそ、この映画の良さがはっきりしてきます。とにかく、満点!! 【つっち。】さん 10点(2001-02-17 06:10:10) |