3.いろいろ不満な点はあります。尺の都合もありますが、せめて要らないシーンはもっと削って
調整できたような気がします。必死の重労働なのに皆歌い過ぎで、ドン引きです。ダサいなあ。
CGはキレイに見えました。何年か前のCGでは、背景の暗いシーンでごまかして凌いでましたが
年々進歩してるようですねえ。
ドラマとしては、駆け足感が拭えない。出て行った女房の件、満州鉄道の顛末、英国軍艦との
チキンレースも、英国人を全く描かないというのもドラマとして半端な気がする。
でも、情報が無いんでしょ? 取材したとしても当人からも話が聞けず、当人も相手の裏側までは
知る由も無く、過ぎた過去をドラマにするとすれば、創作して重ねるしかない。
そこを平気でバンバン足して大河ドラマにするのが良いのか、流して次へ行くのが良いのかは
人それぞれ。映画に期待するものが観客によって差が有るので、評価も分かれる。
原作はどうなのか、いや、実際はどうだったのか・・ 映画観た後から興味が盛り上がる。
でも映画自体はドキュメンタリー然としつつ、ドラマのフリして感涙演出という印象だったなあ。
無茶な時代だから、無茶して、無茶をやらせて進んできた。それを見せて貰ったという感想。
見て損はしない映画でしたが、何を得たのか悩む映画でもある。戦後史への好奇心かなあ。