48.軽妙なつもりの台詞まわしも少しわざとらしく、もう少し地に足のついたスタイルでないと、共感を呼びにくい。 また、竹中直人をああいう使い方するのは、日本映画界で何かの協定でもあるのかと疑ってしまう。 とかなんとか文句をいいながら、実は私は、国営放送のこの番組の大ファンである。 見るたびテレビの前で、喝采し、共に歌い、ホロリとし、応援し、カネの音が少なすぎるとブーイングをしたりして、家族に引かれまくりながら、実に楽しませてもらっている。なので、よくぞこれを題材にしたなぁ!と感心しつつ、ツボにはまりまくり、エンディングでは滂沱の涙。 はっきり言って、今日び、あの程度の歌唱力では合格の鐘はあり得ないが、それでもいいじゃん。映画だもん。 人が懸命に歌う姿は、歌唱力にかかわらず、感動や共感を呼ぶものだ。 数々の名曲と共に、歌う喜びを存分に謳いあげた感動作に拍手。 【poppo】さん 9点(2004-05-18 11:11:05) (良:2票)(笑:1票) |
47.井筒に、監督として誉められるべき部分をまったく見出せないでいるオイラでも、この映画にだけは10点をつける。これこそ映画として作るべき映画。庶民の娯楽であり芸術でもあり、大人数で感動を共有できる「映画」というメディアでこそ、最もポテンシャルを引き出せる素材だろう。これは「のど自慢」という素材の妙であり、企画の妙なんだと思う。この素材からどんな味が引き出せるかは監督次第で全然違うだろうし、実際オイラも映画館に足を運ぶ前はあーでもねえこーでもねえと勝手にストーリーや演出を考え続けていた…オイラが想像したのはもっとコテコテな歌謡ショー/ミュージカル風だったんだけど、井筒監督のこういう処理法でもかなり泣けたし、120%満足できた(竹中直人はいらんかったと思うんだけど…)。普通の暮らしをしている普通の人々が、歌によって一瞬の幸福を得られる魔法のステージ「のど自慢」。この素材に着目したプロデューサーは偉い。素直にシャッポを脱いで、ヒネクレずに10点献上。 【エスねこ】さん [映画館(邦画)] 10点(2006-02-27 19:43:55) (良:2票) |
46.昔から思っていたんだけど、井筒って下手くそだよなあ。「どうしてそんなカット割りすんだろー」とか「せっかくここまで盛り上げたのに、なんでこんなあっさりとした演出で済ますんだろー」とか、今回も結構思った。だが、なぜかそうした技法的なことがど-でもいいくらい、本作のアフレル情熱とミナギルやさしさに強く心を打たれ、作り手と登場人物たちが次第にキョウド-イッチダンケツしていく姿に触発されて、いつのまにか観ている自分も一緒になって拳を天高く突き上げて「ファイト-ッ!」と叫んでしまっていた。一緒に観た奥様も曰く、「続編も観たいわ。それから、このあいだの(『ゲロッパ!』)も借りてきて頂戴。」「ははーッ、御意!」 【なるせたろう】さん 10点(2004-05-07 18:14:37) (良:2票) |
45.井筒和幸監督というと失礼ながらテレビで話題の映画を酷評しているイメージが強く、自らの監督作に対してとても自信過剰な人に見えてなんだかイヤで、あまり監督作を見る気がしなかったのだが、「パッチギ」が話題になったこともあり、ためしに一本見てみようという気になってすごく期待しないで見たのだが、予想を裏切ってすごくいい映画だった。既に青観さんが書かれているが、旅立った姉のために妹が「花」を歌うシーンはとても感動的。北村和夫が歌う「上を向いて歩こう」にも勇気づけられた。こんなに明るくて感動できて観終わって心が晴々とするような映画はかなり久々に見たような気がする。井筒監督のほかの映画もこれからは食わず嫌いせずに見てみようかな。 【イニシャルK】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2006-02-07 02:55:31) (良:1票) |
44.「のど自慢」には全く興味がない。けど、それに出場しようとした人の背景には、興味があるかもしれない。個々の持っている悩みや、対面している問題を、「のど自慢」を通して描いているのであって、「のど自慢」はそのフィルターにしか過ぎない。とても上手くまとまっているし、ついつい涙が出てしまったシーンもある。こてこて定番なのかもしれないけれど、それはある意味基礎底辺。最近多い、内容の無い映画より、人情溢れるこっちの作品の方が、断然良いと思う。 【もちもちば】さん 8点(2004-08-01 13:13:17) (良:1票) |
43.NHKの「のど自慢」に出たいと一瞬でも思ったことがある人には面白いはず。西宮での開催時に葉書選考で落された私には、色々と感慨深い。登場人物それぞれにエピソードがあるので、やや詰め込みすぎの感がるのを否めないのは事実。だが、考えてほしい。元来「のど自慢」とはそういうものだ。出場者は自慢に値するしないに関わらず、自らの「のど」を披露する。そして素人丸出しのコメント。そこには連続性があるようでない。これこそが「のど自慢」なのだ。嗚呼、それにしても出てみたい。合格する自信あるけどなぁ。 【山岳蘭人】さん 7点(2003-11-18 21:48:50) (良:1票) |
42.井筒監督作品を初鑑賞。前半の登場人物の多さとドタバタぶりについていけなかった。せっかく後半で良いエピソードがあるのだから、導入部分を分かりやすくしてほしかった。大都市でも田舎でもない桐生市を舞台にした点はリアリティがあって良かった。 【mhiro】さん [ビデオ(邦画)] 3点(2010-05-24 16:20:50) |
41.『人のセックスを笑うな』は珍しい桐生ロケだったが、これも桐生であった。あっちには蒼井優・忍成修吾が出てるが、こっちには伊藤歩が出てる。みんな『リリィ・シュシュ…』の同窓生だ。あれっ、『リリィ・シュシュ』のロケもたしか北関東のどこかだったな。なにか北関東の空気って、どうだ、と“地方”を誇示するわけでもなく、もちろん卑屈さはかけらもなく、シャラッとしていて小気味よい。基本的に笑顔の似合わない女の子ってのが好きで、伊藤歩って似合わないでしょ、けっこう好きなの。でもこれは、暗い子が明るくなりました、って役柄で、笑顔になっちゃうんだ。でもまたそれもいいか(これで高校生演じた後で『リリィ…』で中学生演じたわけか)。予定調和的な話だけど、人前で、大観衆相手に、放送を通じて全国相手に歌う晴れがましさってのは、歌う楽しさの本質なのかも知れない、と思った。竹中直人は、葬儀の受付でただシミジミ泣いてたほうが笑いを取れた。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 6点(2009-02-07 12:18:05) |
40.23区では「のど自慢」やらないからなあ。地方都市に住んでないと、この「祭り」の感覚は中々理解し難いな。 |
39.大友康平が良いです。このおっさんはこの作品以降おれの中でかなりツボな俳優さんのひとりになりました。竹中直人ほどクドくない、ほどよいむさ苦しさが最高。日本にもこんなコミカルな演技ができる俳優さんっているんですねー。ダメパパ役があまりにも板につきすぎていて、とても本業がロック歌手とは思えません。あの家の子供に生まれたら贅沢な生活はひょっとしたらできないかもしんないけど、毎日楽しく生きられそう!ハートフルなエピソードに心癒されました。佳作という感じだけど、テレビでやってたらまた観てしまいそうな作品です。 【Minato】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-02-13 23:04:11) |
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38.前半は演技がわざとらしく見え、ギャグ?もつまらない。0点でもくれてやろうかと思ったが終盤~ラストがわりとすっきりしてたので5点。 |
【コナンが一番】さん [地上波(邦画)] 4点(2005-06-06 16:47:56) |
36.最後の方で「不覚」にも涙してしまいました。。伊藤歩も室井もなかなか泣かせる演技をします。歌も上手いです。大友のエピソードは本人の演技ベタもあってちょっと押し付けがましかったです。久しぶりに映画で泣きました。 【たかちゃん】さん 6点(2005-03-17 22:46:52) |
35.「NHKのど自慢」が何時から続いているのか知りませんが、何十年の間に予選・本選含めて膨大な数の延べ出場者、それぞれの想いを込め歌い上げるそれぞれの人生、ウ~ンこれはソウルだ!のど自慢がソウルだとは思わなかった、井筒を見直しました。もうワンパンチあればノックアウトなのに敢えて空かしてしまう井筒流、もっとベタベタにトドメを刺してもいいと思います。 【亜流派 十五郎】さん 7点(2005-02-12 23:28:12) |
34.それなりに楽し。大友ファミリーに一番引きこまれたかな。そもそもあの歌い方はすげぇ。 【やいのやいの】さん 7点(2004-11-13 11:04:55) |
【ムート】さん 9点(2004-06-13 15:51:13) |
【ボバン】さん 7点(2004-02-10 00:10:25) |
31.うわぁ…コテコテの日本映画だなぁ、というより地方映画って感じ。井筒監督の作品は良い時は人情味が出るが、悪いときは貧乏臭くなる。今作は…どうだろう?やや中だるみするから、表面はいいけど中身が焼けてない焼き鳥ピーコちゃん、ってトコか。 【カワサキロック】さん 5点(2004-02-01 22:33:35) |
30.ラストによくぞあの名曲を持ってきてくださった。リリーにも一曲歌わせて欲しかったなあ。 【tawara】さん 7点(2004-01-14 00:42:25) |
29.見ていて退屈だなと思った映画は久しぶりだ。テレビであれだけ大きいこといっている井筒監督だから、余計そう感じてしまうのかもしれない。いらないエピソードがありすぎてたいくつする。会場にむかう室井茂たちが道を間違えておじいちゃんと孫にであうシーンっているかなあ。別に人々をそんなに無理矢理かかわり合わせようとしなくてもいいんじゃないかなあ。私には井筒監督のよさがまだ、わかりません。申し訳ない!!! 【蝉丸】さん 3点(2004-01-04 00:22:44) |