15.《ネタバレ》 チャラオが厳しさを通して成長していくという、典型的矢口映画かな。 頭を使わないで観られてラクで、換言すれば先読みが簡単にできる。 染谷将太のチャラオも、伊藤英明も結構いい味出していたし、 長澤まさみも、そんな悪くはないが、情緒不安定気味。 まあ、通して及第点で、おもしろくないってことはないが、 発端となる職業の決め方が、ちょっと不愉快。 私ゃ公務員ではないけど・・・ 【fragile】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-12-21 19:09:39) |
14.《ネタバレ》 いや~面白かったですわ。泣いて笑って大満足。林業をテーマにした娯楽作を作ってくれたことにも感謝したいのですけど、ちゃんと林業的精神も盛り込んであってね。全部切ったら大金持ちだろってセリフに対して、みんな切ったら子孫はどうなるんだと。我々が切ってお金にしてる見事な大木は、みんな先祖が植えてくれたものなんだって。この長期的精神、ほんと大切ですわね。ダメ人間の主人公も、なんか憎めないやつで、少しずつ成長して周りと打ち解けていく様が微笑ましい。ラストのあの祭りはほんと爆笑しました。御神木をなぎ倒して、男根にして穴に突入させるってなんちゅう祭りやねん!て感じですけど、その男根の上でなんかヘロヘロになってる主人公が最高に笑えました。そしてまさみちゃんとの「さよ~なら~!」の応答シーンでまたぐっときちゃうし。この監督さんやっぱりいいね。ウォーターボーイズ以来の快作でありました。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2014-11-27 22:35:01) (良:1票) |
13.林業という、この映画を観なければ全く知ることの無かったであろう世界を、ほんの上っ面かもしれないが学ぶことができて良かった。本当にあんなスケールのでかい祭が行われているのかは謎だが、その迫力に圧倒された。 一人の青年の成長物語としてはやや盛り上がりに欠けたけど、最初はチャラ男だった主人公がいつの間にか真剣に林業に向き合っていて、凄く応援したくなった。何故あんなに頑張れるのか?それは長澤まさみが居るからなんですねぇ。田舎にあんな可愛い子が居たらそりゃ帰りたくなくなりますよ。でも、地味な見た目と裏腹にバイクを乗り回すし気が強い。そのギャップが良い! あと、エンドロールの最後の最後まで観ることをオススメします。 【ヴレア】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-11-27 20:53:31) |
12.《ネタバレ》 2時間という枠の中に、キッチリといい形に収まったんじゃないかな。林業という職種をもっともっと掘り下げていけば、2時間ではきっと足りないはず。そこを、見てもらいたい、知ってもらいたいのチョイスが素晴らしく、それだけで林業の奥深さを垣間見ることができた。また、変に押し付けがましくなく、あくまでも当然のことのように振舞っているのもいい。もちろん過酷で辛く厳しい仕事だと思うけれど、そういった一面をそんなに見せなかったのも、作風が崩れてしまうからだろう。主人公の一見何も考えていないようで、実は自然な、天然な心の豊かさがあり、それが実にいい感じで作品そのものに、温もりを与えている。その例として、遭難した少年を助けた時に、主人公を誘導したのが誰なのかすぐには分からなかったけれど、手に付いたご飯粒から、おにぎりをあげたお地蔵さんだと気付いた時に、主人公のとった何気ない行動がこうやって人命救助へと繋がっていき、ほんわかとした気持ちになれた。それに、お地蔵さんだよとあえて説明しなかったとこも評価したい。この手の映画にしては珍しく、成功した方だと思います。やっぱり主人公の設定が、一番大きなポイントでしょ。 |
11.この監督さんは万人誰が見ても分かりやすい作品を作ってくれるので、安心して観れます。この作品も地味な林業を林業初心者の若者の視点から描くことで林業の魅力を観ている人にじわじわと伝えていきます。キャスティングもマッチして、リアリティーがありました。この監督さんには、このスタイルでずっと映画を撮り続けてもらいたいですね。 【Yoshi】さん [DVD(邦画)] 6点(2014-11-15 17:49:41) |
10.自分の祖先がかつて一生懸命世話をした木々を今の自分が刈るという林業の考え方にはハッとさせられた。今の自分が生きていることを自分の家族や他者とのつながりのなかに見いだすという、今どこかおろそかにされている考えをズバリと言い当てられた感がした。こういう「哲学」を軸に置きつつも、内容は矢口監督らしいエンターテインメント。たしかに自分も子どもが行方不明になるエピソードは不要だったと思うし、恋愛パートもちょっと違うようなという違和感もある。でもそれ以上に山男たち(とくに伊藤英明は特筆モノ)の気持ちのいい描き方に、すっきり爽やかな気持ちで見ることができた。くだらないネタに笑いながら(苦笑を含むけど)、その「哲学」がじわじわと染みこんでくる、矢口監督らしい快作だと思います。 【ころりさん】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-10-11 06:18:29) |
9.《ネタバレ》 矢口史靖っぽいけどちゃんと進化も感じれてよかった。人と人のつながりの気まずさ、楽しさがよく出てる。まぁ解りやすい比較対象としての都会の描き方の雑さもご愛嬌か。伊藤英明が好きになりました。 【reitengo】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-09-16 10:53:56) |
|
8.《ネタバレ》 林業という素晴らしい素材と良い俳優陣なのに、話を詰め込みすぎて良さが伝わり切れていないのが残念でした。イベントやギャグを絞って(少なくとも祭りの時の実家からの電話は不要)、林業の大切さや厳しさ、主人公の心の成長、村人の生き方とかをもう少し丁寧に描けば見応えあるものになったと思います。子供がいなくなる(そして見つかる)のも、突然雨が降る(そして止む)のも、入れたい気持ちはわかりますが消化不良です。そして何より小さな木でも伐採場面を丁寧に描いて欲しかったけど、主人公が最初に切らせてもらえた木がちょっとぞんざいでしたね。またスローライフクラブ?の話はやり過ぎで、自分は気分悪くなりました。主人公は「1年間ならもっと成長しただろう」と考えるか「1年ではまだまだ変わらないよ」と考えるかは人それぞれですが、やはり背筋がもう少し伸びて欲しかったかな。伊藤英明のチェンソーさばきと子役に+1点。 【Banjojo】さん [映画館(邦画)] 7点(2014-07-13 22:46:57) |
7.《ネタバレ》 矢口監督テイストの爽やかな映画でした。 ベタといえばベタですが、主人公の成長が微笑ましかったです。 伊藤さんと優香さんのバカップル夫婦ぶりもよかった! 森林の中の自然を感じられたので、劇場で観て良かったです。 【カルーア】さん [映画館(邦画)] 7点(2014-06-29 19:41:51) |
6.《ネタバレ》 一番心地よかったことは、疑似“脱都会”が出来たことだ。ド田舎のでこぼこ道とか古い民家のにおいとか田舎のばあちゃんのペースとかがたまらなく癒される。そして映画のメインステージである山奥の森林の雨、風、葉、虫、泥、汗そういったあのにおいが感じられた。長澤まさみや優香と一緒に都会をエクソダスして1年間も森林浴が出来る映画だ。 100年前に植えた苗が、今大きな木になって、それを伐採し商品にするという仕事。100年前に誰が植えたかと言うと、じいちゃん、ひいじいちゃんたちだという。それから100年、丁寧に間伐し、枝打ちし、美しい一本の樹となりてチェーンソーで切り倒す。この光景が神々しくないわけがない。そして今年も苗を植えて、100年後、きっと子孫がそれを伐採するんだろう。そういう大きな「生のサイクル」の一部分であることに気付いたのは主人公の青年だけではなく、映画を見る僕たちもそうだ。今僕が住むこの木造の家の材料でるwoodも、きっと大昔誰かが植えて、それを別の時代の誰かが伐採しているのだろう。そしてその木のにおいが心地よいこと。 |
★5.某旬報の批評の中にもあった「身体性」。やはりこれだろう。 クライマックスの御神木落としのスペクタクルは、その直前の染谷将太の もやい結びや、伊藤英明の猛ダッシュのワンカットに及ばない。
染谷と長澤まさみがムキになるフィジカルなドッジボール。 その二人を素早い左右のパンで捉えるカメラワークは、 御神木に大鋸を入れ協働する伊藤・染谷の二人を捉えるパンニングへと連なっていく。
大型バイクを颯爽と駆る長澤、そして チェーンソーをあたかも本職のごとく扱いこなす伊藤の自信に満ちた身のこなし が清々しい。 別れのシーンでも、彼女は懸命に疾走し、彼は全力で抱きしめる。 ここでもひたすら身体的だ。
藁葺き屋根の民家へと登る坂道や森の木漏れ日など、いい情景も多数ある。 撮影は芦澤明子だ。
【ユーカラ】さん [映画館(邦画)] 7点(2014-05-25 23:01:27) |
4.《ネタバレ》 原作既読。三浦しをんの原作が面白かったので劇場に足を運びました。うーん…他の方がコメントしてるように面白いんだけど何か物足りず、イマイチ感情移入できない。元カノご一行様が山に遊びに来たくだりや子供の神隠しのエピなんて主人公の成長を描く絶好のエピソードだと思うんだが、どうも生かし切れてないように感じた。主人公が林業と向き合っていく過程をもう少し深く掘り下げたら評価は変わってたかもしれない。 【時計仕掛けの俺んち】さん [映画館(邦画)] 6点(2014-05-19 20:30:19) |
3.《ネタバレ》 ふ~ん、前のお二人はそーゆー評価なんだ。矢口監督と言えば、①オリジナル脚本であること、②テーマに関わることを役者たちに実際にやらせる、③群像劇である、という3点が柱です。「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」はそのとおりだし、「ハッピーフライト」は②が弱いけど③を強く打ち出してバランスを取ってたと思います。今回は①原作あり、③主役がはっきりしてるとかなり趣が違うことになってますね。この変化はバックのメインがCXからTBSに変わったせいなのかな? ②はCGの力借りてましたけど、かなりの部分役者たちがやってるなと見ました。で、観終わって私的には好印象だったので原作読んでみました。一旦各エピソードをバラして、省くとこと、追加するところなどを勘案した上で前後関係を入れ替えたり、デフォルメしたりして再構築した作品だと見ます。まったくなぞってはいないんだけど、原作の描きたかった世界はきちんと表現されていて、もっと印象がよくなりました。わたしは好き。むかしの彼女+その友だちたちがやってくるシーンはいらんけどね。 【shintax】さん [映画館(邦画)] 8点(2014-05-18 13:56:15) |
2.《ネタバレ》 見る前は、どうせこの監督の「極端にデフォルメされたダメなヤツが笑わせつつ頑張って最後には感動的な展開」っていつものパターンなんでしょ?って印象だったんですが、実際も全くその通りで、それでもまだ今回はおふざけっぷりは控えめ、林業ってモノに対しては真面目に向き合ってる感じがします。でも、この題材に矢口監督がふさわしかったのかどうかは疑問で。 主人公がいかにも矢口監督のキャラらしいウザいレベルのダメさで、そこから感動まで持って行こうとするあざとさっていうか、無理矢理さがシンドいなぁ、って。あそこまでダメなヤツって普通じゃないですし、そこに共感が無いまま、努力の積み重ねみたいな描写も欠如して流れて、タナボタ的展開によって良き方向に転じてゆく感じなのがどうもノレなくて。 森に消えた子供を見つけて周囲の信頼を得るよりは、林業の部分で実績を示してこそなんじゃないでしょうかねぇ。 大体、主人公の1年間を追った物語なのに、最後の半月の時点で主人公、体ダルダルで色白のまま、冒頭から全く見た目変わらないっていう。 あと、ちゃんと画として撮りきれてない、繋がりきってない部分が多い気がしました。背中の中村林業の社名から中村林業に行くまでの流れは途中が飛んでる感じですし、水辺のお地蔵さんはそれがお地蔵さんであるとハッキリ認識できるだけのディティールが出てなかったり。高い杉の上の二人を捉えた画も、なかなか安定せずにいい画に収まりきるまでが大変、って状態でしたしねぇ。 最も気になったのは林業の大切さや良さは描けているのですが、じゃあ、それが都会生活とどう繋がって、どう未来への可能性を拓く事ができるのか?って点についてはちっともなところ。 結局、都会生活と山暮らしとで断絶しちゃってるんですよ。類型的な、排除すべき悪役として都会の若者を登場させる事によって「山暮らし最高!」ってところに閉じちゃってます。排他的、閉鎖的な状態こそを是としちゃってたら、そもそもこの映画を作る意味があるんでしょうか? しかし伊藤英明は良いですなぁ。あの性格、あの体格。この映画の中で最も生きたキャラになってて素晴らしいです。 クライマックスの騎乗状態もアレな感じで、もっと真面目な作りで良かったんじゃないかなと思いますが、矢口監督だとこんなところなんでしょうね。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 6点(2014-05-15 21:41:53) |
1.《ネタバレ》 おもしろいんですが、何だかちょっと物足らない作品です。 まあ、この監督さんの特徴なんでしょうが、人物描写や画面にこだわるばかりで、肝心の主人公の『木こり研修』の内容がほとんど描かれていない。 強引なストーリー展開や荒いカメラワークが前面に出過ぎていて、あまり楽しめなかったように感じます。 作品内容や着眼点が秀逸な監督さんだけに、少しばかり辛めの採点になりました。 【ミスプロ】さん [映画館(邦画)] 6点(2014-05-14 17:31:44) |