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アンドレ・タカシさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2127
性別 男性
自己紹介 2022/3/26に以下のような自己紹介文をアップしました。
ロシアのウクライナ侵攻が始まってひと月経過。
映画は観ていますが、侵略戦争のせいでレビューする気になれません。
私の映画レビューと戦争は直接関係しませんが、
楽しく文章を考える気分じゃない、ってことですね。
ロシアが撤退するか、プーチンがいなくなったら再開します。


そして、
侵略戦争が膠着状態に入り、
いつ終わるか識者にも判断できない状況になりました。
まぁ正直、痺れを切らしたので、レビューを再開します。
ウクライナ、頑張れ!

2024年3月17日更新

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1.  華氏119 《ネタバレ》 
米国大統領選まで約3週。この作品のレビューを書くには絶好のタイミングだと思いました。  マイケル・ムーアはトランプが大嫌い。革新左派系思想を持つ彼には、それは想像の範囲内。でも、本作はトラップバッシングに終始する訳では無く、もう少し根本的な問題点を暴き出そうとしているところが良かったです。それは、民主党がその性格ゆえに抱える問題点でした。  米国の政党政治は民主党と共和党の二大政党制。この制度はとてもスタンダードだと思うのだけど、敗戦を経て占領下に作られた体制をベースにした日本とはかなり違います。まず、日本には共和党に類する政党がありません。あえて云うなら、穏健な右翼団体がそれに当たるのだろうか…。民主党は現在の日本の野党の集合体みたいなものです(あくまで私見ですよw)。自民党は党首総裁の個性によって性格が変動します。強引に二分するなら、小泉は民主党っぽく、安部は共和党っぽい方針を持っていたと思います。米国民主党的政治を志した日本の民主党は、実力不足(と云うか、後述する力学)で亡くなりました。チーン。  アメリカの政策は大統領の所属政党によって左右に大きく舵が振られてきました。まず、大統領の顔つきからして違う。民主党大統領、ケネディ・カーター・クリントン・オバマ→優男。共和党大統領、ニクソン・レーガン・ブッシュ親子・トランプ→コワモテ。ですよね(笑)。  民主党の問題点に話を戻します。とても賢くて、口あたりが良く、真っ当なことを発言します。人種差別反対、銃規制推進、利益を分配し貧困を解消、等々。うんうん、それが出来るなら、それに越したことは無い。でも、出来ません。私見で極論しますけど、人類は個々人の欲や富の占有をエネルギーにして進歩してきたからです。民主党のリーダーは偏見や欲を否定しますが、ヒトの本質とは(DNA的に)かけ離れた論理なのだと思います。人はみな平等と云う概念は達成が難しい目標で、それに近づければ合格って感じかな。女性から見て、フェミニストは個人的に付き合うには良いパートナーですが、行政のリーダーとしてはどうなのか? 近隣国家から侵攻されそうですw 改革思想を持つ力強いリーダーが出現すればそれがベストかと云うとイエスとも言い切れない。ヒトラー、毛沢東、近くはプーチン、習近平がそれだから。大勢の支持を得るため、あるいは大勢の支持を背景に、一部を極端に排斥する為政者です。 米国政治は、二次大戦後に関しては、民主党と共和党がほぼ交互に大統領を輩出しています。一方向の方針が強まると、それに対するセーフティ機構が発動してバランスを取って来ました。日本の民主党はこのバランスでちょっとだけ水面から浮上しましたが、元々が偏重したバランスゆえに二度と浮上できないほど沈んでしまいました。  トランプはムチャクチャな大統領です。キム委員長と同じくらいムチャクチャだと思います。人種差別を容認し、女性蔑視発言を頻発し、黒人を撃ち殺す警官を擁護し、人権デモを軍隊で取り締まる。そんなムチャクチャな大統領が許されているのは支持者がいるからです。その支持者は白人至上主義者だけではなく、民主党の口当たりの良い弁舌に失望した方も含まれる。マイケル・ムーアが本作で言いたかったことは、そこだと思います。「民主主義の危機」まで持ち出して民主党へ送った辛口エールです。  「追記」を書き足すために、元々あったレビューの一部を削除しました。2000文字が上限なのですね。  【2020/12/5追記】 もの凄く往生際が悪かったトランプ氏もやっと観念する風情が見えてきました。 巷間で言われていることですが、今回の米大統領選は両候補のどちらが良いかと云うより「トランプのままで良いのか?」が問われていたと思います。私が大嫌いな中国に強硬姿勢を取り続けるトランプ氏はとても頼もしかったけど、そんな私でさえも彼の続投には首肯できなかった。今日現在、米国では毎日何千人もの方がコロナで命を落としています。それはトランプ氏の選挙運動方針(本人は明言はしていないけど、マスクを付けずに集会をやる、など)が無関係とは思えない。彼は色々な意味でやり過ぎたのだと思います。 同時に、そんな彼に7000万人以上が投票した事実も見逃せない。個人的には、後世の歴史観はトランプ以前とトランプ以後で分けられると思える程のインパクトがありました。今後の世界情勢は、トランプレスの米国がどのように中国とやり合うかで、しばらくは舵が切られていくのでしょう。 レビューっぽいことも書いておこう。この映画はトランプ氏排斥に効果があったと思います。両候補の得票は僅差だった。本作が無かったら、トランプ氏が再選を果たしていたことでしょう! ムーアさん、おめでとう。
[インターネット(字幕)] 5点(2020-10-17 15:47:53)
2.  ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス 《ネタバレ》 
相変わらず特に何も考えずに、ゆる~く楽しめる映画でした。親子や仲間の絆がテーマっぽいけど、そんなものはどうでも良いレベルで、私は主に登場人物たちの会話を楽しませてもらいました。オープニングのグルートのつぶらな瞳にキュンをしましたw
[CS・衛星(字幕)] 5点(2018-03-30 12:21:34)
3.  ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー 《ネタバレ》 
ゆる~いヒーローもの。この種のテイストが久しぶりで、それが新鮮ってことも含めて楽しかったです。アウトローぶってるけど正義感はある。麦わらの海賊団みたいなものですかね。主人公とヒロイン(?)はどうってことなくて、実は何がやりたいのかよくわからない。でも、植物男と筋肉親父とアライグマはしっかりキャラが立っていて、彼らのアクションと台詞に期待感を持ちながら観ていました。漫才レベルのボケと突っ込み満載です。乱闘シーンのアングル選択とカット割りは最悪レベルに下手くそで、とても見づらかった。特に凝る必要を覚えなかったのは私だけかな。カセットテープのウォークマンでラナウェイズのチェリー・ボム。なんでウォークマン?とも思ったけど、懐かしいポップスを聴く風情の映画としてまとまっています。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-09-04 15:13:40)
4.  カイト/KITE 《ネタバレ》 
面白くなかったです。若い女性の殺し屋映画。その系譜を考えると私などは最初に「ニキータ」あたりが浮かびます。当時は女性の殺し屋が主人公ってだけで見せ場がありましたが、すでにそんな時代じゃ無くなっている。手腕はヒットガールに遠く及ばず。見ているだけで幸福感が得られる容姿でもない(好みの問題ですけど)。主人公の記憶障害に絡んだ謎解きを縦軸に置いていますが、この回収が色んな意味で甚だショボい。犯した罪を自分で決めた方法で償うと云う黒幕の理屈には聞いていて腹が立ちました。つまり見どころが見つけにくい作品でした。 他の方のレビューでオリジナルのアニメがあったことを知りネットで観ました。そちらはアダルト色を基底にしており、背徳的な描写にオリジナリティがありました。本作は比較的シンプルだった設定をややこしくして、その説明に無駄に時間を割ていることが分かりました。何がやりたかったのでしょう?
[CS・衛星(字幕)] 3点(2016-09-04 14:29:13)
5.  カプリコン・1 《ネタバレ》 
公開当時に劇場で観たのですが、その時から複雑な想いでした。久しぶりの再見でもやはり同じように感じました。 サスペンスとしては高質です。印象に残る絵が多く、ストーリーと動感が上手く噛み合っています。終わらせ方も味わい深い。 なぜ複雑なのかは、ほとんど余談です。大気圏突入の失敗によって隠蔽側を追い込み、パイロットを亡き者にしようとするシナリオ。こうなると計画推進派は完全な悪役です。製作側の真意は分かりませんが、見かけはNASAの活動に否定的なスタンスです。非生産的な事業より福祉に金を回せというのは、当時の(今でも?)彼の国の世論でした。私はいわゆる天文ファンで、アポロ計画などに心を躍らせた少年でした。その少年の目から見た本作は「宇宙開発の意義の否定」と映りました。鑑賞者に夢を与える媒体であるべき「映画」で、宇宙開発を貶すなんてひどい、と思いました。でも、面白かったのです。だから「複雑」でした。 現在の私はエンタテイメントと割り切って鑑賞できますが、感受性が豊かな頃に覚えた印象はなかなか拭えないものです。「はやぶさ」を扱った邦画諸作でも、予算の捻出は頭の痛い問題として扱われていましたが、概念でしかない未来へ投資できるとしたら、経済大国と言われる国以外にはないと思います。
[映画館(字幕)] 7点(2014-01-31 02:25:26)(良:2票)
6.  カイロの紫のバラ 《ネタバレ》 
映画とは何かと云う問いに例解しながら、映画愛を謳いあげた作品です。スクリーンを見つめるミア・ファローのキラキラ瞳は分かりやすい映画ファン。でも、映画館を出ると不況と夫のDBに悩む日々。映画は辛い現実を忘れる手段でした。彼女は映画内のキャラと映画俳優の両方から求愛されます。それは、モテない学生や仕事漬けの独身サラリーマンがAKBを見て夢想する世界と同義でしょう。映画はアイドルとの逢瀬であり、人生に潤いをもたらす妄想の原料になります。過酷な日常から脱する彼女の夢は呆気なく潰えるけれど、まるで本能に導かれるように足が映画館へ向かいます。そして、失意の瞳が再び輝きを取り戻す。それは束の間の気休めかも知れません。でも、人生なんて浮き沈みの繰り返し。映画が浮上の契機になるなら、こんな素晴らしいことはありません。本作では叶わなかったけれど、映画は人生そのものを変えることさえあります。そんな映画の役割や効能を、本作は理屈抜きに見せてくれます。オープニングとエンディングのミア・ファローの表情が実に雄弁です。私は映画が与えてくれるものは、クソ映画に対する憤慨も含めて、全肯定します。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-09-11 02:12:44)
7.  がんばれ!ベアーズ 《ネタバレ》 
今更ながら初めての鑑賞でした。ヘタレチームのベアーズが少年野球リーグの中で徐々に順位を上げて行く訳だけど、しっかり練習して上達すると言うよりは上手い選手を引き入れて手っ取り早く補強した結果でした。スポ根もので育った世代だからか、なんかしっくり来ない。最後の試合では監督同士の反目が少年野球の意義みたいなところに変化して行きますが、そこにもちゃんと答えを出しているとは思えず、私には消化不良感が残りました。少年野球にデッドボールを指示するのは論外だけど、勝てる試合は勝ちに行くべきだと思いますよ。まぁ、上手い奴も下手くそな奴も、みんなベースボールが大好きですって映画なんだと思います。喧嘩っ早いチビがとてもいい味で、印象に残りました。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2013-09-05 22:18:23)
8.  ガタカ 《ネタバレ》 
遺伝子情報が個人の特定だけでは無く、個人の資質に決定的な評価を下す近未来社会。その評価は、劇中でも語られるように「差別」として機能する。その「差別」に抗い夢を実現しようとする主人公の前に、殺人捜査のストレスが「差別」を代弁してのしかかる。サスペンスとして見応えのある一本でした。 ただ、本作は下半身不随の遺伝子情報提供者を外して語れないと思います。夢の陰陽を見せる意味で必要な設定だったことは分かります。彼のような不運が無くとも、叶わない夢の方が多いのが現実の世の中ですから。だからこそ、率直に彼には死んで欲しくなかった。人は夢から希望をもらうと同時に絶望ももらいます。ルートを閉ざされた夢はもろ刃の剣となってその人を苛みます。でも、ひとつの夢が唯一絶対ではないはずです。ベタなストーリーになったとしても、彼には主人公のサポートを通して新たな生き甲斐を見つけて欲しかったです。身近にハンディを負った友人を持つ者の感想です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-04-01 00:34:05)(良:2票)
9.  眼下の敵 《ネタバレ》 
初見は学生時代だったけど痺れましたね。「潜水艦映画に駄作無し」という格言はこの作品から始まっているのでしょう。プロフェッショナル同士のガチンコです。タイプは違えど、それぞれの能力や人格が丁寧に演出される。そのプロらしさに映画的な説得力を与えているところが本作の魅力です。クルト・ユルゲンスの、なにかをグッと堪える面構えが作品を引き締めています。対するロバート・ミッチャムの米国人らしい呆けた面構えも嵌ってます。でも、やっぱりこの作品の品格を高めているのはラストの命を大切にする遣り取りだった思います。戦争は無いに越したことはありません。でも、起こってしまったら「命の奪い合い」では無く「兵器の壊し合い」であって欲しいものです。
[地上波(吹替)] 9点(2012-04-09 23:12:00)(良:1票)
10.  カッコーの巣の上で
これは若いときに観て魂を揺さぶられた一本です。冷静に検証するなら、偶然と蓋然を上手くミックスさせてマクマーフィを危険な精神異常者という立場へ追い込んで行く展開が上手です。彼が他の患者と違っていたのは、主体的に物事を進める態度です。上手く機能すれば最も称賛される能力であり、美徳とも言える。でも、あの種の病院では評価されないどころか、疎んじられて蓋をされる。それが悔しく映ります。最悪の相性が看護師長のおばちゃん。自分が敷いたルールしか認めない偏狭と、それが患者たちの為と信じる傲慢な正義感を持っている。ビリーの自殺は彼女の方針の結果。憎ったらしい。あれがオスカー級の憎らしさです。あのおばちゃんは私の近くにも何人か被る人がいるからか、彼女の首を絞める「ジャック・ニコルソン」を応援してしまった。私が危険人物ですね。おばちゃんはマニュアル的には何も間違っていないんだと思う。だから、ビリーの自殺にも、マクマーフィの処置にも、泰然としていられる。例えば病院関係者が本作を観たら、おばちゃんに共感するんだろうか…? はっきり言って、この作品における自由意思は敗北しています。でも、マクマーフィの遺志を継いだチーフが豊かな自然へ走り去るラストカットは、問題意識を残しつつ鑑賞者を慰める上手い締め方でした。精神病理の治療に関する知識が無いので、ロボトミー手術の信憑性に疑問符を付けてしまう。やや強引かな、と。そこが1点のマイナスです。
[映画館(字幕)] 9点(2012-01-14 22:42:06)
11.  怪盗グルーの月泥棒 《ネタバレ》 
これはもっと評判になって良かったのではと思うくらいの品質を感じました。私はかなり楽しめましたです。ミニオンでしたっけ、あのバナナ小僧たち。あれがイイ。中途半端な知性を上手く活かしていて、やり過ぎとか失敗も含めて憎めず可愛く笑わせる。また、遊園地のジェットコースターの落下とか月に向かうロケットなどの重力を感じさせる部分のリアル描写と、フィクションと割り切っている描写のメリハリが上手だなと思いました。吹き替え版の鶴瓶師匠がなぜか大阪弁丸出しで(って、それしか喋れないのか…)、1時間くらいは慣れなかったです。最後は気にならなくなりましたが、個性が強すぎるのもどうかですね。里親を欲していた3人の少女孤児たちがグルーを恐れることなく、真直ぐに向き合うことで悪党が改心するのは見慣れた風景ですが、見飽きることなく楽しませてくれるのは子供たち個性と一途さに魅かれたからだと思います。「(里親のグルーが)ハゲだからアニーになれるかと思ったのに…」って台詞は映画好きに効きますね。
[CS・衛星(吹替)] 7点(2011-12-07 19:33:15)(良:1票)
12.  ガフールの伝説 《ネタバレ》 
映像表現は凄かった。CGアニメでもザック・スナイダー節が炸裂していました。フクロウたちの目の表現が素晴らしい。表情の大半を眼差しで演出していました。ソーレンが飛翔のコツをつかむシーンの感覚的な描写の鮮やかさにも感激しました。やはりこの人が作る印象的な絵は逸品だ。3Dアニメーションの質も作品によって格差があることが分かる。これは最高級の部類に入ると思います。ストーリーは「スター・ウォーズ」でした。ひよっこを伝説の勇者が導いたり、そのひよっこが一発芸でヒーローになったり、身内がダークサイドに落ちたり、R2-D2とC-3POがいたり、最後は王様から叙勲されたりと…。真似たというより、ファンタジーの王道ストーリーなのでしょうね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-08-24 21:19:08)
13.  カウボーイ&エイリアン
前半のミステリー的な展開に引き込まれるが、後半は一気にぐだぐだの頭の悪いストーリーに堕ちて行く。そこを笑って済ませられると娯楽として楽しめる、って云うのが私の評価です。私は楽しかったです。やっぱり突っ込みどころはあのエイリアンの性向ですね。宇宙を旅するほど技術が進んでいるのに、基地が襲撃を受けたら生身で飛び出してきて闇雲にカウボーイたちを襲う。戦略という言葉を知らないようで馬鹿丸出しです。肉弾戦闘種族ってことなのでしょう。ハリソン・フォードは見飽きた芝居だったけどダニエル・クレイグの存在感は大したもので、「トロン」から気になっていたオリヴィア・ワイルドもミステリアスで良かったです。ちなみに「カウボーイ&エイリアン」というより「盗賊&エイリアン」だと思いました。
[試写会(字幕)] 5点(2011-08-09 23:01:19)
14.  ガリバー旅行記(2010) 《ネタバレ》 
王道感のあるタイトルだけど、小ネタを楽しむ映画。もともとは風刺小説だけど、これはファンタジー。短いので退屈する間も無く終わります。特に何も言っていない割り切りが潔い。なんか、テーマパークのアトラクションのような作品でした。前もって知識の無い子供が観たら、ガリバーってメタボ系の下品なおっさんとして定着するんでしょうね。つまり、新しいガリバー像の創造ですね。特に意味ないけど。
[映画館(字幕)] 4点(2011-04-28 00:57:59)
15.  カールじいさんの空飛ぶ家 《ネタバレ》 
つつましく幸せだった夫婦の思い出は、二人が出会った「家」とは切り離せない。再開発の立ち退きを頑なに拒否していたじいさんの心情は容易に想像できます。でも、それは過去の思い出にすがって生きていたようでもある。彼が風船で「家」ごと旅立った瞬間、私には思い出と無理心中を図ったように映りました。二人の憧れの地へ到達できるかは問題ではなく、妻と同じ思いを抱いたまま死ぬことが本望と云うような投げやりな旅立ちです。それを強引に阻止したのはラッセルでした。子供を道連れには出来ません。南アメリカの憧れの地で、久しぶりに目の前にある問題に対処するじいさんは、徐々に活力を取り戻します。でも、妻との生活そのものである「家」はゴムホースで繋がったまま。なかなか、じいさんを解放してくれません。チャールズ・マンツの登場は、そんなじいさんに「きっかけ」を与えるための狂言まわしだったと思えます。夫婦の偶像の失墜は、結果としてじいさんの中の居座っていた「過去」の比重を減らすことになった。実はエリーとの思い出も、憧れの冒険家と同義です。思い出は心の中に生き続けるもので、現実を蝕むものではない。ケヴィンを救うドタバタの中で「家=思い出」に別れを告げるじいさん。「もういいんだ」という呟きは、エリーの死を受け入れた言葉でもある。二人の思い出が詰まった「家」は最高の環境でエリーの「お墓」になりました。このストーリーはエリーの弔いです。それを済ませたじいさんは、やっと新しい生活に踏み出せたようです。
[CS・衛星(吹替)] 5点(2010-11-13 00:33:26)(良:2票)
16.  海底二万哩 《ネタバレ》 
日本が黒船来航で騒いでいた直後あたりの設定なので、ノーチラス号の性能は突出していたことでしょう。あれは絶対に原子力潜水艦ですな。でも、ネモ船長の描写がよろしくない。自分の過去に起こった不幸の腹いせに、無差別に船を沈めているように見える。乗組員全員を道連れにする決断もいただけない。せっかくの特撮も、ノーチラス号のデザインも、グレーに霞んでしまった。子供の頃に読んだ原作はこんな殺伐とした話ではなく、もっと夢のある海洋冒険譚だった記憶がある。そのギャップのせいか、あまり楽しめなかった。ストーリーとは別に、カーク・ダグラスという役者が息子よりずっと演技の幅の広い人だったことは良く分かった。1954年は第一作「ゴジラ」が製作された年でもあって、テーマが微妙に被っているところが面白い。特撮比べという視点で観ても面白いが、どちらが優れているかは言いません。
[地上波(吹替)] 4点(2010-03-31 22:57:46)
17.  かいじゅうたちのいるところ 《ネタバレ》 
自分は楽しめませんでした。我が強く、周囲を困らせるだけの主人公。感情の動きは理解できても共感できない。家出して「かいじゅうたちのいるところ」へ辿り着くが、そこで成長するかというと、そういう訳でもない。のらりくらりと嘘を付いて、その場を凌ぐ。まぁ、あのかいじゅうたちの理解しづらい理屈に彼自身を重ね、多少は親の気持ちが分かったのかも知れないけれど、それが見て取れるようなシーンもない。最終的には里心がついて家へ帰るだけで、成長の証しも見せてもらえない。ないない尽くし。原作未読だけど、お母さんがいるお家がいちばんって言いたかったのか? でも、かいじゅうたちのコミュニティはとても居心地が悪そうで、大概の場所はあそこよりマシだろう。なので製作者たちの意図も不明状態で、どんな視点で鑑賞すべきだったのか分かりません。と言うより、何も感じませんでした。敢えて聞きたい。テーマはなんですか? かいじゅうたちの造形だけは新鮮でした。基本は着ぐるみだけど、巨大な目玉や口元が作る表情が面白い。同じ手法で、ドラえもんを実写でやったらいかがでしょう。コワイ?
[映画館(字幕)] 2点(2010-01-25 02:11:46)(笑:1票)
18.  カンフー・パンダ
ハリウッドのアニメが今作のように、CG表現に頼りきった発展をして行くのなら、ジャパン・アニメの手描きの味はまだまだ存在感を放ち続けるだろう、と思いました。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2009-10-16 01:18:13)
19.  カリートの道
何故、彼は思惑通りに引退できなかったのかを考えてみた。キーワードは「名刺」。オーソドックスなビジネスは名刺交換から始まる。名刺で帰属する企業や肩書きを明かし、手順を踏んでモノやサービスの売り買いを始める。さて、この映画のカリートさんのように官憲に追われる商売は、名刺を持って仕事をやっているとは思えない。肩書きに「違法薬物取り扱い」なんて入っていたら笑えるけどね。自分を知らしめるためには、地道に実績を積んで、大きなヤマをこなし、人脈と信用を拡げて行くしかないのだろう。その営業努力たるや、想像に難くない。信用が何より大事に思える業界・職種で、名刺も持たずに仕事をしているのに、名声が知れ渡っているということは、その名前自体が書き換えの効かない名刺、あるいは広告塔になっているということだ。そこまで行き着くと、辞めますと周囲に漏らしても、名前はひとり歩きを続けている。そりゃ、引退できない…。映画は見応え充分だけど、名刺を持って働いている自分にはリアルに共感する部分がないのでこの点数。サラリーマンの権利は、辞表一枚で名刺を捨ててリセットできること。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2009-09-22 04:24:57)
20.  カンバセーション・・・盗聴・・・ 《ネタバレ》 
盗聴を仕事にしているくせに、プライバシーを覗くことにものすごくナーバスなジーン・ハックマン。過去に自分の盗聴が原因で人を傷つけた(死んだ?)ことに苦しんでました。そんなに嫌な仕事なら辞めればと思うんだけどね…。自分は録音するだけと、自らの行為を工程の一部に落として納得しようとしていたけど、最後は自分が盗聴される脅迫観念でおかしくなってしまいました。こんなにストレートにプライバシー概念を扱った映画はないと思う。他人の秘密を覗くことの罪悪感と、それを一人で抱える重みがひしひしと伝わってきました。精神が圧迫されるような閉塞感で、見応えはあったけど何度も観たいと思わない。もう、見事なほど不快な映画です。どうでも良いタレントのくだらないプライベート情報を撒き散らす現代のメディア関係者にじっくり観て欲しい。ハリソン・フォードはこの映画くらい一歩引いたところでワル役をやってるのが一番似合っているかも。ジーン・ハックマンとの録音テープの綱引きは子供のケンカっぽくって笑えます。
[地上波(吹替)] 6点(2009-06-20 15:53:05)
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