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1.  グレイテスト・ショーマン 《ネタバレ》 
新婚生活を始めたヒュー・ジャックマンとミシェル・ウィリアムズの、アパート屋上でのダンス。 少年少女時代の交流をミュージカルでモンタージュしたシーンに続き、時間の経過をシンプルかつ鮮やかに描写すると共に、 二人の舞踊に合わせて屋上に干されている白いシーツを舞い踊らせるという細やかな心得が嬉しい。 さらに次のシーンでは、これらのシーツを再び活用して子供たちに幻燈を見せるという芸当も披露してくれる。 海辺に佇むミシェル・ウィリアムズの青いショールは風にたなびくし、ドレス類はダンスによって華々しくダイナミックにひるがえる。 そこに風があるか無いかで、ショットの情感はまるで違うのだ。  ヒュー・ジャックマンとザック・エフロンのカウンターを舞台にしたダンスの素晴らしさをはじめ、 長すぎず、短すぎず、寄りすぎず、引き過ぎず、程よく編集されたダンスシーンの画面は舞踊と音楽が融合する快感を存分に味わわせてくれる。 その中で、ここぞというシーンで入るスローモーションもすこぶる効果的だ。  劇中での別離、再会のシーンには常に階段の段差が配置され、斜めの動きを呼び込むベクトルを仕込むというような 奥行きのある空間づくりも達者である。 怪我をして横臥するザック・エフロンと見舞うゼンデイヤの位置関係も、決別シーンとの対比として 演出されているのだろう。
[映画館(字幕なし「原語」)] 9点(2018-02-18 22:00:17)
2.  グレートウォール(2016) 《ネタバレ》 
3D映画で思わず顔を避けそうになってしまったのはゼメキス『ザ・ウォーク』の綱渡りシーンでバランス棒が画面に向かって落下してくる俯瞰ショットだが、 形態と速度感が似通ったこちらの弓矢もなかなかの飛び出し感覚である。  序盤はさして立体効果のあるショットもなく、短いショットの羅列で見づらいのだが壁の登場から高度と奥行きの画面が活きてくる。  濃霧を使って、いつどこから飛んでくるのかを予測させないところに音響の効果も目一杯駆使してスリリングな3D効果を挙げている。  カラフルな色使いも良。クライマックスの塔内部の空間を照らすステンドグラスが色鮮やかでいい。
[映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2017-05-02 12:48:48)
3.  空軍/エア・フォース 《ネタバレ》 
暗号の変換機らしきマシンがリズミカルな音をたてて稼働する。どのような構造なのかなどは全くわからないが、 その機械自体の動作が面白い。  爆撃機が離着陸するプロセスの詳細な描写。プロペラが起動し、回転し始まるまでの運動もまたメカの動きの面白さと共にサスペンスをも形作る。  一旦離陸してしまえば、機自体に運動はなくなるが、さまざまな表情をみせる雲や煙が画面に動きを呼び込む。  搭乗員と基地のメカニックらが一致協力して油を運び、激しい弾着の中、人力で機を方向転換させ見事に離陸させるシーンなど、俄然盛り上がる。
[映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2017-03-15 12:47:50)
4.  黒い牡牛 《ネタバレ》 
ダルトン・トランボの偽名、ロバート・リッチのアカデミー最優秀ストーリー賞受賞で有名だが、 ジャック・カーディフ撮影の蒼空と積乱雲が鮮やかに映えてより印象に残る。 様々な動物たちの駆け回る雄大な放牧地から、後半は車が走り回るメキシコ市内へ。 クライマックスの闘牛場はさらに華々しい色彩に彩られ、悲壮を引き立てる。  少年が間一髪で牡牛を救うものと思いきや、さにあらず。 大統領に嘆願するため街中を彷徨い歩く少年と、闘牛場を駆けまわる牡牛が対となるが、 牡牛自身の尊厳と勇敢が勝利する、というストーリーがやはり泣かせる。 二人が寄り添いながら出口へと向かうシルエット、そのラストショットが素晴らしい。
[ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 7点(2016-08-25 23:59:43)
5.  クリード チャンプを継ぐ男 《ネタバレ》 
助演とはいえ、ここでも自らの実人生をだぶらせ、老いと衰えを体現してみせるシルヴェスター・スタローンが素晴らしい。 第一作を意識した構図とステディカムによる滑らかなカメラワークで美術館の階段をゆっくりと登っていく彼の柔らかな笑顔に泣かされる。 あえてクロースアップで強調された、顔に刻まれた皺が人間的魅力となっている。  ワンマン映画気味であったシリーズから一歩脇に引いた形となったことでロッキーというキャラクターもより深みを増し、 チームの映画をより強く印象付けるものとなっただろう。 冒頭でマイケル・B・ジョーダンの孤独な背中を追うロングテイクは、ジムの階段やロードワーク、タイトルマッチの入場シーンや美術館の階段で 彼と並んで歩むスタローンやバイク軍団を伴うそれぞれのワンカットに昇華する。  音楽的な要素をより強調したのも新味といった感じで、トレーニングシーンも打撃音をリズミカルに響かせ、BGMを盛大に被せてくるが、 結局は最終ラウンドでのビル・コンティの旋律がすべてをかっさらってしまう。  マイケル・B・ジョーダンとアンソニー・ベリューによるファイトシーンの切れの良い動きとカメラワークも相乗してアクションを盛り上げる。 そのロングテイクが素晴らしいのは、単にワンカットであることではなくカメラが選手の至近距離に肉薄し、動きの間に入り込みながら カメラをほとんどぶれさせないテクニックにあるが、これもまた第一作のステディカムへのオマージュであり、かつそこからの飛躍でもある。
[映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2015-12-23 16:46:05)
6.  グランド・キャニオンの対決 《ネタバレ》 
S字のカーブを華麗にワインディングしながらの序盤のカーチェイスが 遠心力に抗しながらの高速・水平アクションであるなら、 クライマックスのケーブルカー上の格闘は 低速運動とブレーキングによる振り子運動の遠心力と重力とに抗うアクションだ。  とりわけそのクライマックスは、空撮ロケによるロングショットと、 スタジオ撮影の近景ショットとのカッティング・イン・アクションが非常に絶妙で、 グリーンのドレスを纏ったヴィクトリア・ショウが開閉ドアと共に 外側に煽られるスタントなどをはじめとして巧みに編集されており、 一連のアクションの流れがまったく滞らない。  人物落下を捉えた空撮ショットはまさに息を呑む。  それらのアクションシーンは勿論のこと、 グランドキャニオンの雄大な俯瞰・人物配置いずれにおいても シネマスコープサイズを効果的に使った構図がいちいち決まっており素晴らしい。  廃鉱となった鉱山町を見下ろす高台に腰掛け、 ヴィクトリア・ショウの思い出話に耳を傾けるコーネル・ワイルドのシーンの 静かな叙情もいい。 
[CS・衛星(字幕なし「原語」)] 8点(2014-11-16 21:56:45)
7.  グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札 《ネタバレ》 
延々と続く路上の移動風景が画面右からのワイプで切れたかと一瞬錯覚するが、 それは実は撮影スタジオ内で映写されているスクリーンプロセスの裏側からの 回り込みの映像であり、カメラはそのまま、撮影を終え祝福されながら スタジオを出て行く女優の後ろ姿を捉える。  付き人を伴い、控え室へと戻る彼女をカメラは延々と追う。 控え室の中には部屋一杯の花束があり、そこにグレース・ケリーの ロイヤルウェディングを伝えるラジオ音声が被る。  女優からの転身を出だしのワンショットで語るその簡潔さや 103分のコンパクトな上映時間は好ましいのだが、 その間ニコール・キッドマンの表情を 何度も「異常接近」レベルでクロースアップするカメラは相当にクドい。  シネスコで何ゆえにそこまで、何故その場面で、という寄り方を クライマックスのスピーチに至るまで延々と繰り返していくので、 次第に印象が悪くなっていく。  ヒッチコック(ロジャー・アシュトン=グリフィス)との通話も、 わざわざ画面分割してみせたりと、結局は要領が悪いのではないか。  アナモルフィック・レンズによる画面の感触は良好で、衣装と調度品はよく映えている。 
[映画館(字幕なし「原語」)] 5点(2014-10-20 22:36:34)
8.  黒い罠 《ネタバレ》 
111分のブルーレイ完全修復版。同仕様のDVDとほぼ同一だがランタイムは5分長い。 再見するとよく解るが、チャールトン・ヘストンのカバンの中の銃だとか、 大柄の杖だとか、モーテルでのうずまき状のスピーカーだとか、 後にキーアイテムとなってくる小道具はいずれもその前段で抜かりなくさりげなく 仄めかされている緻密さに改めて感心する。  (車両爆発直前までを捉えた)冒頭シーンばかりが注目される長回しも、 映画中盤のシーンでいかに効果的に用いられているかがよくわかる。  オーソン・ウェルズらがダイナマイトの証拠捏造を行う屋内シーンだが、 最初の長回しでオフ空間の浴室を移動によってまず映画的アリバイとして見せ、 二度目の長回しでそのオフ空間を観客により意識させてサスペンスを高める という趣向になっている。  冒頭のそればかりが騒がれるのは、観客を映画へ一気に引き込むべき手段としての 派手な移動撮影の突出があるからだが、中盤のそれは複数の俳優の芝居の 緊張を持続させるためのものであり、その意味で観客にカメラを意識させない中で ヘストンとウェルズの関係性の決定的変化を捉えるこちらの地味な長回しも 相当に難度の高いものであり、決して無視されるべきではない。  夜の闇の中、盗聴を移動という動きの中で描写する。 そしてそこに橋梁や油田ポンプの空間構造を 利用して障害を採り入れてサスペンスを醸成する。 やはり映画的センスとしか言い様がない。      
[ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 9点(2014-10-13 13:23:36)
9.  クラブ・ラインストーン/今夜は最高
ニューヨーク夜景の空撮から始まって、その華やかな金髪とスパンコールの輝きを 伴いながら笑顔を振りまくドリー・パートン。 相方には、ギンギラの衣装でカントリーミュージックを熱唱する シルヴェスター・スタローン。  二人が演技以上の親密さで共演するステージシーンがそれなりに煌びやかでいい。  彼らの仲睦まじいツーショットを収めるためのシネマスコープサイズと云っても 過言ではない。  中盤の長閑なテネシーの場面でも、シネスコを活かした二人の配置と照明によって 印象的な画づくりをいくつか見せてくれる。  『オスカー』以降のコメディ演技にはどうにも無理矢理感があるが、 ここでのスタローンは音楽に、コメディにと果敢な意欲を見せる。 ほとんど無謀だが。 ともあれ心底楽しげに弾けているところが微笑ましい。        
[DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2014-02-17 20:49:00)
10.  クロエ(2009) 《ネタバレ》 
フルショットで撮られたジュリアン・ムーアが携帯電話で話し出すと、 相手方のアマンダ・サイフリッドの声も不自然なほど鮮明に聞こえてくる。  違和を感じた瞬間、カメラがパンすると同室に彼女が入り込んできていた事 が判明するという、そういったさり気ない音響の仕掛けが随所で巧い。  人物の背後からのライトを中心に、複数の光源を用いて 女優の金髪の輪郭線と瞳とを妖しく美しく輝かせるライティングの緻密さ。 拡散する影の動きも画面を重層化させて見事である。  手前の人物と、背景の窓枠・額縁・鏡・スクリーンを的確にレイアウトした構図など、 ショット一つ一つが官能的に決まっている。  見るものの欲望の投影たる鏡・窓ガラス。そこに幾度も映し出される ファム・ファタルとしてのアマンダ・サイフリッドは「虚像」の視覚的隠喩である。  『上海から来た女』を始めとする鏡の映画史に倣えば、 映画の構造上のクライマックスは、「砕け散る鏡(ガラス)」以外有り得ないことは 中盤には明らかになるだろう。  その映画的終結というべきスローモーションも美しい。 
[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2013-07-17 23:09:54)
11.  クロッシング(2009)
冒頭の郊外路地のシークエンスから、車のテールランプや航空機の小さな灯が浮かび上がる非常に艶めかしい夜のルックを見せてくれる。続いて、男を射殺したイーサン・ホークの麻薬捜査官が逃げるように車から離れていくのを、塀に投影された彼自身の等身大の影が不気味に追い立てていくのもノワールスタイルの予告だ。  三者の中でも、とりわけ彼の全身が体現する切迫感、焦燥感が断然素晴らしい。 彼らがアパートの暗く狭い階段を降り、部屋間を移動していくのを、その背後からステディカムと思しきカメラが技巧を意識させない機械的円滑さで追いかける。踏み込み現場での激しい応酬も、無闇な編集に頼ることなく持続的なショット主体で事態の推移を冷然と捉えていくことで対位的に高いテンションが維持されている。  対象人物の心理的動揺や焦燥を表すのに、今時流行りのカメラの作為的な揺れなど必ずしも有効ではないことの反証である。  『バベル』や『クラッシュ』のような思わせぶりなメッセージ臭・テーマ臭は、即物的な死の描写によって際どく回避出来たという感じか。 
[映画館(字幕)] 8点(2010-12-05 22:25:57)
12.  グリーン・ゾーン
トレードマークというべき相変わらずのタッチ。寛容に受け取れば、『ボーン』シリーズなら主人公の俊敏さ・機敏さを強調し、『ユナイテッド93』なら乗客の動揺と切迫感を表象する手段でもあり、本作でいうなら現場の混迷と混乱の状況を示すといったところか。主人公は政治状況・組織関係の混迷(大状況)と、迷路のような異郷の夜の路地(局地状況)をひたすら奔走する。それは良いが、バス停留所の件りになるともはや視点が拡散しすぎで、位置関係の把握どころではない。こうなると、サスペンスとしては辛い。撮影途中のフォーカス修正や、高速ズーミングなどの誘導的細工で擬似即興感づくりに勤しむ一方で、映画の「嘘」を敢えて露呈させるようなリバース・ショットは盛んに入り混じり、各キャラクター造型は単純明快で非リアルであり、結末は能天気なほどファンタジックでありと、見事に社会派臭を払拭している。政治性を牽制する戦略も抜かりなし。陸橋の崩れた街道を俯瞰するロングショットや、夜の路地を徘徊する野良犬、義足を外され片足飛びするイラク人など、個々には眼を引くショットも多い。
[映画館(字幕)] 4点(2010-05-18 20:55:13)
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