61. スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
《ネタバレ》 エピソード1から引き続き鑑賞。前作から約10年後のお話。 前作同様素晴らしいグラフィックに息を呑むバトルシーン。 今作では終盤に、『ドロイドの大軍』VS『ジェダイ騎士全軍』という熱いバトルが繰り広げられます。 それでも圧倒的な物量で責めるドロイドの大軍に、ジェダイ騎士たちは大ピンチに! そこへ颯爽と現れるのが、ヨーダ率いる『クローン軍団』。旧三部作を見たことがない自分にとって、これがかの有名な『ストーム・トルーパー』かと感動ものです。 この『ストーム・トルーパー』はガンダムでいうところの『ザク』のような存在感で、ダサかっこいいとはまさにこのことです。戦艦同士の戦争に、初めてザクが投入されるような興奮を味わえるわけです。 そして古代、現代、未来のごった煮の世界観は相変わらずで、まるでファイナルファンタジーやファンタシースターといった有名ゲームのよう。ゲーム好きにはたまりません。 ただ、ストーリーに関しては全く興味をひかれません。 正直このストーリーって面白いのでしょうか。 これだけキャラクターが出ていて、魅力あるキャラクターってどれくらいいます? 少なくとも主演の3人、オビ=ワン・ケノービ、アナキン、パドメは、もっとヒーロー性とヒロイン性が必要でしょう。 ドゥークー伯爵もラスボスとして『華』が無さすぎ。ジャンゴはまるでゲームキャラのよう。 主要キャラクターたちを含め、登場人物の誰もが、まるでストーリーをなぞっているだけのように感じるので、決められたシナリオの中で打ち合わせどおりに動くコマにしか見えません。 ラブストーリーはしつこくて退屈。 ヘイデン・クリステンセンは大根もいいとこ。 映画は必ずしもメッセージ性や哲学が無くても良いと思っています。見ていて面白い、楽しい、ワクワクするという時間を過ごすことができれば、それだけで見る価値があります。 この作品はストーリーに関しては、全く面白みも新鮮味も足りません。ハラハラドキドキすることも無いし、爽快感も足りません。ですが、『シリーズものの第二作目なので絶対に避けては通れない』という立ち位置にいます。悪く言えば、その立ち位置に甘んじているという見方もできるわけです。本当にファンを大切にするのであれば、みんなが避けては通れない第二作目こそ傑作にする意気込みが大切だと思うんですけどね。 ストーリーあっての映像、映像あってのストーリー。これだけ迫力ある映像、ヴィジュアルでも、それだけでは物足りないものなんですね。 [DVD(字幕)] 6点(2016-01-03 12:41:57) |
62. スライディング・ドア
《ネタバレ》 アイデアが天才的に面白いです。アイデアを活かす演出も職人技。ただ悲しいかな、ストーリーがいかんせんつまらないです。せっかくのアイデアと演出が活かされるようなストーリーじゃないのが残念すぎます。 そもそも、ロマンチックでドラマチックでファンタジーなアイデアなのに、健気な女性が報われないような、そんな現実的なドラマにするなんてもったいないです。このアイデアありきであれば、2パターンのハッピーエンドを用意しても良かったんじゃないかな。例えば、『電車に乗り遅れるかどうかで運命の相手が変わってくる』なんていうオチでも、十分趣旨はつかめていると思うんです。そのほうが見ている人もハッピーな気分で終われると思うんですけどね。 二つのストーリーが平行して進む様子をこれだけわかりやすく表現するのは凄いです。二つの世界がリンクしそうな雰囲気をところどころで醸し出しちゃっているのは感動的ですらあります。絆創膏で区別。ヘアスタイルで区別。ちょっとした工夫、その工夫を使うための動機付け、鑑賞者へのそーゆーちょっとした心遣いが嬉しいですよね。 特に、ラストで目を覚ましたほうのヘレンが、もう一人のヘレンの人生とシンクロするシークエンスと、エレベーターのオチは素晴らしい。だけど、二人がそれぞれ事故にあっちゃって、身体が傷ついたことを考えれば、やはりハッピーエンドとは思えず、満たされる気分になれないのが残念です。 [DVD(字幕)] 6点(2014-06-12 14:39:57)(良:2票) |
63. スイッチバック
《ネタバレ》 少しだけ意外性をもたせたサスペンス。まさかこの人がってゆう人を犯人に配置したのは面白い。プロローグで子供が誘拐されるエピソードが、犯人予想をミスリードさせるのに一役買っているのも良いと思います。 ただ中盤で早くも犯人がわかっちゃうのって、どう考えてももったいないです。犯人が誰かわかっちゃうと、本作の場合どうしても興味が削がれちゃうんですよね。 あとは『動機』とか『着地点』なんかが気になるわけですが、着地点はともかく動機はあってないようなもんなんです。 それに知人や友人をこのタイミングで殺しまくるっていうのは腑に落ちないです。ただの快楽殺人犯ってことなんでしょーけど。演じる役者がダニー・グローヴァーじゃどう頑張ってもそう見えないです。 犯人がわからないときはいろんな人が怪しく思えて面白かったんですけど。 とにもかくにも、とっても惜しい感じのするもう一歩な作品でしたね。 [DVD(字幕)] 6点(2014-05-25 17:53:26) |
64. スクリーム3
《ネタバレ》 「完結編」を意識しすぎてストーリーを凝っちゃったために、ホラーのレベルが下がっちゃいましたね。全体通して説明口調的な演出になってしまい、スピード感がなくなってテンポも悪くなった気がします。謎解き、答え合わせ、を意識しすぎなんじゃないでしょーか? 3作目ともなれば、観る側は当然スクリームシリーズに対して耐性がついているはずです。そこでテンポが悪くなり、ホラー要素が薄くなれば、益々物足りなく感じてしまうでしょう。 もちろん、シリーズ通して少しばかりそのままになっていたっぽい謎が気になる方にはおススメですが、はたしてどれくらいの人が1作目の母親の謎なんて気にしていたんでしょうか。私は正直そんなもん1作目観終わった時点でなんの興味もなかったので、今さらぶりかえされても「はあ・・・」って感じです。 好きなシリーズだっただけに、盛り上がり切れないまま終わってしまったのが残念です。最後の余韻は個人的に好きですけどね。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-04-27 00:17:48)(良:1票) |
65. 好きと言えなくて
《ネタバレ》 自分の容姿に自信がもてないアビー(ジャニーヌ・ギャロファロ)と、容姿は美しいが知性・教養にコンプレックスをもつノエル(ユマ・サーマン)の二人をブライアン(ベン・チャップリン)が間違えて認識するというストーリー。ありがちですが、かなり丁寧に作りこまれているうえに、動物たちのアクセントが入ることで、ラブコメとしての完成度は高いと思います。 ブライアンはアビーの知性・教養・性格・人柄に惹かれるわけですが、アビーがノエルを身代わりに仕立てちゃうのです。ノエルを見たとき、ブライアンはまるでノエルに一目ぼれしたかのように立ち尽くします(実際はアビーだと思っているわけですが)。こうなってくると、当然、外見or内面、大切なのはどっち?っていうテーマに発展していくんですよね。 まあ、好きなタイプの作品のはずなんですが、なにしろアビーがそこまで不細工にも見えない。最初アビーがラジオで相談に乗っているシーンなんかは、まだノエルが出てきていないこともあり、働く姿のアビーが純粋に格好良いし、魅力的に思えます。そうすると、アビーがノエルを身代わりに仕立てるシーンがなんか無理矢理状況をややこしくしようとしているように見えて、ちょっとイラっときます。その後もさっさと誤解を解けば良いのにと思っちゃいましたね。 また、ラストで結局ブライアンはアビーを許して、アビーと結ばれるわけですが、もしノエルもブライアンのことを好きだと知った場合にどちらを選ぶのか、それが知りたかった気もします。そこまで見せてくれれば、本作最大のテーマをきっちり消化することにもなったと思うんですけどね。なんか肝心なところはうやむやにされちゃった印象が残ります。 [DVD(字幕)] 6点(2014-04-23 15:00:20) |
66. スターゲイト
《ネタバレ》 この作品はスターゲイトをくぐるまでが面白すぎて、後半が物足りなく感じてしまうのは仕方がないのかもしれないです。きっと反動でしょう。映画はつくづくバランスも大事なのだと思う次第です。第一、SFというジャンルで、さも「何が出るかな?何が出るかな?」という空気を作っておきながら、実際あんまたいしたもんが出てこないんじゃ顰蹙かっても仕方がないです。じゃあ後半がそれほどつまらないかと言えば、B級アドベンチャー+アクション映画としては全然楽しめる申し分のない出来。ようは前半の期待値の上げ方にきっと問題があるんです。 ジャック・オニール大佐(カート・ラッセル)とダニエル・ジャクソン博士(ジェームズ・スペイダー)のキャラはありきたりだけどわかりやすくてかなり好き。特に少しずつ二人が信頼感を深めていく様子なんか結構良い味だしてるんです。現地人を息子を見るような目で優しく接するオニール大佐が、好奇心から銃を扱おうとすると激怒するシーンがあるんです。これって、オニール大佐は実の息子が銃で遊んでて死んでしまうという辛い過去がありまして、その背景をふまえてのシーンなんですよね、きっと。でも突然、このタイミングで伏線の回収にこられても、ちょっと気づきづらいかもです。実際オニール大佐はその彼を息子とダブらせているようなシーンは敬礼のところでも見られます。良いシーンです。ちょいちょい、良いシーンがあるんです。 でも6点。 [DVD(字幕)] 6点(2014-01-01 19:46:34)(良:1票) |
67. スポンティニアス・コンバッション/人体自然発火
人物関係や背景についての説明がまったくないので、ホラーサスペンス系の娯楽映画としてはとてもわかりにくくて不親切。 勢いを楽しむ人には良いかもしれないですが、たとえ娯楽映画でもストーリを理解しながら鑑賞したい人には不向きでしょう。 ただなんかよーわからん妙な迫力だけはあります。 [DVD(字幕)] 6点(2012-05-04 02:41:42) |
68. スターマン/愛・宇宙はるかに
《ネタバレ》 序盤、ジェニーが何も知らない宇宙人に、英語や地球の常識の事を教えるシーンが多くあります。教えながらスコットとの思い出が、ジェニーの中にフラッシュバックします。当然ジェニーは言葉がつまり、涙を流します。 鹿を助けてからは、ジェニーは少しずつ宇宙人に協力的になります。そして、宇宙人の星のことや、これからのことに関心を持つようになります。 一見すると、人間愛やロマンスをからめたSFドラマですが、別の見方をすれば、最愛の人を突然事故で亡くしてしまい、過去にとらわれていた女性が、次の一歩を踏み出すまでの軌跡を描いた映画とも思えます。 これはじーんとしちゃいますね。 [DVD(字幕)] 6点(2012-04-02 03:41:29) |
69. スタンド・バイ・ミー
《ネタバレ》 学校や家庭といった日常のしがらみを離れると、確かに普段は見せない自分の本音を見せてしまうことがあります。 クリスがゴーディに、「先生があんなことするなんて。自分のことを誰も知らない町に行きたい。」と泣きながら打ち明けるシーンは、ボクの中ではこの映画の一番の名シーンです。そして、死体を見つけたときに、ゴーディも今まで誰にも出すことが出来なかった本音をクリスの前で明かします。 子供のときに、子供だけで何かをすると絆が深まることがあります。非日常の世界だからこそさらけ出された本心や悩みを共有したことは、彼らにとって重要な意味があります。ゴーディやクリスにとって、自分の悩みを知った上で、共感し、自分の存在を認めてくれる友人だとわかったことは、この旅で得た最も価値のあるものだったのかもしれません。 [DVD(字幕)] 6点(2012-01-03 19:18:08) |
70. スペース・カウボーイ
宇宙に出てから、何をしているのかがわかりにくくて、緊張感が伝わりにくいところがいくつかありました。ジェットコースターで平気でバナナ食べているシーンが一番かっこいい。 [DVD(字幕)] 6点(2011-07-07 14:00:27) |
71. スモーキン・エース2(OV)
《ネタバレ》 前作のファンだっただけに、今作の出来は残念と言わざるを得ません。 殺し屋がたくさんいる、という設定だけを借りてきた、中身は全く別物の作品でしょう。 前作にあったスタイリッシュさは影を潜め、ただの下品で凡庸なアクションに成り下がってしまいました。 そのアクションも、前作にあった見所シーンはほとんどありません。これは演出が悪いのか脚本が悪いのか、あるいはその両方か。少なくともアクションの出来は雲泥の差です。 前作のトレモア兄弟の親戚みたいなのと、ラズロ・スートの再登場はまだ良し。 ただ『外科医』と『女殺し屋』は、ただ銃を撃ちまくるだけでせっかくの個性が台無し。最初のキャラクター紹介による強烈な個性づけが全部無駄。これは明らかに脚本が悪いでしょう。なぜこんなことになってしまうのか、理解に苦しみます。 こーゆーのはそれぞれの殺し屋がそれぞれの個性を活かして暴れまわるから面白いのです。わかってないなー。 ストーリーだって、前作のほうがはるかに面白かった。 舞台も前作のホテルのほうが断然良かった。 気付けば文句ばかり書いている・・・。 スモーキン・エースの続編としてではなく、数あるB級アクションの1つだとして見れば、楽しめるほうだとは思います。 [DVD(字幕)] 5点(2021-07-31 04:09:22) |
72. スウィング・オブ・ザ・デッド
《ネタバレ》 情緒を感じさせるゾンビ映画として評価すべきなんでしょうが、このかったるさはいかんともし難く、欠伸が出る始末。 更にはミッキー。彼の足手まといぶり。それでいてわがままばかり言う子供じみた性格。まるで自分の使えない部下を見ているようでイライラしちゃったのがまずかったみたいです。映画にノレなかったなー。 ゾンビ映画ならではの緩急のつけ方はきっちりしています。怖くはないんですが、要所要所で『おっ』っと思わせる展開は多々あり。なので悪くないとは思うのですが、ゾンビと関係ない『間』がちょっと多い。そして長い。くどい。『ゾンビ映画』=『超娯楽ムービー』というスタンスを希望する私とはなんとも相性が悪いのです。 その一方で、『とりあえず車の中は安全じゃん。何で外にでちゃうの』っていう『とにかく篭城第一主義』という私にとって、その思いを実現してくれた意義は大きい。 ですから、非常に判断に迷うところですが、お世辞にも面白いとは言えず、ましてや誰にもおすすめできないのは間違いありません。 もし女性たちのボスたちの砦を見せてくれて、彼女達にリベンジする姿を見せてくれたらまた評価が変わったかもしれません。 ちょっとこのテイストの映画にしては後味悪いっすわ。 [DVD(字幕)] 5点(2020-04-06 04:18:00) |
73. スパイダーマン3
《ネタバレ》 サンドマン、エディことヴェノム、ゴブリンことハリー、と、多方面から嫌われるスパイダーマン。おかげさまでいろんなキャラでまくりの飽きさせない仕上がり。かといって面白いかと問われれば、そこはちょっと微妙なところ。なんかいまいち盛り上がらないのです。 『人々を助けるからヒーロー。』そこに超人的な力が加わって、よりスリリングで爽快な物語を体験させてくれる、それがヒーロー映画。 今回のスパイダーマンはどうでしょう。ピーターがずいぶんと嫌なやつになっちゃって、なんとも好きになれません。 『情けないやつからヒーローに』というプロットでわくわくさせてくれた1作目。今作では『俺はヒーローだぜー。人気者だぜー。名誉市民だぜー。キスだってしちゃうぜー。うへへー。』とバカ全開のスパイダーマン。ヴェノムの影響受けるまえからこんな感じです。ヴェノムの影響受けたらどうなんのって、踊るんかーい。ヴェノムによって攻撃性が増した結果、街中を鋭い目つきで踊るピーターは人々から奇異な目で見られちゃうというよくわからん悪の定義。いや、人を傷つけることに抵抗がなくなっていたので、確かに攻撃性は増していますが。私だったら我にかえった後、恥ずかしくて街歩けません。 そして今回のバトル。ビジュアルはもう素晴らしいの一言。2次元の画面でこれほどの3次元を映像化できる素晴らしい時代になりましたね。もはやアトラクションの域。VSゴブリン。VSサンドマン。そして夢の最強タッグ決定戦。映像面での手抜きは一切ありません。 要はそこに至る動機。これが今作は弱い。復讐でもなければ大義名分でもない。『スパイダーマンのやつムカつくからやっちゃおうぜー』というヴェノム。なぜか応じるサンドマン。ピーターの彼女というだけで巻き込まれるMJ。これってスパイダーマンの凄く個人的なケンカになっちゃってます。 ついでに言うと、サンドマンに『君を許す。』って。いやいや、ピーター君。彼殺人犯で脱獄囚ですから。君が許しても国と法律が許しませんから。あなたに許すかどうかの権限ありませんから。そのやりとりの最中も親友のハリーくんはあんたかばって死にかけてますから。残念!・・なんか急に波田陽区でちゃいました。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2019-06-15 16:12:39)(笑:1票) (良:1票) |
74. 300 <スリーハンドレッド>
《ネタバレ》 『300対100万』というふれこみ。どんな知能戦が繰り広げられるのか。はたまた、一人一人がスーパーパワーを持った選ばれし戦士なのか。いやいや、そのどちらでも無かったですね。強いのは強かったですが。 『ストーリーが無い』という意見もありますが、一応あります。ペルシャ軍が征服しにくる。スパルタ王レオニダスは降伏勧告をはねのける。戦争になる。スパルタの軍を動かすためには、『神官?』『評議員』双方の同意及び承諾が必要。ところがその両者がペルシャ軍からすでに買収済み。つまり裏切り者。よって軍隊は動かせない。さて困った。よし、300人選んで、王の近衛兵としてつれていこう。それで100万のペルシャ軍と闘おう。という、馬鹿みたいな話。でも嫌いではないです。 最期まで300人で闘ってほしかったのですが、半数は終盤で戦線離脱。裏切り者の誘導によりペルシャ軍に背後をとられ、敗北を悟った王の最期の決断。自分も含め、残った僅かな精鋭たちは、最後の一人まで戦いぬくという滅びの美学。国に戻った仲間たちによって伝えられる王の遺志。そしてエピローグ。なかなか立派なストーリー。 史実を元にしているとは知りませんでしたね。だとしても、やっぱレオニダス王には勝って生き残ってほしかったような。最後のひと槍が相手に刺さっちゃっても面白かったのかなと。忍者に巨人、象に犀に魔術師と、このラインナップをみる限り、完全なる娯楽映画。だったら思い切ってハッピーエンドにしちゃったほうがすっきりしそうです。 敵のラインナップに比べると、スパルタ軍はみんな同じ格好、同じ武器で個性に欠けます。密集隊形からいろんな戦術を繰り広げるのであれば、同じ格好でもOK。でもそれって最初だけ。中盤くらいから結局個々で好き勝手に闘っちゃっているので、だったらもう少し個性が欲しいところですね。 あと、スローモーションの多用は好きじゃないです。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2019-06-02 10:28:56)(良:1票) |
75. スケルトン・キー
《ネタバレ》 超後味悪い系の作品。 『世にも奇妙な物語』なんかのショートストーリーで見せられるならまだ良いけど、2時間近い映画でこの結末は辛いです。 それに、ケイト・ハドソンは大好きな役者さん。そのケイト演じるキャロラインもまた、勇敢で、正義感があって、それでいて優しい理想的な主人公。そんな彼女が、あんな悲惨な結末を迎えて、『ああ、面白かったー』っで、済むかー、って話です。 正直言うと、私はこの『得体の知れない感じ』が大の苦手です。スプラッタとかゾンビとかは楽しく見れるのですが、こーゆータイプは苦手。おどろおどろしい小道具と、屋敷の雰囲気だけで、腰が引けながら見ていました。つまり、序盤かなり怖かったせいで、ストーリーを完全に読み違えていたのは事実。恐怖は正常な判断を麻痺させるようです。 『ど、どーせ、オカルト仕立てにした、財産目当ての殺人事件なんでしょ。べ、弁護士とあの奥さんがグルなんじゃないの。』と、なるべく怖くないような結末を想像しながら鑑賞。まあ、半分は当たっていたんですが、目的が財産どころじゃねーってのが、もう予想外。 ベンがずっと言っていた『ここから出してくれ』の意味もわかっちゃうし。それに回想で出てきたあの可愛い子供たち、相当に悲惨です。幼い子供たちは体を交換させられた挙句、両親から火あぶりですか。この原作書いた人はとんでもないサディストですね。 そして、キャロライン。よくホラーでやられちゃう人たちって、『性格クソ悪い系』か、『バカすぎて自業自得系』のどちらかなんですよね。だから何とか見れるわけで。キャロラインみたいなタイプって、だいたい助かるか、逆にやっつけちゃうか、そのどちらかだと思うのです。そのセオリーを無視すれば、そりゃあ驚きますが、後味が悪すぎるっつーの。精神衛生上よくないっすわ。 とゆーことで、鑑賞中の面白さは保証できますが、結末がまったくもって好みでないのでこの点数です。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2018-05-14 04:30:34)(良:1票) |
76. スパニッシュ・プリズナー
《ネタバレ》 これはもう僕の理解力の問題かもしれないです。全部見終わっても、すっきりしない。釈然としないのです。ちゃんと理解できていないのでしょうか。 つまりはクライン社長がすべての黒幕で、ジミー・デルは雇われ詐欺師ってことですか?スーザンも?FBI役の人たちも?なんかよくわかりません。みんなグルってことですか?そして目的は『プロセス』なんですか?そのために殺人までやっちゃうわけですか?そもそも、一般人を本人に無断で囮捜査に使っちゃって良いものなんですか? もう気になるところが多すぎて全然すっきりしません。 ちょっとずつだまされていることに気づき始める主人公のジョー・ロスの様子が緊迫感があって良かったです。ですがそれだけですね、この作品。 『ミステリー』と『説明不足』は紙一重です。 [DVD(字幕)] 5点(2014-11-04 05:28:35) |
77. スポーン
《ネタバレ》 こーゆーアンチヒーローものって好きです。『ダークマン』しかり、『クロウ』しかり。ただ、惜しいのは、本作にはやや爽快感やカタルシスに欠ける部分があるんですよね。 また、子供向けにしては表現やセリフがきわどい部分があるし、大人が見るにしては子供っぽすぎる気がします。子供の心を残したまま大人になっちゃった、僕みたいな人にはきっと楽しめるんじゃないでしょうか。 マント。鎧。ヴァイオレーター。良かったです。個人的には、この3点の造形はかなり良いです。特にマントはいけていますね。もう少しマントと鎧を使った活躍を観たかったくらいです。でもカリオストロはいるかな?原作読んでないので何とも言えませんが。 ストーリーが、はっきり言ってイマイチです。敵も味方も、なんだかスケールが小さく感じます。それはきっと、ストーリーの中心にワンダがいるからなんです。たとえダークヒーロー、アンチヒーローでも、もう少しぴりっとした意義や大儀が欲しいものですね。 最後に、地獄での戦いが結構ひどいです。これはもうCG使い過ぎて、もはや映画っぽさがなくなっています。『いったい何を見せられているんだろう』という気持ちでいっぱいでした。このシーンで興醒めしちゃいました。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2014-07-28 04:14:42) |
78. スウィンガーズ
《ネタバレ》 コメディだからと思って我慢しながら見ていたんですが、30分くらいまでに何回か観るのやめようと思ったくらい、つまらなかったし、イライラしました。群像劇ではないですが、群像劇っぽい雰囲気になっているのがあまり好きじゃないです。ストーリーなんかあってないようなもんです。 ただ、しばらくするとこの雰囲気やキャラになれてきたのか、不快な気分がやや収まり、割と冷静に観られるようになりました。そうすると不思議なもんで、割と面白いシーンやトークが楽しめるようになってきます。とは言え、人に薦められるレベルではありませんが。 これって所謂「あるあるネタ」を楽しむよーな作品なのかもしれないです。それこそアメリカで生きている人には「わかるわかる」みたいな。だから観る人を選ぶ作品だとは思うんですよねー。 友人達がなんせ友だち思いなので、その辺りの押し付けがましくない友情は見ていて清々しいものがあります。ですがそれ以外には映画としてそんなに魅力は感じません。 マイクが情けない雰囲気を漂わせながらも、大事なところ(主にナンパ)は自分の力でしようとする姿勢は好きでしたけどね。 ラストの小ネタも爆笑です。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2014-04-30 01:17:44) |
79. スノーホワイト(2012)
《ネタバレ》 最初は面白かったんです。 幸せな幼少時代。優しい両親。その優しい母が病気で他界。そして謎の軍勢。謎の捕虜。父の再婚。再婚相手は実は魔女。 テンポが良い。ストーリーが起伏に富んでいる。続きが気になる。期待感がある。 逃げ遅れ、囚われの身となるスノーホワイト。堕ちるとこまで堕ちたヒロイン。 ここからどう這い上がっていくのか。期待が高まります。 遂に脱出!さあ、どうなる? ・・・と、良かったのはここまでで、ここから先本作は失速していきます。物語が佳境にはいればはいるほどどんどんつまらなくなっていく・・・。 普通はこーゆーテイストで攻めるならどんどん盛り上げていかないと!盛り下がる一方で、終盤の決戦が一番つまらないとはどーいうことか。 『策はある!』とか無責任なこと言って・・・ お前のいう策って、小人たちに内側から城門を開けさせることかい? そんなもんは愚策というか無策もいいとこ。そんな出たとこ勝負なアイデアで、閉ざされた城門に突撃をかけるなよ。ほら、無責任な姫様のせいでみんな死んじゃうじゃーん。 劇中心が通じ合ったみたいなトロールはどうした?スノーホワイトを認めたシシ神はどーした? 思いつきをただ映像にして並べただけで、何一つ最後の決戦に役に立っていない。 あまりの実力差に、魔女に手も足もでないスノーホワイト。 ここからどー逆転すんのかと思いきや…隠し持ったナイフでひとつきして終わり。 え?それで終わり? [ブルーレイ(字幕)] 4点(2022-11-24 02:24:56) |
80. スポットライト 世紀のスクープ
《ネタバレ》 さすがに人が多すぎて状況、内容、人物関係をつかむだけで精一杯。 大筋はわかるのですが、細部ではわからないところがちょこちょこあって。 『実話を元に・・・』っていうのはわかるんですが、このわかりにくさは映画としてどーだろうかと思います。 被害者はいっぱい出てくるのですが加害者はほとんどでてきません。枢機卿と元神父が一人くらい?この元神父もあっさり『いたずらはしたよー。』って全然悪びれた感じがないのがリアル。むしろ『レイプはしていない。なぜかって?俺がレイプされたからさー』って新たな謎を提示し、加害者というより被害者然としている始末。更にはサーシャが『それは誰に?』っていう質問には答えないまま奥さん出てきてシャットダウン。この人物のこと掘り下げるのかと思いきや、これ以上は掘り下げないんですよねー。性的虐待を受けた者は性的虐待をするようになるという事実を提示するエピソードだっただけかもしれません。 ただこんな感じでエピソードの切り貼りをしただけのような映画の構成。ちょっと苦手です。 出版されるタイミングが遅らされた理由がピンとこなかったのは私だけでしょうか。 印象的だったのはラストのほうで、この記事が新聞に掲載される日、マイクが協力してくれた弁護士を訪ねるシーン。2週間前に教会で性的虐待を受けた子供たちが弁護士事務所に来ているんです。もし出版が早ければ、こーゆー新たな犠牲者は出なかったかもしれません。このときの子供たちを見るマイクのまなざしが、決してこの映画はめでたしめでたしで終わっていないことを教えてくれます。 はあ・・・疲れた・・。 [DVD(字幕)] 4点(2021-11-21 16:51:55) |