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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2259
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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1.  スパイラル:ソウ オールリセット 《ネタバレ》 
原題は『from book of saw』。訳すなら『ソウの聖典より』でしょうか。邦題のニュアンスとは大分違います。ただ『オールリセット』なる邦題を付けた配給会社の気持ちは分かる気がします。だって全然ソウと関係ないんですもの。一応模倣犯との体裁ですが、ジグソウの犯罪理念を受け継いでいるとは言い難いですし、サスペンス映画ソウのシリーズ作品としても最低限の脚本レベルを担保しているとは思えません。私はシリーズ途中で脱落した口なのでソウを語る資格はありませんが、もうソウの看板に頼るのは止めませんか。絶対にイチからオリジナルを創り上げた方が良い作品が出来ますって。
[インターネット(吹替)] 5点(2022-06-11 16:29:39)
2.  スモールフット 《ネタバレ》 
言及したいポイントは2点です。1点目は『CGアニメ技術』について。映像技術の進歩は目覚ましく、実写・アニメを問わず新作映画が公開される度に驚かされます。私は『ターミネーター2』の時点で「もうこれ以上はない」と思ったものですが、いまだCG技術は進化の歩みを止めません。実社会では本物と見分けがつかない『ディープフェイク』なる問題まで出る有様。そこで本作。実写と見紛うとは言いませんが、ところどころまるで『本物』なのです。例えばイエティの毛の質感は、ぬいぐるみのそれ。リアリティ度合は必要量を明らかに上回っており、謎の迫力を湛えています。『不気味の谷』の崖っぷちと言っても差し支えなく、これ以上リアリティを追求してしまうと、崖から落ちてしまう気がしました。これは称賛や批判というより単純な「驚き」です。 2点目は『タブーに触れた物語』のこと。こちらも心底驚きました。タブーとは絶対的な決まりごと。その是非を問うてはいけません。何かおかしいな。変だな。そんな風に思っても飲み込むのが常。圧倒的多数の支持を得ている概念に異を唱えることは、害こそあれ得は全くないからです。こんな事例、あちこちに転がっていますよね。損得勘定に敏感な大人はタブーを嫌います。それが生きる術です。しかし大人になる前の自分を振り返ってみると、もちろんそんな技術は身に付けていませんでした。だからこそ痛い目をみたワケで。大人イエティの正義に賛同すると同時に、子どもイエティの素直な欲求にも共感してしまい、どうにも胸がざわつきました。頭と心が連動しない感じ。しかも、子どもイエティの思いを大人イエティが受け止めるという驚愕の結末が待っていました。マジかと。タブーに触れただけでなく、取っ払っちゃうとは。これ、現実でも通用したりしないかな。今まで封じ込めてきた考えが頭をもたげてきて、大人の私は正直困るのです。だって、もう冒険する年齢は過ぎたはずだから。安全安心が一番に違いないのだから。恥ずかしながら、少し泣いてしまいました。これは称賛や批判というより純粋な「感動」です。
[インターネット(吹替)] 10点(2021-11-17 18:21:52)(良:1票)
3.  スポンジ・ボブ/スクエアパンツ 《ネタバレ》 
私が子どもの時分よく観ていたTVアニメは、ご存じ『トムとジェリー』。そして現在小学生の娘たちが夢中になっているのが本作『スポンジ・ボブ』です。ハンマーで叩かれペチャンコになってヒラヒラ。傍で眺めている分には『トムとジェリー』と変わらないカートゥーンアニメに見えます。Eテレ(かつてのNHK教育テレビ)で放送ですから内容も問題無いはず。しかしこのような認識は、本作を2分も観れば吹き飛びます。一言でいうなら『狂気の毒アニメ』。安心安全なんてとんでもない。害しかありません。日本が誇る良識アニメ『アンパンマン』と同じ擬人キャラクター作品ですが、教育的要素はゼロ。お話はアンモラル&刺激過多で、社会風刺から差別偏見・下ネタに至るまで広域に渡り、基本どうかしています。とりわけギャグの手数の多さは圧巻で、ケンシロウも舌を巻くでしょう。『クレヨンしんちゃん』に眉をひそめる親御さんがいると聞きますが『スポンジ・ボブ』を観たら即死です。こんなアナーキーな作品がEテレで放送されているですから、とかく批判の多い国営放送も捨てたものではありません。 なお本作は劇場公開作品だそうで、TV版には無い『実写とコラボ』の特別仕様となっています。『ロジャー・ラビット』みたいなヤツですな。“お困りごとは全てスーパーカーがジャンプで解決”『ナイトライダー』からマイケル役のデヴィッド・ハッセルホフ氏がゲスト出演という悪ふざけが絶妙で(日本だと錦野旦みたいな肌感覚ですかね)、マイケルにはだいぶ無茶な発注がされています。おじいちゃんスターに何ってことさせるの。よく承諾したものだと感心しますが、それだけ愛されているコンテンツなでしょうね(あるいは大金を積まれたか)。いずれにしても、ギャグクオリティの高さは相当なものです。ただし、子供が30分スポンジ・ボブを観たら、2時間白湯でも飲みながらジブリでも観て精神のバランスを取らせる必要があるでしょう。
[インターネット(吹替)] 8点(2021-01-25 18:44:46)
4.  スーサイド・スクワッド 《ネタバレ》 
『DCコミック』キャラクターで結成されたオールスター『ヴィラン』チームだそうで。そもそも『マーベル』と比べるとマイナー感が否めない『DC』ですが(失礼)、さらに敵役という『裏面』にフューチャーした事で、より一層地味な印象を受けます。ウィル・スミスやマーゴット・ロビーなど配役は豪華なものの、キャラの能力が化け物(メタヒューマン)に対抗できるかというと疑問。いくら銃の腕前が人間離れしていても、そもそも弾丸が効く相手なのかという話。ハーレイ・クインさんの武器に至っては木製バット。そのへんの輩同志の抗争にしたって、金属バットくらい用意するでしょうに。もっとも、このチーム編成で化け物を倒せたワケですから文句を言うのも筋違いなのでしょうけども。私にとっては、名前も顔も知らない微妙な能力の持ち主たちが、微妙な理由で、微妙な敵と戦うという、何とも微妙なお話でありました(ごめんなさい。基本的にこれは私側の事情です)。全体的に地味な色合いと個性の面々の中にあって、ハーレイ・クインさんの存在感は抜きん出ていました。スピンオフも製作されるほどの人気者ですから、彼女が影の主役なのは間違いないのでしょう。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-12-30 19:22:45)(良:2票)
5.  スカイスクレイパー 《ネタバレ》 
アメリカ映画のエンタメアクションジャンルで長年慣れ親しまれてきた完成されたレシピゆえ、一定水準の満足度は約束されたようなもの。未曾有のピンチを家族愛で乗り越えろ!ムキムキマッチョが(細かいこと言っこ無しで大雑把に)世界を守るぜ!!の巻。スタローンやシュワルツェネッガーに代表される筋肉男優の系譜は、ザ・ロック(改名したんでしたっけ)に引き継がれたワケですな。この味付けは鉄板であります。あとは細かい設定や、キャスティングが好みかどうか。同類映画と大した差異はありません。このような巨費を投じた能書き不要のバカアクションは、映画界の元気度を測るバロメーター。これからもずっと頂戴したいものです。劇場で観てナンボの映画。5点以下は付けられません。
[インターネット(吹替)] 6点(2019-11-25 22:27:05)
6.  スイス・アーミー・マン 《ネタバレ》 
(ネタバレあります。未見の方はご注意ください。)十徳ナイフ並みの 、いやそれを遥かに上回る“万能死体“を使っての無人島からの脱出劇。ノッケからオナラ風腐敗ガスエンジンのボートに変化という飛ばしっぷり(苦笑)。斬新な着想はキャッチーなれど、出オチの危険性大かと危惧しておりましたが、いやいやどうして、見応え十分でした。しっかりコメディとして成立していたと思います。ただし中盤、観念的なアプローチが過ぎたというか、ハイセンスな部分を見せようと意気込み過ぎたというか、やや中弛みした感は否めません(手作りバスあたりの件ですね)。とはいえ、見終えてみれば主題は明快で、こんなキワモノ設定の中ブレることなく結末までたどり着いた点には拍手を送りたいと思います。いや、やっぱりたどり着いてないかな。スミマセンそこは要審議で(苦笑)。というように、反芻しても“苦笑い”がやたら多いのですが、決して駄目じゃなかったと思うのです。好意的な苦笑い。その最大要因は、ダニエル・ラドクリフくんにあります。もう手放しでホメたいチャーミングな死体ぶりでした。それに天下のハリー・ポッターがよくぞこんなヨゴレ役を引き受けたものだなと感心します。彼の熱演(死体だから冷演かな)無くしては、本作の成功はありませんでした。本年度のアカデミー最優秀死体賞は彼で決定ですな。さて、色んな見方・捉え方が可能なストーリー(真っ当な解釈は妄想・精神疾患系あるいは心理状態の比喩表現。そもそも漂流などしていない)ですが、私的には愚直に“メニーくん=宇宙人説”を推したいと思います(タイガー星雲か、ZOJIRUSHI系からやってきたと睨んでおります)。全部“ほんとう”と信じるなら、これしかラストの状況に対する説明はつかない気がいたします。まあ正直いいますと、“整合性なんてハナから気にしちゃいない“が真相だと思われますが。観客で勝手に判断してくれのスタイル。無責任かもしれませんが、個人的にはこんなのもアリだと思います。映画は究極の自由空間ですし。the endの神タイミングに対し+1点査定で。
[映画館(字幕)] 9点(2017-09-25 08:51:46)(良:3票)
7.  ズーランダー NO.2 《ネタバレ》 
前作『ズーランダー』から実に15年の歳月を要したファン待望の(?)続編。カメオ出演のセレブの悪ノリと、心底クダラナイギャグのみで構成された、毒になっても決して薬にはならないお下劣お馬鹿コメディは、ファンの期待に違わぬ、待ち焦がれた「懐かしの味」でありました。個人的にツボだったのは、一瞬の油断が生んだ悲劇の自動車事故。その激しすぎるカークラッシュは前作のガススタンド爆破シーンを彷彿とさせる「やり過ぎ感」に溢れており、某ラーメン○郎の如き狂った(演出の)さじ加減に腹を抱えました。ジャスティン・ビーバーに打ち込まれた銃弾の数然り。ジャック・バウワーの無駄な存在感然り。一度ハマってしまえば、どのギャグもイチイチ面白いのがアメリカンコメディの強みかと。とはいえ、本作で真に感銘を受けたのは、ペネロペ・クルスの異次元の美しさであり(作品登録要望を出すまでアン・ハサゥエイだと本気で勘違いしていたのは内緒だ!)、ベン・スティーラーは監督特権で乳を揉んだに違いありません。
[DVD(吹替)] 7点(2016-11-30 19:28:16)(笑:1票)
8.  スラムドッグ$ミリオネア 《ネタバレ》 
文字通り“クソ”にまみれた主人公の人生が、軽薄なクイズバラエティショウを通して肯定されていく様に、強く胸を打たれます。学は無くとも経験はある。それが決して他人に誇れるものでなくとも、血となり肉となり、今の自分自身をかたち作る糧となっています。辛い思いも、苦い体験も、全てがクイズの答えに、いや人生の答えに繋がっていました。最も痺れたのは、主人公が司会者の卑怯な罠に引っ掛からなかったところ。『親切を装う大人を信用してはいけない』という痛恨の教訓がちゃんと活かされていました。終わり良ければ全て良し。そう思える素晴らしきラストシーンは、ラブストーリーとしてもこれ以上ない“正しい”結末でありました。それにしてもヒロインを演じた女優さんの魅力的なこと!“この人の為になら命を賭けられる”そんな説得力を持つ恋物語は“強い”と思います。フリーダ・ピントというお名前、覚えておきますね。(以下余談)本作は『勇気の物語』でした。ザ・ダメ人間な自分も一緒に肯定された気がしたのです。私が長年かけて貯め込んできた『深夜ラジオ(伊集院光)』『囲碁』『プロレス』『B級邦画』『ももクロ』に関する知識も、いつか陽の目をみる日が来るんじゃないかと。いや、やっぱ来ないか。来なくてもいいんです。来るかもしれないと思えることが希望なので。
[CS・衛星(吹替)] 9点(2016-03-30 22:28:40)
9.  スピーシーズ/種の起源 《ネタバレ》 
人間の遺伝子を乗っ取り、さらにその繁殖方法を利用して勢力拡大を図る侵略者。ホモサピエンスの嗜好を取り入れた外見に擬態する抜かりなさ。科学者たちが危惧したように、シルの子供は男の子でした。野放しにしたら、一体どれほどの女性を孕またことか。きっと人類は駆逐されたでしょう。宇宙人が侵略してくる物語は数々あれど、本作のような侵略の形態は斬新だと思いました。そして見た目以上に怖いお話だと思います。ただの『B級映画』で終わる素材ではありません。であるにも関わらず“エロB級SF”のレッテルを貼られてしまうのは、エロ描写が勝ちすぎているからかと。シルの美しいこと美しいこと。あの美貌の前では、男の理性は簡単に吹っ飛んでしまいます。本当にB級なのは、バカな男の性欲なのかもしれません。
[地上波(吹替)] 6点(2013-12-27 19:28:07)(良:1票)
10.  スター・トレック/イントゥ・ダークネス
いやー『スター・トレック』愛されていますね。酷評は好きだからこそ。ファンの気持はよく分かります。各々の中で『スター・トレック』の定義がありますから。でも♪これも『スター・トレック』あれも『スター・トレック』たぶん『スター・トレック』きっと『スター・トレック』♪じゃないかと(松坂慶子・愛の水中花より引用でございます。年がバレますね)。自分は結構楽しめました。前作の感想でも触れましたが、優秀なコメディリリーフ、サイモン・ペッグが活躍したのが大きいと思います(『ミッション・イン・ポッシブル・ゴーストプロトコル』と同じ役回りですけど)。娯楽作品として幅が広がりました。彼の相棒、喋らない毒チンチラみたいな奴も存在感抜群。冷静沈着なバルカン人スポック副長の激情ぶりも微笑ましく、敵役も含めキャラクターは際立っていたと思います。それだけで許せてしまうのが、私にとっての『スター・トレック』なのです。SFというよりアクション映画の趣が強い本作ですが、たまにはこういうのもイイでしょう。スタートレックの魅力は、宇宙よりも広いのですから。
[映画館(字幕)] 8点(2013-09-24 18:50:51)(良:1票)
11.  スピード2 《ネタバレ》 
前作の余韻をブチ壊すダメ続編であることは間違いないと考えますが、単独のサスペンスアクションと捉えても評価はあまり変わらない気がします。まず主人公が×。というより、好きになれませんでした。米製アクションの主人公はとかく独断専行がお好き。周りの静止を振り切って行動するのがデフォルトです。そういう意味では本作の主人公が特別ヒドイ訳ではないのですが、専門家(船長)の意見をことごとく無視する姿勢にイライラしました。一方の犯人は前作同様単独犯でしたが、小物ぶりに拍子抜け。ヒルを使ったデトックス療法で異常性を強調するのもショボいと感じます。対決する2人の魅力が乏しいのに加えて、ヒロインも存在感薄し。運転免許再取得に悪戦苦闘する様が見せ場では淋しいでしょう。総じてキャラクター要素は低調でしたが、それ以上に問題なのは脚本だったと思います。止まらぬ豪華客船!衝突の危機!でも大半の乗客はもう下船済み。それに真昼間、晴天、港も近い。最悪客船から脱出すれば助かるんじゃないの?と思ってしまいました。前作のバスジャックのスリルとは雲泥の差。それでもタンカー直撃を回避し、これまでの苦労が報われたかと思いきや、何が何でも爆発させないと気が済みませんか。そう、ここまで来てやっと気付きました。本作をサスペンスと捉えるのが間違いだったのです。超ド級のバカアクションコメディ。これが正しい見方。巨大客船がハーバーに突っ込み、家屋を破壊していく様など、ドリフのコントと何も違いません。『スピード』のメインテーマ(桜庭入場曲)を本編で使用しなかった事も腑に落ちます。という訳で、冒頭の記述を一部修正し、採点させてください。『スピード』の続編として4点。単独のアクションコメディとしては6点。もし『スピード』を未観賞であるならば、本作を先に観るのもアリかと。
[CS・衛星(吹替)] 4点(2013-05-30 21:50:18)
12.  ストーン 《ネタバレ》 
「人生に首根っこ押さえられたか」ジャックに放たれたストーンの言葉が胸を抉ります。チンピラに見透かされる屈辱。でもジャックにはどうする事も出来ません。図星だから。自分でも薄々分かっていた事だから。自分の中に生きるための“基準”が無いこと。そんな空虚な人間が、偉そうに罪人に指導する滑稽さ。気付いてしまったら、もう元には戻れません。彼は絶望したに違い有りません。終着点が見えてきた残りの人生、このまま逃げ遂せたかもしれないのに。ところが最終18番ホールにきて、アドレスにさえ入れぬ大醜態。そんな時、彼の耳に聞こえてきた神の音叉は、ハエの羽音。ジャックはこれから自身の“基準”を手に入れるつもりでしょうか。これは痛い物語でした。ジャックが陥った“熟年男性の危機”は、他人事とは思えぬリアリティを持って自分の心を捉えました。仕事と家庭。積重ねてきた“真実”の価値に自信が持てるかどうか。そういう意味では、紛い物だろうとペテンだろうと、基準を手に入れたストーンは間違いなく強い。羨ましいとは思いませんが。実際に人生の土壇場で躓くとしたら、きっとこんな“小石”なのだろうと思います。今のうちから、足腰をしなやかに鍛えておかねば。くわばらくわばら。宗教色が強いため、自分にとっては少々敷居が高い作品ではありましたが、本筋は実にオーソドックスなヒューマンドラマであったと思います。ミラが予想外に上手くてビックリ。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-07-10 20:14:16)(良:1票)
13.  スカイライン-征服- 《ネタバレ》 
パニック映画にとって最も重要なことは、感情移入であると考えます。主人公を我が身に置き換えて、物語に飛び込み困難と対峙します。感情移入を助ける要因は大きく分けて2つ。一つは外的要因。登場人物と境遇が似ていれば同化も容易いというもの。ところが本作の場合、主人公の素性がイマイチ知れません。折角物語冒頭に15分間の猶予があったのですから、登場人物の紹介に有効活用したら良かったのでは。判明している主人公情報は、LAで成功を収めたセレブの親友で、彼女が妊娠中ということくらい。あまり身近な感じもしませんね。もう一つは内的要因。主義、思考方法、性格など。コチラもしっくりきません。あの状況下で、クルーザーに乗って逃げるという選択肢は、いくら何でもバカ過ぎるなあと。敵は無敵というワケでは無さそうですし、あの光にさえ気をつければ何とかなるかも。『30デイズナイト』さながらの長期戦を覚悟でしょう。最初からバッドエンドが予見できた脚本ではありますが、あのオチには驚きました。故三沢光晴もビックリの投げっぱなしジャーマン。アメリカ先住民族に対するヨーロッパ諸国の侵略を引き合いにしている映画なので、意味は分からなくも無いのですが、それって大丈夫なの?と思ってしまいます。
[DVD(吹替)] 4点(2012-04-13 21:54:18)(良:1票)
14.  スペル 《ネタバレ》 
何故サム・ライミ監督が支持されるのか理解しました。娯楽性豊かなアクションにコメディ&グロテスクのエッセンスがベストマッチ。執拗に汚物を飲まされ、髪の毛を引きちぎられるヒロインに、歯無しババアの噛み付き攻撃。オモシロ気持ち悪い。これはクセになります。そして忘れてならないのは、カメラワークの巧みさ。奇抜なアングルを用いなくても、印象に残るシーンを随所に作り出していました。役者のイイ表情を逃さず捉えるのも上手いのでしょう。人物造詣もお見事です。とりわけヒロインのキャラクターが気に入りました。ババアを車外に蹴りだし勝ち誇る人間臭さ。霊媒師に払う大金を自力で工面しようとする責任感。イイですね。それに呪いのボタンの処分の時のこと。もし彼女が躊躇無く同僚を地獄に蹴落とせるタイプの人間ならば、共感出来なかったでしょう。かといって復讐を考えない程お人好しなら手に負えない。彼女の良心は、私たちが持てる標準的なもの。だからうんと肩入れして物語に望めました。ラストがまた秀逸です。このままの無事のハッピーエンドを望めない事くらいは、物語の流れを見れば分かります。でもここまで後味の悪い結末が待っていようとは。突き放した感じにピリピリ来ます。情状酌量、社会的制裁、本人の反省等々、量刑を手加減する言い訳に慣らされている自分に気づきました。この結末に慈悲はありません。でも道理には適っています。そこにある種の心地よさ感じるのは何故なのか。最悪と爽快さの同居。自分でも知らない感情を引き出されては、褒めない訳にはいきません。サム・ライミ監督、恐れ入りました。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2010-11-15 18:27:13)(良:4票)
15.  スター・トレック(2009) 《ネタバレ》 
NHKで放送していたTVドラマが大好きでした。奇想天外な筋書きと素晴らしき人間模様、そして壮大な世界観に少年だった自分は魅了されました。トレッキーではありませんが、“スター・トレックは面白い!”という意識は心に強く刷り込まれました。その後目にした劇場版もTV新シリーズも(全部を観た訳ではありませんが)、全て“確実に”面白く、自分の中で『スター・トレック』は絶対的な価値を持つブランドとなりました。そこで本作。率直に言って最高でした。カーク船長、スポック、マッコイ医師…。耳慣れた名前を聞く度に、オリジナルメンバーの顔が脳裏を過ぎり、本作の若者たちの姿と重なって行きました。みんな若々しく、少しやんちゃな未熟者で、でも本質は自分が知るエンタープライズのクルーと変わりないように思えて、彼らの成長を想像するのが嬉しくて楽しくて。予備知識が無くても、十分に楽しめる質の高い映画には違いありませんが、『宇宙大作戦』を知る者にとっては、格別な仕上がりだったと思います。レナード・ニモイのキャスティング、そしてエンディングの懐かしのナレーション。シリーズファンに向けた心遣いを確かに受け取りました。サイエンス・フィクションよりもアクションエンターテイメント色が濃い点は、シリーズの赴きとは異なりますが、それも悪くないです。若いんだから、動かなきゃ。というか、スタートレックと名の付くものなら、なんでもOKってくらい信頼度はMAXまで上がっています(笑)。是非ともこの面子で劇場シリーズ化をお願いしたい。ナイスなサブキャラたち(サイモン・ペッグ&毒チワワみたいなヤツ)の活躍が観たいです!劇場鑑賞なら間違いなく10点でした。
[DVD(字幕)] 9点(2010-06-18 21:08:52)(良:1票)
16.  スターゲイト 《ネタバレ》 
未知なるモノに対する恐怖と好奇心。自分の場合は圧倒的に前者の感情が勝るタイプです。実生活ではよく石橋を叩き壊しています。ですから本作のようなSF映画をみて、後者の感情を満足させるのがお楽しみ。スターゲイトをくぐって遥か宇宙の彼方の地へ。緊張と恐怖、そしてワクワクが入り混じった感覚が気持ちいい。異星人とのコミュニケーションもドキドキしました。スターゲイトの秘密判明後は、冒険譚から専制君主打倒のレジスタンスへ物語の趣向がシフト。大風呂敷を広げたワリには、小奇麗に畳んでしまってちょっとツマラナイかなと。大佐のバックグラウンドに関する伏線も、十分活かされているとは思えません。終盤にきてテンションが落ちたのが残念でした。ところで、地球に戻った彼らの“浦島太郎度”が気になります。
[DVD(字幕)] 6点(2009-08-18 21:13:51)(良:1票)
17.  スピード(1994) 《ネタバレ》 
TV地上波で何度も放送されるのは伊達じゃない。確かに面白いです。自分の採点基準を当てはめれば、6点以下ということはありません。ただし、8点以上を付けるのは躊躇われる。“惜しい”部分が目に付くのです。例えばバスジャック。高速道路が途切れている件は遣り過ぎでした。台も無いのに高々とジャンプするバスをみて、一気に現実に引き戻されました。著しくリアリティを欠きます。成功確率1%未満のミッションが何度成功しても構いません。それが娯楽映画の正しいかたち。ワクワク出来ます。でも確率0%が成功するのは違う。サスペンスじゃなくファンタジーになってしまうから。地下鉄の戦いがバスジャックより見劣りしたり、キアヌVS犯人の決着があっけなかったりするのも勿体無い。後半、明らかに失速しました。折角素材がいいのだから、もっと丁寧に調理して欲しいと思いました。
[地上波(吹替)] 7点(2009-07-14 20:37:59)
18.  スーパーノヴァ(2000) 《ネタバレ》 
描かれる生命の神秘。ミニマムレベルの人の性交から、果ては宇宙の再生まで。そのふり幅の大きさに心奪われます。現代より遥かに進化したテクノロジーを持つ人類。しかし価値観は現在のそれと大差ない様子。セックスの悦びに溺れたかと思えば、女を寝取られ嫉妬に狂う。子を産みたい女の本能が相手の男を品定めする。愛って何?遺伝子の欲求?文明が進んでも、人という生き物の本質は変わらない。いや、プログラマーとコンピュータの恋愛は、半歩くらい次のステージに進んでいるのかも。新人類カールVS旧人類の戦い。不死身のターミネーターへ、ロボットを使ってのファックユーポーズ。気分爽快です。ただ、カールに同様のポーズをさせておく伏線を張っておけばカタルシス倍増だったかと。次元ジャンプのイマジネーションも素晴らしく、これぞSF映画という感じ。爆発から起こる新しい宇宙の誕生と、射精から生まれる新たな命の対比。次元ジャンプ≒セックスか。堪能しました。最期にオチの付け方について。DVD特典「もう一つのエンディング」では明確に人類の滅亡を予告しています(約250年後)。それに対して本編の方は、人類が生き残る可能性を示唆しています。滅亡するかも知れないが、人は次の次元に進むかも知れないという。約50年後に来る審判の日。正直自分があと50年生きるのは無理っぽいけど…なんとか頑張ってその日を迎えたいと思えます。断然オリジナルのエンディングの方を支持します。
[DVD(字幕)] 8点(2009-05-15 18:58:05)
19.  スターダスト(2007) 《ネタバレ》 
世界観を掴むまでに少々手間取りましたが、慣れてくると心地良くなります。“星”の美女をめぐるファンタジックな冒険譚を堪能しました。観て良かったです。ただ不満な点もありました。気になったのはスリル不足。危機回避があっけないです。こういうお話ですから、ご都合主義はむしろ歓迎したいのですが、そこへ至るまでの展開がもっと欲しい。ハラハラドキドキ焦らされたい。主軸となる恋物語にも同じ事が言えます。何故“星”は彼を好きになったの?出会い方はなんとも微妙だし、その後の彼の行動にも胸を打つ要素が無かったような。おまけに彼女の方から告白なんて羨まし過ぎます(笑)。すんなり恋愛が成就しちゃうのはツマラナイ。それにしても、デ・ニーロ。相変わらずどんな役でもこなしますね。彼のおかげで本作は、かなり得をしていると思います。
[DVD(字幕)] 6点(2008-09-16 22:18:01)(良:1票)
20.  スパイダーマン3 《ネタバレ》 
回を重ねるごとにアクション性が増しているシリーズ。3作目となる本作は、もはやアトラクションと言っていい出来栄え。水平移動に垂直落下、空間の奥行を活かしたスピード感溢れる戦いにクラクラしました。敵もゴブリンジュニアに砂男、それに謎の寄生生物と盛り沢山。サービス精神旺盛です。アクションだけなら満点級です。ただその分、物語の粗が目立ちました。ご都合主義の展開や設定は目をつぶるにしても、ドラマが希薄になってしまったのは惜しい。テーマが良いだけに尚更そう思います。シリーズで一貫しているのは、根っからの悪人が居ないこと。みな弱い心が産んだ怪物たちです。主人公とて例外ではありません。誰もが悪人になってしまう可能性がある。そうならないために必要なのは何か。愛するMJに伯母さん、親友のハリー、大家のおじさんだって彼を気にかけている。多くの人たちの支えがあって、主人公はヒーローでいられるのだと思います。大切なことを忘れてしまったピーターが心を乗っ取られたのは必然だと思いました。堕ちるのは簡単。でも這い上がるのは容易ではありません。主人公やハリー復活のドラマを淡白に処理したのは勿体無いと感じました。前作には及ばないものの、採点は「十二分に満足」の8点です。続編を期待したいところですが、ハリーのような良キャラを失ったのはデカイなぁ。
[DVD(字幕)] 8点(2008-02-07 19:37:12)(良:2票)
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