1. 潜水服は蝶の夢を見る
《ネタバレ》 マチューアマルリックは、アルノーデプレッシャン作品でよく見かける俳優さん。 ここでは目力だけで力演してる。 植物状態の人間が、まばたきだけで自分を表現する。 表現し終わったら、その10日後に他界する。 ラストは、崩れゆく氷河が元通りになっていくという映像。 僕がここをもう少し演出すれば面白くなるのではと思ったのは、 歴史ある病院で、時空を超えて、歴史上の女性や人物が彼を看護したら良かったのでは、 と思いました。 それがイマジネーションという蝶なのかもしれませんね。 でも奥さんの前で、愛人から電話がかかってきて、 奥さんに言葉を伝えさせるというのは、この看護されてる主人公の人物像を よく表してて、なんともいえない。 奥さん、泣いてたよ・・ [DVD(字幕)] 7点(2020-10-18 15:28:47) |
2. セブン・イヤーズ・イン・チベット
《ネタバレ》 有名な登山家とダライラマの友情の話である。 この友情は事実らしい。 この登山家との出会いがなければ、中国のチベット事件のときに ダライラマは亡命しただろうか? そして、チベット文化は残り続けたろうか? 中国は恐ろしい。 戦後すぐで気が立っていたからだろうか? でも今の香港を見ても、中国のホントのところは分からない。 中国映画を観ても、人情もあり、魅力ある人たちの国だとは思う。 でも政治が国を動かしているからなぁ・・ スコセッシの「クンドゥン」も似た話である。 こちらはダライラマを主人公にして、チベット事件を描いてる。 [DVD(字幕)] 7点(2020-06-06 22:54:12) |
3. セレステ∞ジェシー
《ネタバレ》 ちょっと辛口なラブストーリー。 夫婦で友だちみたいなら最高だよねって感じで話が始まるが、中盤一気に このカップルに大波がくる。 結局、どうなるかって興味があったが、別れて終わり。 もうちょっと新しい展開が見たかった。 男の方に非があるか、友達のような彼を夫と認めない意地悪をしてた女性に非があるか、って微妙な 問題ではあるが、別の女性と家庭を持つ男もこれから色々あるだろうな~って感じで、 一人になった女性もかろうじてさわやかになって、話はジ・エンド。 む~、なんとも言えぬ後味のお酒みたいな感じです、ハイ。 [DVD(字幕)] 7点(2018-04-20 03:21:12)(良:1票) |
4. ゼイリブ
《ネタバレ》 ほらね~、こんなアイデア勝負の作品があるから、旧作あさりも捨てたもんじゃない! 特にカーペンターB級は面白そうなのが多そうだよね。 魂を失った人間への風刺を効かせたSFアクションもの。 カーペンターのは古き良き力で勝負のアメリカ人が出てくるものが多いよね。 「ニューヨーク1997」のスネークとかね。 このB級SFの雰囲気がとにかく好き。 絶体絶命で孤立しても、アメリカ人スピリッツを失わない。 この真っ直ぐなたくましさに惚れ惚れしてしまう。 暗い夜のシーンが多いんだよね。 この調子でカーペンターSFを漁ろう♪ [ビデオ(字幕)] 8点(2018-03-05 01:23:37) |
5. 戦争と平和(1956)
《ネタバレ》 原作未読。なので後半のナポレオン、ロシア撤退からの展開についていくのがやっとだった。いつの間にかヘンリーフォンダは捕虜になってるし。そもそもアンドレイがヘップバーンの姉の旦那だったのか?もこんがらがって、スッキリ感のない映画だった。やはり文芸大作は映画化は難しいのかもしれない。今回、消化不良なとこはロシア版のTVドラマで確認しよっと(笑)。幸い、レビュー対象にもなってるし。 [ビデオ(字幕)] 6点(2016-10-15 19:07:28) |
6. セント・オブ・ウーマン/夢の香り
《ネタバレ》 この映画を観た後、思ったこと。この国(アメリカ)は何て手強いんだろう、てことだった。戦争で手足を奪われたり、悲惨な光景を目の当たりにしてきたアルパチーノ演じる軍人が最後、生徒たちの前で言った「一番悲惨なのは魂がつぶれた人間」という言葉に、生徒たちの多くが拍手を送る光景を見て思った。映画だけど、支持されてる映画ってことは共感されてるってことだ。1990年代の映画だが、エリート校の生徒たちがこのような考えをもって大人になるのだとしたら、2010年代の暗礁に乗り上げたようなアメリカではあるが、地下に脈打つ国民の魂は死んではいないってことかもしれない。でも中東との戦争で変わったかな?でも根っこはこういう国民性だよね。日本のエリート校はどうだろう?陰惨ないじめなどのあるこの国で、果たしてこのアメリカと伍する国民性を持ちうるか?そう思った。しかし偏屈な盲目軍人をアルパチーノが見事に演じていた。この人の愛すべき老人になろうとしない毒舌に、最後は皆が拍手を送るんだなぁと微笑ましく思った。 [ビデオ(字幕)] 8点(2016-08-28 21:56:07) |
7. セコンド/アーサー・ハミルトンからトニー・ウィルソンへの転進
《ネタバレ》 ブラックなところが面白い。でも見覚えある感じ・・。そう、藤子・F・不二雄の「ドラえもん」や「オバQ」とは別の、もう一つのダークな作風に近い。あぁ当時の漫画家は、こういう作品見て、ヒントを得たんだなぁと感心。しかし、主人公が自分を見失う葡萄酒づくりの場面は、ニコラスローグの「錆びた黄金」を思い出した。こんな乱れたことを当時の人たちはやってたんだろうなぁ、珍しくなかったんだろうなぁとゲンナリ。なんていうんだろ。人(男)の考え得る、「幸せな世界」ってこんな乱れたもんになっちゃうんだろうね。なんだかなぁ、「普通」が一番幸せってことなんだろうなぁ・・。 [DVD(字幕)] 7点(2016-06-05 01:06:24) |
8. ゼロの未来
《ネタバレ》 近未来の魂のなさそうな人を描いた、魂のこもった愛すべきSF大作。「未来世紀ブラジル」で脚光を浴びたテリーギリアム、ここにきて、本当に自分の納得いく作品を仕上げた感がある。小道具まで愛すべき要素たっぷりで、じっくり観るためのDVDが欲しい。 [DVD(字幕)] 8点(2016-03-13 00:27:12) |
9. セッション
《ネタバレ》 見ごたえあり!一流の生まれる瞬間を見せてくれた! [DVD(字幕)] 10点(2015-09-22 12:40:08) |
10. セックスと嘘とビデオテープ
《ネタバレ》 タイトルがいいね。最初はエロいのかなぁなんて思ったけど。いやいや、自分も気付きを与えてくれた映画で、何度も観てます。名作だと思います。人に薦めたいけど、タイトルがこんなだから、つい言いそびれちゃって・・(笑)。照れちゃう(笑)。 [ビデオ(字幕)] 7点(2014-11-02 04:00:50) |
11. セイ・エニシング
《ネタバレ》 離陸(自立)するまでは、恐くて、不安で・・。でももうベルト着用のサインが消える、安定飛行に入れば、もう大丈夫。これからの二人を表すかのような、いいラストでした。優しいまなざしで人間を見つめるジェームズ・L・ブルックス製作、「ペニーレイン」のように青春モノを描くと等身大の話をつくるキャメロンクロウの二人の作品ならば、そりゃ後味いいもんができるよね♪ 映画最初の方のお姉さんの子どもとジョンキューザックの絡みが面白かった。秀逸! [ビデオ(字幕)] 7点(2014-10-28 09:26:58) |
12. 世界にひとつのプレイブック
《ネタバレ》 あ~、こんな映画、結構好きかも~。人生に逃げ腰になって精神を病んだ主人公。それを見守る暖かい仲間たち。その筆頭株主がロバートデニーロ演じる無茶苦茶親父。何しろ全財産かけても、息子の逃げ腰を直そうとする。そんな素敵な親父を、デニーロがユーモアあり気に演じる。そして、そんな彼を立て直すのに、買って出たのが、友人夫婦の妹。ところが段々、本当に愛すようになっちゃうんだね~、これが。い~じゃな~い。最後、彼の選んだ選択とは!?い~な~、こんな仲間たち。こういうの持ってる人が人生の勝ち組っていうんだよね♪ [DVD(字幕)] 8点(2014-05-29 22:51:39) |
13. ゼロ・グラビティ
《ネタバレ》 素晴らしい!映画館で観たかったぁ!モビルスーツなしで大気圏突入の船にしがみつくなんて、サンドラブロックは「ダイハード」を超えた!伝説になった!宇宙一の女性は、今やシガニーウィーバーではなく、サンドラだ!しかも、スパッツを穿いててくれて、映画に集中できた!それにしても、サンドラはスタイルがお美しい・・(ため息) [DVD(字幕)] 10点(2014-05-27 22:30:21) |
14. 戦闘機対戦車<TVM>
《ネタバレ》 まさしくこれぞ「発掘」良品って感じの作品。無数の映画の中で、これを観られたのは嬉しい。 [DVD(字幕)] 7点(2013-06-25 12:11:36) |
15. 戦火の馬
《ネタバレ》 泣けちゃった。スピルバーグ印の演出に、心優しい実写を創るディズニー印なら、これはもう即買いでしょ。DVDを買ってしまった。懐かしいこの気持ち。そうか、音楽はジョンウィリアムスだったか。「ET」なんだね。なるほどなぁ、CG使って、どんなことするのかと心配だったけど、見事に残酷な場面のない戦争映画だった。CG使ってるので、動物映画とは言えないが、なるほどこんな場面、あんな場面、そりゃCGじゃなきゃ不可能だね、と思ったもんね。良いよなぁ、やはりスピルバーグって・・・俺らの年代には、神様みたいに若い頃から天才の感性振り回して、あれよあれよって感じで、驚く作品どんどん創っていった見事な人。う~ん、これからもドシドシ創ってくださいね。中年映画ファンに明日への希望をもたらしてくれます、彼は。正直、ちょっと心配だったんだ。え?CG使って、馬さんの映画?馬の映画といえば、レッドフォードの「モンタナ」や「少年の黒い馬(ビデオ持っているが未見)」と名作が多いもんだから、あちゃ~っと心配だったけど、彼らしい作品で、しかもいい映画で、本当に嬉しかったです。次はどんな映画を創ってくれるやら・・。楽しみでもあり、もうそろそろ感性も錆びついて、期待を裏切る作品創るんじゃないかと冷や冷やです。子どもの頃、知性が劣っていたとか、つまんない回顧録語らないで、映画創ってくださいよ♪裏切られても、見続けますばい! [DVD(字幕)] 8点(2012-10-19 04:24:31) |
16. セレンディピティ
《ネタバレ》 これに近いことって結構ありますよね。信ずる者は救われるのだ。一時、書店にも特集組んであった「引き寄せの法則」ってやつでしょうか。ただこの映画の二人は、自分を特別に思いたい気持ちが「運命」にすがってしまった、てこともあるのでは?このまま続くか、今まで自分を大事に思ってくれた相手のもとに帰るか、そこは分からない。でもクリスマス前にカップルが観るのには最適でしょう。良い気持ちになりました。 [DVD(字幕)] 7点(2011-12-04 20:41:24) |
17. 正義のゆくえ/I.C.E.特別捜査官
テーマ映画という感じでしょうか?麻薬なら「トラフィック」、銃なら「クラッシュ」そして移民ならこの映画。アメリカの問題を扱っていますが、こうあるべき!とか言った強いメッセージは薄い感じでした。移民問題ではピーターウィアー監督の「グリーンカード」の方が自分には伝わってきました。ハリソンフォードは目力だけはあるのですが、皮膚とか体とかパサパサで、元気が感じられないです。(再婚したから?)ひょうひょうとして、元気なハリソンフォードが好きな自分にはちょっとがっかりでした。年齢相応の味わい深い人間味あるキャラクターを出すのならば、こういう群像劇にせず、どっしりと彼を主役にして、悩んだり、怒ったりする映画にして欲しかったです。 [DVD(字幕)] 6点(2010-06-08 04:02:20) |
18. ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
《ネタバレ》 観終って思ったのは、狂気を描いているこの映画は「時計仕掛けのオレンジ」に似てるよなと思った。ただ、こっちの方が人間を描いている。孤独な人間を。聴覚をうしない、わずらわしくなった子どもを捨てた時から、話は石油から離れ、どんどん狂気じみてくる孤独な男の姿を描いていく。一方、トランス状態になって、自分は神の預言者だといって、信者を集める牧師の姿も描いている。この両者が激突して、話は終わる。この構図をどう解釈すべきか。人間はそんなに簡単に救われるもんじゃねえ!と言いたかったのか?そういえば「アギーレ神の怒り」なんて映画もあったけど、狂気じみてくると、神に近くなるのだろうか?この映画、2時間半の長い映画なので観るのをためらっていたが、観終って、やはり観て良かったと思った。 [DVD(字幕)] 9点(2009-02-18 21:05:08) |
19. 西部の男
《ネタバレ》 先にポールニューマンの「ロイビーン」を観ていたので、ゲーリークーパーもこの不死身なじいさんにやられるのかなと、冷や冷やして観てました。こっちのラストもいいですね。 [ビデオ(字幕)] 6点(2008-07-24 23:02:47) |
20. 世界最速のインディアン
《ネタバレ》 大抵、善意で認めた参加者が、レースでスゴイ記録を出せば、ちょっと悔しくなり、足を引っ張るやつが出てくるのが、映画ではよくあるパターンじゃないでしょうか?でもレース場に着くまでも、着いてからも、このじいさんのまっすぐ生きてきた人柄のせいか、皆がいい人になる。でも考えてみれば、ニュージーランドの家は倉庫だし、最速で飛ばしたいっていう夢があるから、バートもいい人でいられる。普通なら扱いの難しいじいさんになっても不思議じゃないのに。親切にしてくれる人も、ちょっと「アメリカ」からはみ出してる人たちばかりで、誰彼かまわず、いい人として接する人たちではないと思います。やはり、バートの持ってる夢追い人としての雰囲気に何か共鳴して、バートを助けたいと思ったのでしょう。それを説得力もたせる演技をしたホプキンスはすごい! [DVD(字幕)] 8点(2008-03-12 21:42:10)(良:1票) |