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かたゆきさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1893
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 自分なりの評価の基準は、
10・超大好きな作品。完璧。映画として傑作であるばかりでなく、自分の好みと見事に合致している。
9・大好きな作品。完璧に近い完成度。手放しに歴史に残る傑作といっていい。
8・好きな作品。本当に面白い。欠点があるかもしれないが、それも含めて好き。
7・少し好きな作品。普通に面白い。欠点もあるかもしれないが、そんなに気にならない。
6・普通の作品。可も無く不可も無く。最後までストレスなく観られる。面白いけど、心に残るものはあまりない。
5・少しつまらない作品。最後まで観るのにちょっとストレスを感じた。面白い部分も多少はあった。
4・つまらない作品。最後まで観るのが苦痛だった。ほとんど面白いところが感じられなかった。
3・かなりつまらない作品。最後まで観た自分を褒めてあげたい。観終えた後に、怒りのあまりDVDを割りそうになった。
2・超つまらない作品。時間と金を返せ。観終えた後に、怒りのあまり製作者全員を殴りに行きたくなった。
1・絶望的につまらない作品。最低。観終えた後に、怒りを通り越して死にたくなった。
0・死霊の盆踊り。

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21.  ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ 《ネタバレ》 
パキスタンからアメリカへと渡ってきた移民の青年、クメイル。故郷とは何もかも違うこの自由な地でコメディアンを志した彼は、シカゴの小劇場で地道な下積み生活を続けていた。そんなある日、いつものように舞台で故郷のパキスタンを揶揄するようなネタを披露していたクメイルに、客席から若い女性が野次を飛ばしてくる。その場は軽くやり過ごしたものの、動揺を隠せないクメイルは舞台の後に彼女に文句を言いに行くのだった。彼女の名は、エミリー。成り行きで何故か一緒に酒を飲むことになった彼らは予想外に意気投合し、そのままクメイルの家で一線を越えてしまう――。一夜限りの関係で終わるはずだった。だが、クメイルはその後、何度も彼女と会い、数か月後にはすっかり彼氏彼女の関係になってしまっていた。そろそろお互いの家族に紹介するタイミング。でもクメイルには一つの悩みの種があった。彼の家族は皆敬虔なイスラム教徒で白人のアメリカ人など到底認めてもらえないだろうということ。そのことが原因で次第にギクシャクしていく二人。そんな折、エミリーが原因不明の謎の難病を発症し昏睡状態へと陥ってしまう…。文化の違いを乗り越えて愛を育もうとする若い恋人たちを襲った突然の悲劇を、実話を基にして描いたラブ・ストーリー。自らの体験を本人自らが演じていることでも話題となった本作、アカデミー脚本賞ノミネートということで今回鑑賞してみました。うーん、正直僕の好みとは合わない作風でしたね、これ。この重たいテーマを最後まで軽くライトに描くという狙いはいいと思うのですが、なんだか物語のテーマがいまいち絞り切れていない印象。難病に犯されてしまった彼女との関係を深く見つめ直す青年の恋物語とパキスタンとアメリカの文化の違いに自我を引き裂かれていく青年の自立の物語が最後までうまく絡み合っていないように感じました。その証拠に、クメイルの家族とエミリーが顔を合わせることは最後までほとんどありません。この両者の葛藤を描いてこそ、このテーマはより活きてくるように思うのですが。本人が自ら演じていることもあり、なんだか終わってみれば結婚式のよくある新郎新婦の馴れ初め再現映像ロング・バージョンのように思ってしまいました。ただ、エミリーの両親を演じたベテラン勢二人はなかなかのいい仕事ぶり。最後まで興味を失わずに観られたのは、この二人の魅力によるところが大きい。
[DVD(字幕)] 5点(2019-09-19 02:24:38)
22.  ビューティフル・デイ 《ネタバレ》 
認知症を患う母親の介護をしながら殺し屋として孤高に生きる男と、彼に助けられることになる少女売春組織の犠牲者である孤独な少女。深い絶望の中に生きてきた二人が偶然出会い、いつしか希望を取り戻していく特別な〝美しい一日〟をスタイリッシュな映像と音楽、独自の世界観の中に刻み付けるアーティスティックな作品。うーん、確かに極めて暴力的な世界を描きながらもこの洗練されたストイックで静謐な空気感は凄いとは思うのですが、個人的に合わない作品でしたね、これ。なんだか同じく苦手なニコラス・ウィンディング・レフン監督作を思い起こしてしまいました。殺された母親を湖の中に埋葬する美しいシーンや主演二人の凄みのある演技など、印象に残るところも多かったのですが、こればかりは好みの問題なので如何ともしがたい。
[DVD(字幕)] 5点(2019-04-10 18:42:34)
23.  The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ 《ネタバレ》 
南北戦争真っ只中のアメリカ南部の田舎町。人里離れたこの地の森の中にあるとある女学園には、校長先生と女教師、そして数人の身寄りのない女生徒が静かに暮らしていた。ところがこの女の園にある日、脚を怪我した北軍兵士が迷い込んでくる。あまりの酷い傷にすぐには南軍に知らせず、ひとまず治療を優先しようとする校長。だが、治療が長引くにつれ女たちの中に微妙な感情の変化が訪れ、やがてそれは大きな悲劇へと繋がっていくのだった…。これまで詩的な美しい映像でもって女性性の深淵を軽やかに描き続けてきたソフィア・コッポラ監督の新作は、一部でカルト的な作品として語られることの多い過去作『白い肌の異常な夜』の大胆なリメイクでした。元となった作品は未見なのですが、この監督のリリカルで品のいい雰囲気は相変わらず健在。これまでの軽いポップな路線とは違いかなり濃密で異常な世界を描いているのですが、それでもソフィア・コッポラらしさが充分に感じられるのは凄いことだと思います。キルスティン・ダンスト、エル・ファニングといったソフィア・コッポラ監督の常連組にニコール・キッドマンを加えた美しい女優たちの共演は観ているだけで華やかで、まるで印象派の絵画の世界に入り込んだかのようでした。そして炙りだされるそれぞれの女性たちの女の性(さが)――。女の世界っていつの時代も嫉妬やプライドや愛憎が水面下で常にぶつかり合ってるものなんですね(笑)。そんな女たちの愛憎と肉欲を一身に受けた末に脚を切断されるバカな男、そして全てのことが終わると何事もなかったかのように元の生活に戻ってゆく女たち…。いやー、女って怖いわぁ(笑)。ちょっと前半の展開が幾分か冗長なところが残念ではありますが、ソフィア・コッポラの美質が全編に感じられる女たちのこの濃厚な愛のドラマ、なかなかの良品でありました。近々、元になった作品も観てみようと思います。
[DVD(字幕)] 7点(2019-04-05 22:42:35)
24.  ヒットマンズ・レクイエム 《ネタバレ》 
殺し屋家業に手を染めたばかりの今どきの若者レイ。ボスからの指示でベテランのケンとコンビを組み、初仕事をこなした彼だったが、直後に取り返しのつかない過ちを犯してしまったことに気付く。なんと殺したターゲットの身体を突き抜けた銃弾が小さな男の子の額を直撃してしまったのだ。ボスからのさらなる指示で、ベルギーの古都ブルーシュへの逃亡生活を余儀なくされた彼らは、気持ちを切り替えボスからの電話を待つことに。レイは酒と女に明け暮れ、インテリのケンは古都観光を満喫する。だが、子供殺しの事実は容赦なく彼らの良心を蝕んでゆくのだった。そんな折、ケンにだけボスから秘密の指示が下される。「俺は筋を通す男だ。子供を殺すような奴は何があろうと許さねえ。必ずその街で奴を消せ。それまで帰ってくるんじゃねえ」――。内密に拳銃を手に入れたケンはレイを殺すチャンスを窺っていたのだが、レイもまた良心の呵責から死に場所を求めていたのだった…。ベルギーの伝統ある古都を舞台に、親子ほども歳の離れた殺し屋たちの葛藤と悲哀を屈折したユーモアを交えて描いたクライム・ドラマ。コリン・ファレルとレイフ・ファインズが共演、アカデミー脚本賞にノミネートされたということで今回鑑賞してみました。前半、正反対の二人の男が旅先で噛み合わないやり取りを繰り返すというありがちで冗漫な展開に、「え、これのどこが脚本賞?」と疑問に感じながら観ていたのだけど、相棒に殺されそうになる主人公もまた自殺を図ろうとしていたという事実が判明する辺りからこの作品の印象が一転して良くなっていきます。罪の意識から逃れられない若者、彼を更生させたいと願う初老の男、何よりもメンツを重んじるために若者を殺そうとするボス。なるほど、この三人の殺し屋たちの三者三様の思惑が交錯する心理ドラマはなかなか深い。また、取り留めがないと思われていた前半の小人や美人局のカナダ人といったエピソードが後半、奇麗に回収されていくという伏線の張り方もとてもセンスがいいですね。舞台となった伝統ある古都ブルージュの映像もスタイリッシュで美しく、クライマックスで男たちが自らのプライドのために命を懸けて戦う姿も悲壮感が画面から匂い経つようで素晴らしかったです。惜しいのは前半のあまりにも散漫な展開ぐらいかな。とはいえ、なかなか技ありな一本でありました。7点!
[DVD(字幕)] 7点(2018-02-16 01:05:06)
25.  美女と野獣(2017) 《ネタバレ》 
もはや王道のディズニーエンタメ。最新技術で描かれた、ゴージャスできれいな映像は見ているだけで楽しくなります。家具に姿を変えられた召使たちの造り込まれた造形美なんて凄いの一言。美女役のエマ・ワトソンも非の打ち所のない美女でさすがの貫禄でした。うん、なかなか面白かったですね。元のアニメは未見だけど、この機会に観てみようかな。
[DVD(字幕)] 7点(2018-01-31 21:43:19)
26.  羊たちの沈黙 《ネタバレ》 
もう映画の神様が現場に舞い降りてきたんじゃないかってくらい、奇跡の完成度を誇るサイコ・サスペンスの古典的名作。それまでシュワちゃんやスタローンやインディジョーンズとかのアクションエンタメ、あるいはゾンビ系のホラー映画しか観てこなかった当時の僕に、ガツンと強烈な衝撃を与えてくれたことを今でも鮮烈に覚えています。主人公は、まだ幼さが残りながらもその心に抱えたトラウマから強い正義感を持ったFBI訓練生、クラリス。そんな彼女に、女性を次々とさらってきてはその皮を剥ぎ、死体を河に捨てるという残虐な猟奇殺人犯バッファロウビルの捜査の過程でとある指令が廻ってきます。それは、かつて自分の患者7人を無残にも殺しその肉を喰らったとして獄中にあるかつての天才精神科医レクター博士の意識調査をしてほしいというもの。軽い気持ちで引き受けたクラリスでしたが、暗鬱な地下牢の奥深くに待ち受けていたのは、社会のちっぽけなモラルや常識など一切通用しない恐るべきモンスターだった…。画面の端々にまで横溢する不穏な空気感がとにかく素晴らしく、おどろおどろしいそんなストーリーを見事に盛り上げてくれています。そして、何より特筆すべきは、やはり“クラリス=ジョディ・フォスター”“レクター博士=アンソニー・ホプキンス”という奇跡とも呼べる見事なキャスティングでしょう。特に、レクター博士という強烈な〝悪〟を体現してみせた、希代の殺人鬼を見事に演じきったホプキンスは映画史上屈指の名演!これ以降、似たようなサイコ・サスペンスが量産されるのですが、いまだレクター博士を超えるようなキャラクターは一向に出てきていません。この世の中には、世間では常識と信じられているモラルなど一切通用しない暗い世界が隠されていて、そこには必ずといっていいほど男の歪んだ性欲が絡んでくる。もしかしたらこの社会を形作る源泉なのかも知れないそんな男たちの性欲に決然と立ち向かうクラリス、彼女を父のように見守りながら勝利へと導く社会から超越した存在であるレクター博士…。正義と悪の定義を根底から覆してみせるその深いストーリーは、混迷する現代社会にあっても一向に色褪せることはありません。映画史に残る唯一無二の名作として語り継がれるのも納得の素晴らしい出来だとあらためて思います。
[DVD(字幕)] 9点(2015-08-03 01:14:58)(良:1票)
27.  ビザンチウム 《ネタバレ》 
娼婦として自由奔放な生活を送る母クララと共に、まるで世間の目から隠れるかのようにひっそりと暮らす美しい少女エレノア。200年前に起きたとある悲劇をきっかけに、彼女たちは誰にも言えない暗い秘密を隠し持っていた。そう、エレノアとその母クララは永遠に歳を取らない呪われたヴァンパイアだったのだ――。ある日、200年前からそんな彼女たちを追う謎の集団に見つかってしまうものの、すんでのところで逃げ延びたエレノアたちは、一人の孤独な男が支配人を務める寂れた元ホテル〝ビザンチウム〟へと転がり込むのだった。そこで新たに娼婦たちを集め娼館を開業しようとするクララ、永遠に続くかのようなそんな母親との鬱屈した日常からいつか逃げ出したいと願う娘エレノア、そして淫靡な秘密を抱えた彼女たち親子に振り回される周りの孤独な男たち…。かつて、トム・クルーズ&ブラット・ピットという豪華なキャストで製作した「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」という映画を世界中でヒットさせたニール・ジョーダン監督がふたたび挑んだのは、そんな妖艶な雰囲気が濃厚に漂うゴシック・ホラー作品でした。確かに、これまでのキャリアに裏打ちされたであろう、この全編に横溢するグロテスクでありながらどこか怪しげな美しさに満ちた世界観は秀逸だと思うのだけど、個人的に昔からこの監督とは微妙にセンスが合わないんだよな~。「インタビュー~」ももちろん観たし、この監督のそれ以外の代表作も何作か観てきたのだけど、いつもなんだか作りが優等生に過ぎていまいち僕の心には響かないのです。もう少し下世話な部分や、他の映画にはないこの監督ならではという観る者の心に深く突き刺さるような突出した演出とかがあればもっと良かったと思うのだけど…。でも、これはもう完全に好みの問題ですね。繊細でスタイリッシュな映像の中に、200年にわたって生き続ける母娘の確執を濃厚に描いたゴシックホラー作品としてなかなか良く出来ていたと思います。
[DVD(字幕)] 6点(2014-07-26 17:06:35)
28.  ヒッチコック 《ネタバレ》 
誰もが知るサスペンスの巨匠、アルフレッド・ヒッチコック――。生涯にわたって天才の名を欲しいままにした彼の言わずも知れた代表作「サイコ」製作の舞台裏を、その知られざる苦悩の日々や、赤裸々な私生活をも絡めて描き出した伝記作品。いやー、あの古典的名作誕生の裏側には、こんな中年夫婦の倦怠期の危機が重要な役割を担っていたとは(笑)。そんな創作活動の根源的な苦しみと、危機を乗り越えたからこその夫婦の篤い信頼関係を軽妙にユーモラスに描いたところは素直に面白いと感じました。映画史に残る猟奇殺人鬼を創出したヒッチコック監督の役を、レクター博士というこれまた希代の猟奇殺人鬼役で一世を風靡したアンソニー・ホプキンスが演じるってところもなんだか暗喩的で良いです(そしてサイコの殺人鬼役は、名前が激似のアンソニー・パーキンスって!)。ただ、伝記映画としてそのあまりにも優等生な創りに、若干パンチに欠けるかなーって感じたのも事実でした。夫婦の危機をもっと破滅的に描くとか、ヒッチコックが創作の苦悩からはまり込むエド・ゲインの狂気の世界を濃厚に映像化するとか、そんなパンチの効いた演出があと一つあれば、もっと良かったかなぁと思います。当然だけど、ヒッチコックの「サイコ」という映画を観ていなければ、この作品を完全に楽しむのは厳しいと思われるので、未見の方は必ずエド・ゲインという実在の殺人鬼をモデルにした、狂気のサスペンス映画の傑作を事前に鑑賞すること。その後に、この熟年カップルの夫婦愛をハートフルに描いた作品を観るのってどうなんだろ?とは思うけどもね(笑)。
[DVD(字幕)] 6点(2014-02-27 17:57:04)
29.  ビトレイヤー 《ネタバレ》 
ロンドンで暗躍する、天才的な犯罪者スターンウッドを過剰なまでの情熱でもって追う刑事マックス。ようやく逮捕の機会に巡り合った彼は、上司の命令を振り切って丸腰のまま深追いしてしまう。だが、案の定そんな無謀な行動は返り討ちに遭い、逮捕どころか脚に障害が残るほどの重傷を負う羽目に。3年後、失意のなかに生きるマックスの元に、スターンウッドの息子が怪我をした状態で空港で発見されるという情報が舞い込んでくる。3年前の無念を晴らすために、パートナーであるサラと共に行動を開始したマックスだったが…。そんないかにもオーソドックスな犯罪ドラマだと思って観ていたら、中盤、マックスとスターンウッドが愛する人を殺されるという事態に直面し、追う者と追われる者、刑事と犯罪者、傷を負った者と負わせた者という、お互いの立場を超えて協力し合うという熱い展開にはなかなか惹き込まれました。ただ、いかんせんそこに至るまでが長過ぎる。ブルーを基調としたセンス溢れる映像とかスローモーションを多用したシブい演出とか光るものは多かったけれど、そんな冗長なストーリー展開に難ありでそこまで楽しめませんでした。うーん、残念。この監督の次回作に期待ということで。
[DVD(字幕)] 5点(2013-12-29 23:12:01)
30.  HICK ルリ13歳の旅 《ネタバレ》 
パパは酒浸りの駄目男、ママは愚痴ばっかりの浮気性、片田舎でそんな家族とともにどうしようもない生活を送っていた13歳の少女ルリはそんな自分を変えるために、着の身着のままで衝動的に家出し、ヒッチハイクでラスベガスを目指すことに。若いエネルギーに満ち溢れたルリが出会った一癖も二癖もある大人たちとの行き当たりばったりな旅を描いたロードムービー。なのだけど、ストーリーの不自然な部分や登場人物(特にルリ)の行動原理が理解不能でいまいち乗り切れず。もっと丁寧に描写してほしかったなー。でも「キックアス」のヒットガール役で、僕のロリコン魂に火を点けたクロエちゃんの惜しげもなく披露されるお宝映像の数々に、彼女のニンフェットな魅力に次々とやられちゃう作中のロリコンたち同様、今回も完全にノックアウトされちゃいました。ホットパンツ姿でソファに寝転がるクロエちゃん、サイコーっす!!ということで+1点(笑)。この監督って確実にロリコンだよね。だってルリが途中で意味不明に黒髪へと変えられベッドに縛られるシーンなんか、「こんなクロエちゃんも見てみたい!」という監督の願望だけで撮られたとしか思えないもん。 あ、それでこんなにストーリーがテキトーなのか(笑)。
[DVD(字幕)] 5点(2013-10-25 16:56:23)
31.  ヒート 《ネタバレ》 
『ゴットファーザーⅡ』以来の、アル・パチーノ&ロバート・デ・ニーロという世界でも最高峰に位置するであろう二大俳優の競演という奇跡のキャスティングで撮られたハードボイルド・アクションの傑作。もう冒頭からの二人の円熟の演技合戦が最高です。思えば、このころが二人の俳優としての最後の頂点だったのではないだろうか。そしてまさにどんどんと〝ヒート〟していくストーリー、徐々に高まっていく緊張感、その臨界点に達したところで唐突に暴発する白昼の銃撃戦!もう、堪らないっす!!それ以外にも、まだ若手だったころの(そして太っていなかったころの)ヴァル・キルマーなどの脇役陣も素晴らしい。もう、男の男による男のための映画!大好きです。
[DVD(字幕)] 9点(2013-10-23 23:22:00)
32.  ビューティフル・マインド 《ネタバレ》 
何の前知識もなく「とある数学者のよくある伝記映画じゃろう」くらいの感覚で観たものだから、途中のあのあっと驚く衝撃の展開にはかなりびっくりさせられちゃいました。テレビの前で「えぇー!!」と、食べていたポテチを撒き散らしそうになったくらい。そして、統合失調症からくる幻覚に悩まされる主人公のお話にどんどんとのめり込んでしまって、最後は素直に感動。それにこういった何が現実で何が幻覚なのかという、自分のアイデンティティが根底から揺らいでしまうような映画が個人的に大好きなもので。特に、主人公が嵌り込む不毛な妄想の世界がリアルで不気味に陰鬱に、そしてときには妖艶に描かれているのも良い感じ。でも、これって実話なんですよねー、もし自分がこんな世界に嵌り込むことを思うととっても怖いです。ナッシュがノーベル賞を取れて本当に良かった。
[DVD(字幕)] 8点(2013-10-20 20:01:15)
33.  ピースメーカー 《ネタバレ》 
ボスニア紛争を背景にした社会派アクション映画。エンタメ映画として楽しめる要素をちゃんと押さえていながら、それでも当時の社会についても深く考えさせてくれる。冷戦以後、超大国の影響力が急速に薄れてしまった世界でまるでたがが外れたように頻発する地域紛争。試行錯誤する欧米社会が〝平和の使者〟面をして、行った軍事介入とそこから派生する憎しみの連鎖が果たして何を生み出してしまったのか。その後の911テロのことを考えれば、この映画がどれだけ深い問題を扱っていたかがよく分かる。ま、そんな堅苦しいことを抜きにしても、ジョージ・クルーニーの男らしい格好良さとか、ニコール・キッドマンの若々しい美しさとか、単純にアクション映画として観ても充分に楽しめる良質の娯楽作品。
[DVD(字幕)] 8点(2013-05-02 14:15:36)
34.  ヒューゴの不思議な発明 《ネタバレ》 
あの時には狂気さえ帯びる男の激しい情熱を徹底的に映像化してきたスコセッシが、どうしてこんな子供向けっぽい大作映画を撮ったんだろう。と、疑問に思いながら鑑賞。結論から言えば、長くハリウッドで多くの映画作品を撮り続けてきた彼が、そんな映画への愛を一度総決算してみたような作品でした。十年後、百年後にはもしかしたら消えてなくなってしまうかも知れない、それでも自分の作品を観に来てくれる観客のために映画を撮り続けた自分へのエールのようなものを感じます。ただ、彼の持ち味が充分に活かされていたとは言い難く、なんとも平凡な作品へとまとまってしまったことが残念です。
[DVD(字幕)] 6点(2013-03-24 18:41:18)
35.  ヒラリー・スワンク ストーカー 《ネタバレ》 
ひたすら既視感満載の映画。冒頭から、どこかで見たことがあるような画面展開とストーリー、そしてステレオタイプな登場人物たち。新しさといったものが何処にも一ミリも感じられませんでした。最後のクライマックスも、主人公は実は脱出してなくて背後に隠れていて、そしてあの電動工具で止めを刺すんだろと思ったら、笑っちゃうくらいその通りに。それでも、あのストーカー髭男の気持ち悪さだけはそこそこ記憶に残ったのでこの点数で。
[DVD(字幕)] 4点(2012-12-18 19:27:03)
36.  127時間 《ネタバレ》 
ダニー・ボイルもそろそろ巨匠の貫禄がついてきて、このような佳品を作れるようになったのかと感心してしまった。アウトドアが好きなノーテンキ男が誰も知らない岩場に腕を挟まれて、ただ独りぼっちで五日間を過ごしたという事実を、「よしどう面白い映画に仕上げてやろうか」という監督の余裕の遊び心見たいなものを調所に感じて、しかもそれがちゃんと面白いんだからさすがです。でも、やっぱりあの腕を切るシーンが必要以上にグロくてなんだか映画のなかで、そこだけういているような気がしたので少しマイナスで。
[DVD(字幕)] 6点(2012-11-21 18:35:10)
37.  ピラニア 3D 《ネタバレ》 
過剰なまでのエロ・グロ描写。下品極まりない。けっこう、その手のお下品映画は好きな方なのだけど(ロドリゲスとか特に)、でもこれは個人的には嵌まれなかった。千切れたペニスをピラニアが食べるところを画面いっぱいに大写しされるところなど、観ていて辟易。これはもう個人的な趣味の問題になるのだろうけど、もう少しクールな映画のほうが好み。
[DVD(字幕)] 5点(2012-10-21 20:26:32)
38.  ヒア アフター
さすがにイーストウッドも年を取ってしまったのか、死を変に神秘主義的に描き出したどちらかというと退屈な作品。これまでのイーストウッド作品は、その重厚なテーマをなるだけ宗教色を排除して描くところが魅力だったのだけど、これはちょっと宗教色が濃すぎてげんなりしてしまう。
[DVD(字幕)] 5点(2012-07-26 16:12:01)
39.  ビッグ・フィッシュ 《ネタバレ》 
世間的には高評価だし、大好きなティム・バートンの映画だから評価したいのだけど、僕にはこの映画の良さがいまいち分からなかった。ファンタスティックなお父さんのホラ話の映像もどうも魅力的に感じないし、ストーリーもあまり好きではない。自分のなかで、もうティム・バートンも終わったなぁと思っていたのだけど、次作で見事な復活を遂げ、いまはそれが嬉しい誤算だったと単純に喜んでいます。
[DVD(字幕)] 4点(2012-05-01 12:46:31)
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