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鉄腕麗人さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2598
性別 男性
ホームページ https://tkl21.com
年齢 43歳
メールアドレス tkl1121@gj8.so-net.ne.jp
自己紹介 「自分が好きな映画が、良い映画」だと思います。
映画の評価はあくまで主観的なもので、それ以上でもそれ以下でもないと思います。

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41.  ファンタスティック Mr.FOX
こういうストップモーションアニメやクレイアニメを決して安直に子供に媚びるわけではなく、真っ当な大人も観られるコメディ映画に仕上げられることが、アメリカという国の多様性を最も分かりやすく表していると思う。 ジョージ・クルーニーやメリル・ストリープが声優としてメインを張るわけだから、その価値観が確立されていることは明らかで、“エンターテイメント”という要素でこの国にはやっぱり敵わないと思わずにはいられない。  映画は思ったよりも“真っすぐ”な親子の物語だった。 周囲への迷惑を顧みず功名心を貫き通してしまう父親と、彼に憧れ彼に認められていないことに傷つく息子の絆の物語。“人間”を完全な悪者に据えて、共闘する中で親子の絆を見出し深めていく。  ストーリーに特別な捻りがあるわけではないけれど、時に奇妙な動きを見せるストップモーションのキャラクターたちが総じて愛らしく、彼らの言動を観ているだけで充分な娯楽性は備わっていると言える。  楽しく、安心して観られて、子供の頃に観たなら、何度でも観たくなるだろうアニメ映画だったと思う。 そして、無性に“りんご酒”というものを飲んでみたくなる。
[DVD(字幕)] 7点(2011-12-19 15:10:51)
42.  ブルーバレンタイン 《ネタバレ》 
結婚をして2年。今年の夏に愛娘が生まれ、ちょうど三ヶ月目の夜。一人、ウイスキーを飲みながら、この映画を観た。 「絶対にこのタイミングで観るべき映画ではなかった」とも思うし、「今だからこそまだ観られる映画だ」とも思った。  「他に誰もいらない」と結ばれた二人。永遠に変わらない愛を信じる過去と、永遠に変わらない愛なんてないと知った現在が、時間を超えて交錯する。 それは世界中で無数に繰り広げられる誰でもが知っている男女の営みの形であり、だからこそ哀しく、だからこそ精神的に堪えた。  僕はまさかこんなラストだとは想像してなかったので、あまりに美しくあまりに哀しいシーンが、エンドロールの始まりとともに"ラストシーン”となった瞬間に、「そりゃないぜ」と思ってしまった。 その瞬間は、「なんて酷い映画だ」と思わずにはいられなかった。 でも、切ないエンドロールを呆然と観ながら、自分の心が説明のつかない揺さぶられ方をしていることに気づいた。端的に言ってしまうと、“動揺”してしまっていた。  “動揺”の理由は、あまりに哀しいと感じたこのラストシーンが、絶対に自分に訪れないとは、必ずしも言い切れないということを、この映画のすべてが物語っていたからだ。 もちろん今は、自分はあんなことにはならないと信じて疑わないけれど、それはこの映画の中の二人とて同じことだったろう。  人間の気持ちなど変わりゆくものだとそもそも悟って、その都度対応できればそれにこしたことはないのだろうが、そういうわけにもいかないのが、人間の無様な美しさだと思う。  観終わった瞬間に「酷い映画だ」と感じたことに間違いはないけれど、観る者のその時々の感情や環境や価値観によって、様々な映り方をするであろう素晴らしい映画だとも思った。  とても哀しい結末だったけれど、それすらもこの映画の二人にとっては経ていくべきプロセスなのだろうとも思えた。 その後の二人がどういう人生を送っていくのかということもとても気になるので、時間を経て、同じキャストで続編が制作されれば、嬉しいなあと思う。   さてそろそろ気持ちが耐えきれないので、愛妻と愛娘が眠る寝室に参ろう。
[DVD(字幕)] 9点(2011-10-08 02:18:10)(良:3票)
43.  ブラジルから来た少年
「2年半以内に、94人の65歳の男性を期日通りに殺害せよ」 と、ナチスの残党のマッドサイエンティストが命令する。 そこには壮大で恐るべき計画が秘密裏に進行しており、その陰謀を年老いたナチスハンターが追う。  非常に濃密な面白味を孕んだSF映画であり、サスペンス映画だったと思う。 余分に派手な演出を控えて、鈍く抑えた演出が殊更に見え隠れする恐怖とおぞましさを煽っている。  今でこそ“クローン”なんて題材は様々な作品で使い古されているけれど、1978年当時としてはとても前衛的で、ショッキングだったろうと思う。 今観ても、描かれる陰謀の真相が明らかになるシーンでは、身震いを覚える程の衝撃を感じたのだから、当時の観客にとっては尚更だったろう。 故に賛否両論も激しく、そのことが日本未公開の所以だったのかもしれない。  キャストにおいては、やはりグレゴリー・ペックの演技が圧倒的だった。 あらゆる名作で好漢を演じ続けてきた大スターが、よくもまあこれ程まで狂気的な科学者の役を引き受けたものだ、とまず思った。 そしてそのパフォーマンスは凄まじく、この俳優が本当にグレゴリー・ペックなのかと一瞬疑ってしまったほどだった。  原作の面白さに卓越した映画術が合致した完成度の高い「問題作」だと思う。  ラストシーン、残った“少年”の言葉と眼差しが、追い討ちをかけるようにおぞましい余韻を残す。 そう、94人分の可能性を携えて……。
[DVD(字幕)] 8点(2011-09-23 02:21:52)
44.  ブラック・スワン
“バレリーナ”という人種をカテゴライズするならば、「芸術家」と「アスリート」どちらが適切か? 「バレエ」というものをまともに観たことは無いが、それに関する物語や、実在のバレリーナのドキュメンタリーを見る度に、そのカテゴライズに戸惑う。 一流のスポーツシーンを観たときに感じる芸術性を踏まえれば、「バレエ」という表現は、「芸術」と「スポーツ」それぞれの究極が重なり合う領域に存在するものなのだろうと思う。  そして、「芸術」と「スポーツ」その両方を愛するからこそ敢えて言いたい。“両者”が行き着く先は、果てしない「自己満足」の世界だということを。 詰まりは、「バレエ」という“表現”の到達点は、究極の「自己満足」であり、「自己陶酔」だ。  だからこそ、その「究極」を追い求める過程において、精神世界の屈折、そして自我の崩壊は、往々にして避けられない。 そういうことこそが、この“異質”な映画が描き出す本質だろうと思う。   ひたすらに純粋で無垢な欲望を追い求める主人公の望みが叶った瞬間、自らが抱える闇が蠢き始める。  そこには、芸術と肉体が融合した「バレエ」という表現の特異性と、バレリーナという生き方における破滅的な精神世界が入り交じり、言葉にし難い「混沌」が映し出される。  究極の「完璧」を追い求め、次第に“崩壊”していく主人公。 自分を取り巻くすべてのものを傷つけ、嘆き、その“ダメージ”がすべて自らに向けられたものだと知った時、彼女が見たものは何だったのか。   とても、色々な捉え方が出来る映画だと思う。 目が離せないシーン、とても観ていられないシーン、それぞれが連続して波打つように展開する。決して心地の良い映画ではない。 ただ、振り返ると、様々なシーンが脳裏に浮かんでは消え、その時々の主人公の心情に思いを巡らしていることに気づく。  「どういうジャンルの映画か?」と問われると、返答に非常に困る作品であるが、観る者それぞれの心理に直接訴えかけるような“一筋縄ではいかない”映画であることは間違いない。  儚さ、脆さ、危うさ、愚かしさ、そして悍ましいまでの恐ろしさ。それらすべてを包括した主演女優の美しさに圧倒された。  「レオン」から16年、よくもまあ凄い女優に成ったと思う。素晴らしい。
[映画館(字幕)] 9点(2011-05-15 02:04:14)(良:2票)
45.  PUSH 光と闇の能力者 《ネタバレ》 
様々な超能力を持つエスパーたちが、三つ巴の攻防を繰り広げるという設定は、非常に興味をそそられた。主人公の味方チームがそれぞれの能力を生かして、相手に対抗していく展開も、個人的にツボにはまるものだった。 2005年の「宇宙戦争」以来、久しぶりに出演作品を観たダコタ・ファニングが相変わらず可愛らしく、少し大人の色香も出始めており、良かった。拳銃を両手に持つ様などには、「レオン」のナタリー・ポートマンを一瞬彷彿とさせる魅力が垣間みれた。  が、映画自体はあまり面白くない。  同じ素材でもっと面白くすることは如何様にも出来たのではないかと感じた。 先ず、娯楽映画としての派手さが無さ過ぎる。今の時代、“エスパー映画”が出来たと聞けば、最新の映像技術を駆使したスタイリッシュな映像世界を期待してしまうもの。 それなのに、映し出されるそれは「何年前の映画だ?」と思ってしまう程チープな表現に終始する。  主人公をはじめ登場するキャラクターの「性格」が今ひとつ定まっていないことも致命的だ。キャラクター性が掴めないので、言動に対する理由も終始掴み切れず、説得力に欠ける。  エスパーの能力を絡めて凝ったつもりだろうストーリーは、一定の整合性は保っているけれど、ただいたずらに複雑にした印象が強く、没頭することが出来なかった。  それなりに豪華なキャストを揃えたこの映画は、いろいろと“含み”を持たせてエンディングを迎える。 おそらくはシリーズ化も念頭に置いているのだろうが、たぶん続編は無いだろう。  もっとシンプルに単純な娯楽性を突き詰めていれば、もっと面白い映画になっていたかもしれないという要素は所々あった。久しぶりのダコタ嬢だっただけに、残念。  邦題も意味不明でダサ過ぎる。
[DVD(字幕)] 3点(2010-10-06 23:02:48)
46.  プリンセスと魔法のキス
史上初の長編アニメーション映画である「白雪姫」から始まり、“お姫様映画”は、長いディズニー映画史の“王道”であり、“伝統”だろう。 久しぶりにCGを駆使しない伝統的なこのディズニー映画には、全く新しさが無い反面、子供の頃から長年親しんだテイストに対する安心感を覚えた。  ストーリーテリングに新しさはないけれど、プリンセスもプリンスもその姿が終始”カエル”のままで繰り広げられる展開はユニークだったと思う。 登場するキャラクターたちにも、決して深みはないのだけれど、問答無用に応援したくなるような愛着があった。  アニメーションにおいてもCG全盛の現在において、たまにはこういうオールディーなアニメも楽しいし、「伝統」はしっかりと引き継いでいってほしいと思う。
[ブルーレイ(吹替)] 6点(2010-10-04 17:09:29)
47.  ブライダル・ウォーズ
本当に物凄く久しぶりに、いわゆる“ラブコメ”というジャンルの映画を観たと思う。(しかも日本語吹き替えで……) 根本的に嫌いということは決してないけれど、基本的に見ない。 しかも今作においては、国内劇場未公開。よっぽどの機会がなければ、手に取ることすらなかっただろう。  つまりは、よっぽどの機会があったわけで。 結婚式を挙げた式場が催した新婚カップル向けの食事会に赴き、そのコース料理の最中に上映された。 要するに、新婚カップルだらけの中で、結婚式で出された料理を食べながら鑑賞したというわけだ。  日本未公開の作品だけあって、それほどビッグネームのキャストということもなく、ストーリー的にも、まあよくある感じのベタな“ウェディングラブコメ”だった。  ただし、映画というものは、観る者の感情とタイミングによって、その価値は如何様にも左右される。  それなりに紆余曲折を経て「結婚式」を終えた者たちにとって、作品内で描かれる言動や感情は、まさにピンポイントで感情移入せずにはいられないものであって、とても面白く観ずにはいられなかった。  よくある展開ではあるけれど、「結婚」というものに多大な憧れを持ち続けていた親友同士が、いざその一大イベントを前にして揺れ動き、あるものを得て、あるものを失う姿は、素直に的を得ていたと思う。  これまたベタな雰囲気満載のハッピーエンドに、思わずウルッときてしまった。 こういう映画も、たまには良い。
[DVD(吹替)] 6点(2010-08-11 00:28:49)
48.  ファンボーイズ
それほど遠くない昔、遥か銀河の彼方ではない地球の片隅では、「エピソードⅠ」公開を半年先に控えていた。 “スターウォーズオタク”の4人組は、がんに冒され余命3ヶ月の仲間のために、最新作を盗み見るための旅に出掛ける。  ファンしか分からない内輪ネタ満載の珍道中を描いたロードムービーで、「スター・ウォーズ」好き以外は観てくれるな!と言わんばかりの様相であるけれど、どっこい意外と心に染み入る「感動」を備えた映画だと思う。  もちろん、「スター・ウォーズ」ファンであれば共感は必至であろうが、決してそうでなくても、何かとても“大好きなもの”がある人であれば、その熱中ぶりに共感出来、彼らの歓びと哀しみを理解出来るはず。  9割近くは”ふざけた”映画であることは間違いないけれど、自分の好きなものに対する「愛」を真っ向から貫くファンボーイズたちの姿を否定出来るわけがない。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-08-02 23:11:25)(良:2票)
49.  ブラック・サンデー
「名作」と評される往年のハリウッドの娯楽映画には、「物足りなさ」を感じることが多々あり、満足した覚えが少ない。 しかし、この映画には確固たる完成度の高さが見られた。  それは、トマス・ハリスの原作の確かさが大きく影響していると思う。 原作は未読だけれど、展開されるストーリーの端々に並の娯楽映画にはない“深み”があり、各シーンと人物の背景が見えてくる。  テロリストとそれを追う秘密警察それぞれの立場と、各キャラクターの抱える心情を平等に描いているので、追う者と追われる者の関係性に説得力があった。  クライマックスの顛末には少々ご都合主義が含まれていたようにも思うが、巨大な飛行船がスタジアムに突入していくシーンには、娯楽映画史に残り得る迫力があった。  この映画は日本では未公開だったそう。テロリストの攻防において当時の世界情勢が大いに絡んでいることがその理由かもしれないが、もっと広く認知されるべき映画だと思う。
[DVD(字幕)] 7点(2010-08-01 19:05:43)(良:2票)
50.  プラダを着た悪魔
今作の主演で、14回目のアカデミー賞ノミネートを果たしたメリル・ストリープ(2010年現在では更に伸ばして16回!)。 ぱっと見ラブコメ的な雰囲気満載な今作でのノミネートは、流石に疑問を感じてしまっていたが、鑑賞してみて納得。巧すぎる。 絶対君主的なキャリアウーマンを、ある部分においては神々しささえ感じてしまう程にクールに表現していて、冒頭の登場シーン時点で脱帽してしまった。  作品自体も、決して安直なラブコメなどではなく、ファッション業界のトップ・オブ・トップを舞台に、女性の仕事に対する真摯な姿をテンポ良く描いた良作だと思う。 ファッションに無関心な新人社員が、持ち前の気概と隠れ持った(実は全然隠れてはないけれど)美貌を徐々に発揮していくことで、頭角をあらわす様には、とてもファッショナブルなエンターテイメント性と、スポ根的な要素が混じり、ユニークだった。 そして、節々には、女性が現代社会において仕事に従事することに対して未だ残る難しさと、可能性を示し、娯楽性から一転して社会性を見せる映画でもあった。  タイトルとパッケージが伝えるものよりも、遥かに深いテーマ性が存在する作品だと思う。  アン・ハサウェイもかわゆい。
[DVD(字幕)] 7点(2010-03-09 23:52:00)(良:2票)
51.  フェノミナン
トラヴォルタが悪いというわけではないけど、あまり彼に似合う役どころではなかったように思う。中途半端にファンタジックなストーリー展開もいまいち引き込まれず、全体的にチグハグな感じを拭えない。
[映画館(字幕)] 3点(2009-06-25 16:08:38)
52.  プレステージ(2006)
「奇術」に取り付かれた二人のマジシャンの“騙し合い”を、クリストファー・ノーランお得意のダークなミステリアスの中で雰囲気よく描いている。 “騙し合い”という言葉がかわいく思える程、繰り広げられるのは、「謎」と「秘密」にとりつかれた男たちの「狂気」までに発展していく。  クリスチャン・ベイルは相変わらず見るからに怪しいし、ヒュー・ジャックマンは“脱ヒーロー俳優”路線を着々と進めていると思う。そこにマイケル・ケインの渋みと、スカーレット・ヨハンソンの華やぎが加わって、キャスト陣もとても充実している。  こういう映画は、とりあえずラストを迎えるまではあれこれ考えずに「素直に騙されるべき」というのが、もっとも“幸福な方法”だと思うので、二人のマジシャンの文字通り狂ったような騙し合いを堪能することはできた。 ただ、中盤から終盤にかけてなんとなく“オチ”を感じ取れてしまったことは否めない。 そして、映画の雰囲気自体は良質なので誤魔化せてはいるが、よくよく考えれば、あまりに強引過ぎる展開であることも無視できないだろう。  映画の中でも散々語られているが、やはりマジックの“タネあかし”は、するべきではないということかもしれない。
[映画館(字幕)] 5点(2009-06-24 15:27:32)(良:1票)
53.  フライトプラン 《ネタバレ》 
序盤から中盤までの映像から溢れるサスペンスフルな雰囲気は、観客を引き込むに充分なものがあったと思う。ストーリー自体も、常に「疑惑」がつきまとった良い展開を見せていたと思う。だが、クライマックスにかけて、荒唐無稽なアクション映画に転じてしまったのはどうかと思う。「母は強し」と言ってしまえばそれまでだけれど、いくらなんでもフォスターママが強すぎる。せっかく「航空機デザイナー」という面白味のあるキャラクター設定なのだから、もう少し理にかなったトラブルへの“対処”がストーリーとして用意できたのではないか?「真相」の設定も少々安易すぎるように思う。 テンポは悪くないので、ダレることなく終始見られたが、段々と粗が垣間見えてくる映画だった。
[映画館(字幕)] 5点(2009-06-24 15:23:04)
54.  ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]
アメコミブーム、ヒーロー映画ブームもそろそろ臨界点で、正直なところ新鮮味がなくなっているのは確実だと思う。加えて、近年の秀逸なヒーロー映画の数々では、見事なビジュアルのアクション性はもはや当然の要素となっており、主人公であるヒーローの内面を繊細に描くことが必須となっている。その点で、今作は乏しかったように思う。設定自体かなり突飛ではなるが、不慮の事故によって望んでいない特殊能力を得てしまったわけだから、もう少し、キャラクター各々の内面的な葛藤があるべきではないか。外見が変貌してしまったベン以外はが、わりとすんなり受けつけるのは、少し雑な感じたする。 アメコミの娯楽映画なんだから、そういう内面感情は必要ないという言うのなら、それでもいい。でもそれならば、もっとストーリーや展開に“驚き”や“遊び”があるべきだと思う。どうもキャラクターが全体的に中途半端に描かれ、ストーリーにも抑揚が乏しかった感が拭えない。 ただ、個人的には、こういうそれぞれが違う能力を持ったチームというネタに弱いので、それだけである程度は満足できた。
[映画館(字幕)] 5点(2009-06-24 15:21:54)
55.  フォーリング・ダウン
タイトル通り、日常から逸脱していく主人公のキレぶりが秀逸だった。誰もがはらんでいるフラストレーションを爆発させる主人公の姿は、日常を生きるほとんどの人にとってあり得ないことではないかもしれない。
[地上波(吹替)] 5点(2009-06-23 23:08:39)
56.  フォーン・ブース
個人的見解であるが、良質なサスペンス映画であるほど、舞台となる空間は限定され、洗練される。この映画はまさにその良質なサスペンス映画である要因を十二分に備えた作品だったと思う。電話BOXを利用した都会の狭間に隠れる恐怖感は、実に新鮮で巧みであった。「ヤラレタ!」と思ったのは、時間軸をそのままに描き出される映画世界、所々で画面分割を多用するその手法は、まさに今大流行のテレビドラマ「24」ではないか。「ああ、なんだか似てるなあ~」なんて観ていたら、ラストに出てくるのはあの男……。まさにまどろむ様な後味の悪さとブラックなユーモアが漂うこのラストは、この映画の締めとしてふさわしい。
[DVD(字幕)] 8点(2009-06-20 20:32:18)
57.  ブレーキ・ダウン
日常のふとした破綻による誰しもに起こりうる恐怖が実に巧く描かれている。スピルバーグの「激突!」にヒントを得ていることは明らかだが、より迫った人間の醜悪さを表現している分、今作の方が恐怖感は大きい。
[映画館(字幕)] 6点(2009-06-20 17:19:41)
58.  ファインディング・ニモ
もはや洗練しつくされた感さえあるCGアニメーションによる映像美には感嘆した。瑞々しくなめらかなキャラクターたちの動きと海中世界は、まさに小さい頃から想像したビジュアルそのもので素晴らしかったと思う。まさしくアニメでしか描くことはできない魚たちの冒険、親子の愛、成長の姿は人間のそれとまったく同じで感動的であった。
[映画館(字幕)] 7点(2009-06-18 15:09:10)
59.  プレッジ
サスペンスを超越した男の運命の破綻を描いた秀作。ショーン・ペンの非凡な監督センスもさることながら、少しずつ人生の歯車をくるわせていく老刑事を演じたジャック・ニコルソンが素晴らしい。確固とした意志をもった男が次第に狂っていく、その表情の変化が凄い。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-06-16 13:21:00)
60.  フィラデルフィア
今やハリウッドきっての名優であるが、トム・ハンクスの俳優としての実力を名実ともに大きく引き上げたのがこの作品だと思う。自分の運命を時に強く時に弱く見つめる彼の演技は、大俳優の誕生を認めざるをえないものだったに違いない。共演のデンゼル・ワシントンも良かったが、ハンクスの恋人役のアントニオ・バンデラスが今のイメージと離れた繊細な役どころを演じていて素晴らしかった。フィラデルフィアの全体的に物悲しい雰囲気も秀逸。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-06-16 13:05:50)
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