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たきたてさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2291
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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61.  PLANET OF THE APES/猿の惑星 《ネタバレ》 
 オリジナルとは切り離して見るつもりだったのですが、いつの間にか比べちゃいますね。  『現地の人が普通にしゃべっている。』『ここは地球ではないのか。』などなど。  それにしても、主人公や猿、現地の人、誰も彼もが一歩引いた演技に見えるのは気のせいでしょうか。  何となく舞台劇っぽく見えてしまいます。  そしてフィールドに広がりを感じなかったのも、やや物足りないです。  現実世界が映画の舞台であれば、映像には映らない世界の広がりや奥行きを、私達は自然と認識できます。  ですが、SFではそうはいきません。目に見える世界以外のことは、意識してはじめて、想像することができます。  SFって、どうしても世界がこじんまりと感じがちです。  そう考えると、舞台がオールフィクションでありながら、あの世界の広がりを感じられる『スター・ウォーズ』シリーズは、確かにSFにおける傑作かもしれません。  ストーリーに関しては、はっきり言って中途半端な印象です。  脱出劇なのか。アクションなのか。  脱出劇にしては緊張感に欠け、アクションにしてはカタルシスに欠けます。  『主人公達の脱出を手伝うアリ。』『セード将軍を裏切る部下ゴリラ。』  その動機に説得力はありません。整合性もありません。  ビジュアルだけが凄く良かったですね。  ストーリー3、ビジュアル9、間をとって6点といったところでしょうか。  正直ラスト、さっぱりわかりませんでした。  あるサイトで、かなり説得力のある意見を目にしましたが、この映画を見ただけでそこまで理解するのは、普通の人には無理でしょう。  『猿の惑星』シリーズとのファーストコンタクトがこの作品であれば、一本の映画としてはまあまあ面白いと思われます。  B級の域は出ないと思いますが。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2016-07-16 14:15:14)
62.  ブロンド・ライフ 《ネタバレ》 
 ストーリーが悪いとは思いません。ただ、メインのストーリーがわかりづらい作品だとは思います。  仕事でのサクセスをメインにしたいのか。ラブストーリーか。コメディか。  中盤くらいまで、何が主軸なのかよくわからないのは、そのどれもがインパクトが弱いためだと思われます。  また、スタート時の人物関係の説明が足りていない気がします。群像劇ではないのに、まるで群像劇のようにメインの人がその他大勢の中に埋もれてしまっています。そして人物相関図にまとまりがありません。それなのに、ストーリーだけどんどん先に進んじゃいます。  ですから、人物に思い入れがないままラストまでいかれても、胸には響かないということです。言いたいことはわかりますけどね。  ジャックが重要人物で、彼の予言を中心としたプロットになっていることには途中から気付きます。この作品に限って言うならば、事前にあらすじを知ったうえで鑑賞したほうが、物語を純粋に楽しめそうです。  ジャックの予言が次々と的中する演出は面白いです。ですがそれがストーリーの面白さへと転化しきれていない気がするのです。  それに、レイニーがピートと、ジャックの予言の情報を早くに共有していれば、ピートは初めからレイニーのことを本気で心配してくれたかもしれません。個人的にあら捜しはしない主義なのですが、していないのに粗が気になるのは問題。  これぞ、決定打に欠ける代名詞と言えそうな映画だと思います。
[DVD(字幕)] 5点(2016-04-29 10:45:56)
63.  ファイナル・デッドブリッジ 《ネタバレ》 
 個人的には、シリーズ中一番盛り上がらなかった作品かもしれません。  今作はグロ描写に力を入れすぎてしまい、もはや悪趣味の域です。  いきすぎた表現は、現実感を薄め、虚構感を生み出す傾向があります。今作は特にその傾向が強く、作りものであることを観る側に強く意識させてしまう可能性があります。  また、死んだ姿を見せている時間が長いのも問題あります。倫理的な面でもそうですが、それ以前に『どーだ、こーゆーのが見たいんだろう。』と一方的に言われているようで、大変不愉快です。  シリーズ通して必ずあった『サイン』のようなものも無くなっています。あの『サイン』こそが、このシリーズの緊張感を生み出している最大のポイント。つまりはこのシリーズは、『結果』ではなくその『過程』における工夫の度合いが重要なのです。この監督さんはシリーズの良さが全くわかっていません。  そして最悪なのが、『人』対『人』の構図を作ってしまったことです。このシリーズで一番やってほしくなかったことです。それをやっちゃうと、ただのサスペンスに成り下がってしまうということがわからないのでしょーか。  最初の橋落としのシークエンスとラストの飛行機。この作品でよかったのはこの2点です。  特にラストのつながりは、このシリーズのファンにとっては感慨深いものがあるのではないでしょーか。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2016-04-22 11:12:31)(良:2票)
64.  15ミニッツ 《ネタバレ》 
 刑事と消防捜査官がタッグを組む変則バディもの。エミルとウルグは異常者のふりをして無実になろうとする、ある意味正真正銘の異常者。エミルのきれっぷりと、人が殺されていても涼しい顔してビデオを回すウルグの気持ち悪さは戦慄を覚えます。  対するエディとジョーディはやり手の刑事と消防官で、なかなか頭が良い。  つまりは、頭がきれる人たちと、本当に頭がぶちぎれちゃっている人たちのバトル。  ですから、中盤くらいまでは、スリリングでスピーディな展開に手に汗握ります。  ところが、エディが殺されジョーディは冷静さを欠いた行動が多くなり、状況はどんどん悪い方向に。ウルグの悪趣味な犯罪ビデオの気持ち悪さもあいまって、後半はイライラすることも多い。  また、ジョーディがエディのために涙したり、法律を無視して暴走しちゃうことには、個人的には違和感を感じます。何故なら二人の関係はビジネスライクなものに近い印象だったからです。正直、ジョーディとエディの間に、そこまでの絆が生まれていたとまでは思えないのです。  テレビ局エントランスでの警官とマスコミの攻防など、1つ1つのシーンや作品全体のプロットは大変面白いだけに、後半の主人公の整合性を欠いた暴走はちょっともったいなかったですね。どうせフィクションなんですから、『第2のエディ』みたいな形でしめくくって、主人公をもっとヒーローにしてほしかったです。  それでも2時間という尺で、緊張感が一度も途切れないのはなかなか凄いと思います。この作品の持つパワーを感じます。閉塞感漂う作品は観ていて疲れますが、緊張感のある作品は大好きです。
[DVD(字幕)] 7点(2016-03-23 12:01:52)
65.  ファイナル・デッドサーキット 3D 《ネタバレ》 
 個人的に大好きなシリーズ。順番でいくと1<3<2<4ですが、この作品も十分に面白いです。  前3作品に比べると、ニックとローリを除いて、死に対する意識が低すぎるのが少々マイナス。  また、ニックが見る予兆を簡単に信じることができないというのは当たり前ですが、かと言ってみんながみんな最初から全否定だとかえって不自然です。それに、生への執着があってはじめて死への恐怖や死んだ後に残された者達の喪失感が感じられるわけで、生への渇望や死を恐れる描写が少なすぎると、せっかくの恐怖演出もその効果が半減します。  ただ、ファイナルディスティネーションにファンが求めるであろうものは、おそらくきちんと押さえてあるのではないでしょーか。  最初の大事故だってそうだし、一人一人の死に方のレパートリーも、流石に既視感はあるものの工夫が見られます。  また、いつもと違って、途中でもう一回『映画館爆発で大量死』を挿入しちゃったというのは、今までこのシリーズには無かったパターンです。結局は主人公の奮闘で未然に防がれてしまいますが、ちょっと新しいパターンでした。  何にせよ、ファンを裏切らないいつものファイナル・ディスティネーションでして、個人的には満足のいくレベルに仕上がっていました。
[DVD(字幕)] 7点(2016-03-10 00:51:15)(良:1票)
66.  ブラウン・シュガー(2002) 《ネタバレ》 
 『男女の友情は成立するのか』という不変のテーマに挑んだ作品。答え。『成立しません』。そりゃそうです。  主役の二人は仕事においてもプライベートにおいても、お互いを認め合い励ましあう理想のカップル。しかも二人とも『仕事ができる』というおまけつき。ところが幼馴染の二人は、なかなか『親友』としての枠を超えることができず、それぞれ別の人と結婚してしまいます。だからこそラブコメとして面白い展開が期待できるわけですが、当て馬のような役割の相手はやはり可哀想ですよね。  しかもそれぞれの相手役は、なかなか性格が良くて、地位も名誉も金もあって、結婚相手としては申し分ありません。ですから途中までは、主演の二人はくっつかないのかも、と観客に先を読ませない展開はうまいと思います。  ただその分、その相手役の二人に同情しちゃうと、ラストで主役のドレイとシドニーがくっついても素直に喜べない人は喜べないかもしれないですね。個人的には素直にドレイとシドニーを祝福できるくらいには面白かったです。  また、脇を固めるご友人の方々も良い味出していますね。特にクリスとフランシーンはとても良い。良いアクセントになっています。  ラブコメ一辺倒ではなく、仕事に真剣に打ち込み悩むもう一つのサクセスストーリーがあるので、ドラマとしても面白い作品。  ちょっとした下ネタや軽快なトークなど、笑える要素が多く、見飽きないのも良い感じです。  ただ、じれったい二人の様子を延々と見せ付けられることに変わりはないので、多少ダレを感じる部分が無くもないです。大きな事件もありませんし。その一方で、日本人にも共感できる一種の切なさはしっかりと感じることができます。だからこそラストは感動するのかもしれません。これも隠れ良作の部類に入る逸品でしょう。
[DVD(字幕)] 7点(2016-02-28 19:26:42)
67.  ブラディ・サンデー 《ネタバレ》 
 映画としての評価がとても難しい作品です。  文献・資料としての映像作品と見るならば、その価値は極めて高いと思われます。  一応調べてみたのですが、この事件は本当にあったようですね。  映画というよりはドキュメンタリーに近い作風。もちろん、実話をもとにフィクションで構成されているわけですが、まったくのフィクションではなくノンフィクションの側面も持ち合わせている作品です。起こった出来事をおそらく忠実に再現し、それを淡々と流しているだけなのですが、言いようのない緊迫感が充満しています。  解説では、『イギリス、アイルランド、どちらが見ても納得できるように作った。』とありますが、この内容ではとてもイギリス側は納得しないでしょう。完全にイギリス側が非人道的な行為を行い、それを国ぐるみで隠蔽したように描いているのは明らかです。  もちろん、先にコースをはずれ、投石という暴力行為に出たアイルランドの若者達にも非はありますが、それに対する報復措置としては罰が重過ぎます。また、逃げ惑う人、撃たれた人を助けようとしている人まで狙撃されています。完全にイギリスという国家、その国が抱える軍隊を糾弾する内容に仕上がっています。  個人的には、この作品の作成の中心にイギリス人がいることが最早凄いです。  アイルランドの人はこの事件を忘れることはないが、イギリスではこの事件はほとんど語られないという事実が、この事件の全てかもしれません。
[DVD(字幕)] 7点(2016-02-18 00:32:24)
68.  ファイナル・デッドコースター
 このシリーズだけはいつまでたっても飽きないですねー。  数々の伏線。伏線がつながった瞬間に起きる惨劇。はしる戦慄。心無い人から『殺人ピタゴラスイッチ』なんてゆわれちゃいますが、正にその通りなので、何も言えません。  ゾンビも殺人鬼もモンスターも出ないのに、これだけハラハラできるシリーズが他にあるでしょうか。  死に方も偶発的なものに人為的なミスを絶妙な匙加減でからめ、大変自然に、でも大惨事に仕上げているこの手腕が素晴らしい。  必死に写真からヒントを探し、それを次の犠牲者になんとか伝えようとする、わかりやすくも引き込まれてしまうストーリー。  このシリーズでしか感じることのできないドキドキが、確かにあります!
[DVD(字幕)] 8点(2016-01-18 02:08:24)(良:1票)
69.  プッシーキャッツ 《ネタバレ》 
 ちょっと中盤から後半にかけてはコメディ色が強くなりましたね。普通のサクセスストーリーで良かったのに。  オリコンチャートみたいな演出でサクセスを表現するシークエンスが中盤にあるんですが、そのシークエンスだけ抜群に良いです。質の高いミュージッククリップ、プロモを見ているようで凄く楽しい。テンションが上がります。  逆にそこが良すぎたせいで、それ以降がすべて蛇足に感じるほどです。  今作の一番の欠点は、本筋のストーリーがあまりに中途半端で魅力に欠けることでしょう。  音楽とキャストだけで『華』あるんですから、妙な味付けや変化球は邪魔なだけです。  サスペンス要素だけでもどうかと思うのに、ラスボス二人の恋愛エピソードなんてマジでいりません。
[DVD(字幕)] 6点(2015-11-25 06:31:02)
70.  ブラック・ナイト(2001) 《ネタバレ》 
 吹き替えで観たのが良くなかったのか、演技がわざとらしすぎてしょぼい。コメディを見るとき多少のことは気にせず見るようにしているのだが、その肝心のコメディが面白くないです。コメディもアクションもはっきり言って中途半端。平均点以下の出来。  その一方で、反乱軍の人が首をはねられるようなやたら血生臭いシーンもあり、バランスが悪い。  それに、敵も味方もしょぼすぎるので、こーゆー作品ではぜひ味わいたいラストのカタルシスも全然味わうことができないのが痛いです。  マーティンがブラックナイトに扮するようなアイデアを出しておきながら、なんの役にも立たないまますぐに正体がばれたりして、全然アイデアが役に立っていないのが面白くありません。そこはコメディにする必要はないと思います。  アメフトやバスケ、プロレス、ゴルフや野球といった現代のスポーツをバトルに取り入れるアイデアだけが面白かったです。  ただそれ以外は見所もないし、バランスも悪いし、ひさしぶりにダメな映画を見ました。
[DVD(吹替)] 4点(2015-11-19 14:04:05)
71.  ファイト・クラブ 《ネタバレ》 
 すべてが精神世界での一幕とするのであれば、確かにすべての説明がついてしまいます。ですがそれでは何でもアリの世界になってしまいます。まさに夢オチ。一番嫌いなパターン。ですが今作の場合、一概に精神世界のみとは、断定できないかもしれません。  そうすると、ストーリーがぶっとびすぎていて、正直中盤以降は粗と矛盾しか目につきません。  前半から中盤までのストーリー展開、雰囲気、人物造形が凄い良かっただけに、後半の荒唐無稽なもはやファンタジーな世界観が残念でなりません。  最も違和感を感じるのは、主人公の周りに集まる人間達です。主人公のようなわけのわからない人間に心酔していることに物凄い違和感、作り物感を感じてしまいます。  もちろん精神世界の話であれば、OKです。ですが個人的に『夢オチ』が嫌いなので、精神世界のストーリーとは思いたくないわけです。すると、この違和感についていけないのです。無理がありすぎて、現実感がわかんのです。  せめて、ラスト、ノートンも死んでくれたらなあ。あれで生きているってことはやっぱり・・・  ただ後半はともかく、前半~中盤は素晴らしかったと思います。  『ラストの映像が実はブラピの・・・』とかいう驚愕のサプライズがあれば、ストーリーなんかそっちのけで満点です。  
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2015-11-17 23:41:36)(良:2票)
72.  BULLY ブリー 《ネタバレ》 
 10代の少年、少女にはたらく集団心理の威力と恐ろしさ。  今作では、事件の因果関係の基礎となるはずの動機の描写が足りない気がします。ブリー(いじめっ子)のボビーが周囲の人間、とりわけマーティに対してどれだけの過酷な暴力行為を繰り返してきたのか、その説明・描写が足りない気がするのです。  つまりは、ボビーの悪行のエピソードが少ないうえに中途半端すぎるのではないかと。これではボビーは理不尽な暴君というよりかは、ただの嫌なやつにしか見えません。  リサやマーティーを演じている役者さんが、その演技力でどれだけ憤りを表現しようとしても、これでは限界があるように感じます。  もし劇中で紹介されたようなエピソードしかないのであれば、『殺すほどのことか?』とも思えるし。  そうではなく、意図的に事実をはっきり伝えていないのであれば、実話ベースの作品としては問題があると思います。  フィクションであれば問題はないのですが、観る人が被害者、もしくは加害者のどちらかに偏った見方をしてしまいかねない、そのような情報操作、もしくは心理的な誘導をするノンフィクション作品は危険だと思います。  ただ映画作品としての面白さは間違いなく高い水準にあると断言できます。  観賞中はいらいらしながらもずっと物語にひきこまれていましたから。そういった意味では文句なしの映像作品です。
[DVD(字幕)] 8点(2015-11-15 23:55:59)
73.  フリーク・ハウス
 こーゆー作品に、変に教訓めいた訓示みたいなものを入れ込むだけで、何でもかんでも『世にも奇妙な物語』風になってしまいますね。  まあですが、これぞ愛すべきB級映画と言えましょう。いや、もうC級映画かもしれません。  ですが面白い。『C級』としての面白さをすべて兼ね備えていると言っても過言ではありません。  気持ち悪さ、ストーリーの単純さ、尺の長さ、ヴィジュアル、演技、演出、すべてがC級。きれいにC級です。  したがいまして、映画としてのバランスは驚くほど良いです。  気になる点と言えば、やたら画像が粗くなるシーンがいくつかあることくらい。  オチのシュールさ、脱力加減は何とも言えません。  
[DVD(字幕)] 6点(2015-11-15 06:43:40)
74.  4thフロアー 《ネタバレ》 
 限定された空間の中で次々と出てくる登場人物がみんな怪しすぎて、最後まで目が離せません。  最も犯人っぽい人が一番の協力者で、最も親密で親切な人間が実は黒幕というのはこの手のサスペンスにはありがち。  ありがちにも関わらず、ものの見事にミスリードされてしまいまして、犯人がわかったとき『おまえかよ』って単純に驚きました。  演出、構成が上手なんでしょうね。  とにかく、四面楚歌的雰囲気と、その雰囲気を煽る音楽がマッチしていて、不安感が絶妙でたまりません。  ①おばの遺体写真 ②向かいの人は実は絵を描いていただけで、殺人はしていない。 ③4Fの死体はおそらくアリス。虫の原因。⇒以前侵入したときに何故気付かなかったのかは謎。  以上3点において非常にわかりにくかったのは映画としてマイナス。  オチはわかりやすく、単純なうえ、サプライズとしてきまっていて完璧。  よく考えると伏線はちゃんと張ってあったのに、ものの見事に忘れていました。  最後に、ジュリエット・ルイス、最高です。
[DVD(字幕)] 7点(2015-11-06 14:10:39)
75.  ファイナル・デスティネーション 《ネタバレ》 
 幽霊もゾンビも殺人鬼もクリーチャーも出ないのに、これだけ面白くハラハラできる映画が出来ることが素晴らしい。今まで見たホラー映画の中でも1,2を争う面白さです。  今作の最大の長所は恐怖を煽る演出。『トッド』や『先生』のように、『死ぬまでのプロセス』をじっくり見せるパターン。『テリー』や『ビリー』、ラストの『カーター』のような瞬殺パターン。つまり、『死の見せかた』が大きく2パターンあります。  実際、実生活において『事故死』っていうのは一瞬のうちに起こるものがほとんどです。それをただ垂れ流しただけでは、ただの事故映像であり、映画にはならないでしょう。『テリー』や『ビリー』のような瞬殺パターンっていうのは、従来のホラーでは、ホラーにはなりえなかったと思うんです。  ところが、それを『トッド』、『先生』のパターンと交互に見せることで、とたんに従来にはない新感覚のホラーになります。前後の文脈がなければただの『事故』ですが、前後に文脈があることにより、ただの『事故』から『ホラーによる惨劇』になるのです。つまり今作の『死の筋書き』というストーリーの存在により、今まで映像では成しえなかった新しい形のホラーができあがっちゃっているんですね。  また、それぞれの順番も非常に大事になってきます。『トッド』⇒『テリー』⇒『先生』⇒『ビリー』。野球でいうなら、速球とチェンジアップを交互に投げているようなもんです。この順番だったからこそ、21世紀を代表するホラー映画の傑作になったのだと思えます。  このシリーズは、どうしてもそのアイデアの性質から、一番最初に最大の見せ場である『大量死』をもってくる必要があります。最もインパクトの強い映像を一番最初に見てしまうわけです。最初のインパクトが強すぎると、それ以降は何を見せられても刺激が足りなく感じてしまうものです。これはホラー映画では大変危険な行為でしょう。  にもかかわらず、ちゃんと最後まで緊張感が持続するのがこの作品の凄いところです。  ディテールにも非常にこだわっていて、雑誌のきれはしに書かれた『Tod』、ビルの窓に映る『バスの影』、『シートベルトがちぎれる白昼夢』、その予見の演出は見事すぎます。ただ非常にもったいないのは、その演出が上手すぎるうえに、展開がスピーディーなので、初見では気づかずに見過ごしてしまう可能性が高いことでしょう。(※特にバスの影は、重要な会話シーンの中でさりげなく挿入されるので、一番難易度が高い。)この『予見の演出』に気付くか気付かないかで、この作品の面白さの感じ方って、また変わってくると思います。    
[ブルーレイ(字幕)] 9点(2015-05-05 03:20:13)(良:4票)
76.  ブルー・ストリーク 《ネタバレ》 
 ザ・ハリウッド。まさによくあるハリウッド映画です。軽快なノリとトークを楽しめます。エンターテイメントの基本を押さえた手堅い一本です。  プロの泥棒だからこそわかるプロの手口。その設定を活かした脚本と演出、そこから生み出されるちょっとした爽快感や優越感が小気味良い作品です。  本作ではこれでもかというくらい、良い意味でご都合主義が炸裂しまくり。上司や同僚がやたらとマローン刑事を敏腕だと勘違いしていく様子がおかしくてたまりません。  ラストで裏切ったやつを結局マローン(本当はローガン)が撃ち殺しちゃったのがマイナスでしょうか。恋人も一度きりの登場っていうのはもったいないかもしれませんね。せっかくなんで、宝石も彼女もゲットしちゃって、両手に花くらいで終わっても良さどうですけどね。  何にせよ、こーゆー肩の力を抜いて見られる娯楽作品は精神衛生上すっごく大事だと思われます。  蛇足ですが、最近コメディだけは吹き替えで見てみるようにしています。本作も吹き替えで見ました。すっごい良かったです。『吹き替えのほうが面白い』というご意見が、コメディ作品でよく見受けられた気がしましたので。思い切って吹き替えで見てみて良かったです。
[DVD(吹替)] 8点(2014-11-30 19:53:40)(良:2票)
77.  プライベート・ライアン 《ネタバレ》 
 冒頭で散っていく命と、物語中盤から後半で散っていく命に対する見方が見事に変わってしまう作品です。冒頭では敵も含め、その他大勢だった兵士が、物語の終盤ではそれぞれに名前と意味を持ち始めます。そう感じ取れるようになっただけでもこの映画を観た価値があります。  『ライアン一人を救出するために、複数の命が犠牲になる。でもその複数の命にだって、それぞれに名前があり、家族があり、恋人や友人がいて人生がある。なんて理不尽なんだ!』って観る人に思ってもらうことがスピルバーグの本来の狙いだとしたら、この人ってやっぱり凄いと思います。  また、ライアンを探すという名目で各地を転戦し、各部隊の手助けをするところは、『ガンダム』を連想します。確かにメインの目的はライアンを救出することですが、その過程において、敵の拠点を破壊し、味方の部隊を手助けします。間接的に、彼らはその道中で、数多くの味方の命を救っていると言えるでしょう。もしかすると、一見理不尽に見える任務に、少しでも意味を持たせたかったのかもしれません。  ただし、味方の命を一人助けるということは、その代わりに敵の命を奪うということになります。『敵・味方』というくくりではなく、『人類』というくくりで見たときに、戦争そのものが理不尽で非生産的な無意味なものであるということは間違いありません。  アパムがドイツ兵を助けたことにより、そのドイツ兵が自分の仲間を次々と殺してしまいます。アパムは結局自らの手でそのドイツ兵の命を奪います。これが戦争の無意味さを象徴する良い例でしょう。  今作は『動』から『静』への極端な切り返しが、より臨場感を際立たせている気がします。冒頭の30分は、現実感がなくなりそうなほどの衝撃です。そこからビーチ制圧後の『静』へのシーンによって、私達観る側の人間は否応無く当事者側にひっぱられている気がするのです。この点において、この作品は他の戦争映画とは一線を画しているかもしれません。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-11-19 13:44:17)(良:3票)
78.  ブレーキ・ダウン 《ネタバレ》 
 アクションというより、『ヒッチャー』を思い出すホラーテイストの強いサスペンス作品ですね。  この作品は、凝りに凝ったサスペンスにはない、単純が故の恐ろしさがあります。誰がまともな人間なのか、判断できない中盤くらいまでが不気味で面白いです。軽トラックの運転手、レストラン『ベル』の人々、大型トラックの運転手ウォーレン、保安官、誰も信頼できない独特の不安定な雰囲気がたまらないです。  ただ少しでも人間臭い欲求が見えてしまうと、底が知れてしまうので、怖さは半減してしまいますね。今回の動機は単純に『金』。それがわかったとたん、普通のサスペンスアクションになってしまうのは仕方ないことですが、前半の異様な雰囲気がなくなっちゃってちょっと残念です。  前半はミステリー要素が否応なしに緊迫感を高めていました。やはり、「『正体がわからない』ということほど怖いものはない」とゆーことでしょう。  しかしながら一番怖いシーンはと聞かれると、母親が子供に『撃って』と言ったシーンが一番怖かったかもしれないです。なんちゅー母親じゃ。 
[DVD(字幕)] 7点(2014-10-06 11:57:47)
79.  フェイク 《ネタバレ》 
 2時間26分、正直長い、と感じてしまっちゃったので、高い点数はつけられません。本当に面白い作品は、3時間でも長いとは感じないです。逆に、つまんない映画は80分くらいでも長いと感じてしまいます。体感時間って大事です。その作品が良い作品かどうかの基準になります。  『おとり捜査系』の作品では、ニセモノの世界が少しずつ本物になっていくという危うさがよく描かれます。本作でも、その様子はかろうじて感じ取られます。ですが、同系統の作品と比べると、その辺のスパイスが弱く、若干の物足りなさを感じます。実話なだけに、過剰な演出を排除した結果としたらやむを得ません。  個人的な感想で好きになれないポイントがいくつかあります。  まず奥さん。刑事の奥さんなのに、仕事に対する理解がなさすぎます。極論を言えば、仕事で家を空けてほしくないのであれば、刑事と結婚したらだめだと思います。  決定的なのは、途中から強制的に参加する仲間の捜査官。『ジョーが成果を上げているから』というくだらない理由で、自分もちゃっかり参加し、あからさまに足を引っ張るという愚行が好きになれません。プロの囮捜査官が、何回も名前を呼び間違えるのにイラっとします。  ですが本作ならではの味わいがあるのもまた事実です。  例えば、レフティが、船の上で、ソニー・ブラックに可愛がられるようになるドニーを寂しそうに見つめるシーンなんてのは本当に切なくて良かったです。ソニー・ブラックに今まで準備した何もかもをも、横からかっさわれるという、本当についていない、でも文句言えない、しがない中間管理職の悲哀がよく表れています。いや、もうこのシーンはラストよりよっぽど泣きそうでした。  そんなレフティが、ドニーがFBIだとわかり、その責任のために殺されるにも関わらず、『お前なら許せると伝えてくれ』と言った一言が素晴らしい。正直、本当かなーとも思ったけど、この一言でこの作品はダイヤの輝きを得たように思います。
[DVD(字幕)] 6点(2014-07-18 15:15:41)
80.  ブギーマン(1981) 《ネタバレ》 
 前作よりだいぶ良かったです。  前作の意味のない『待ち』みたいなのが減っただけでも幾分か良くなったんじゃないでしょーか。  恐怖演出に犠牲者の数だって、前作に比べるとそれぞれパワーアップしていて、これぞ正しい続編の在り方のよーな気がしました。  目に注射、ハンマー、点滴針使っての失血死に熱湯など、その手法もバラエティに富んでいて満足です。見ていて痛々しい感じが何とも・・・  ただやはりヒロイン?のローリーの行動が意味不明すぎて今回もその点だけはイライラしちゃったんですよね。特にラスト直前の『HELP』は酷い。完全に皆が病院内に入ってからでかい声を出すって。危機的状況をあからさまに作り出すってのは好きじゃないです。それを見ている人に気づかれないようにするのが映画人の仕事でしょう。クライマックス近辺で興醒めさせられちゃいましたが、なかなかの良作でした。  完全に前回の続きからってのも、なかなかありそうで無い展開で良かったです。
[DVD(字幕)] 6点(2014-06-09 05:08:53)
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