1. フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)
《ネタバレ》 日独潜水艦交流や広島の原爆等史実を踏まえた導入のストーリーはよい。またフランケンシュタインが途中10m位であまり東宝怪獣映画では見られないサイズで新鮮であった。フランケンシュタインの目が途中だけ緑になって幼少時や巨大化してからは普通など一貫性がなかったり、輸出向け風味のいかにも取ってつけたような日本的風体の水野久美とニックアダムスとの場面、「キングコング退ゴジラ」からの流れからのバラゴンとの対決、唐突でご都合主義な結末等引っかかる点も見られたが、総じて東宝特撮物の中ではちょっと毛色の変わった匂いの感じらる作品。警官の桐野洋雄が岡山署と広島弁でやり取りする描写は面白かった。 [DVD(邦画)] 6点(2020-06-06 16:26:34) |
2. フューリー(2014)
《ネタバレ》 期待して観たが底の浅いストーリーや歴史的背景を無視したような描写が余りにもお粗末に感じた。時代的にはもう戦争の帰趨も決まり、ドイツ軍はソ連ではなく米英軍に降伏したがっていて、米英軍も無駄な損害を出したくない状況であったはずなのに、主人公達は野原の交差点を死守するし戦車戦は超至近距離だしドイツ兵は昔の西部劇のインディアンみたいに戦車に群がってみんな死ぬばかりだし、リアリティがなさ過ぎてガッカリした。スターを出して製作費をかけるならもう少し何とかならなかったのか。実車ティーガーだけが見所。 [映画館(字幕)] 3点(2020-05-23 17:29:00) |
3. ファンダンゴ
《ネタバレ》 米西部の美しい景色のなか、青春の狂騒と祭りの後、友との別れの寂しさみたいなものが繰り広げられます。様々な要素はあくまで舞台や素材という感じで(結婚すらも)、若いその時期にしか感じられない微妙な心の動きが見事にすくいあげられています。終盤の美しい映像と切ない雰囲気が、自分の若い時代をも思い出させます。青春の終わりの何とも言えない感じを描いた秀作。 [DVD(字幕)] 9点(2020-05-16 12:29:48)(良:1票) |
4. フォレスト・ガンプ/一期一会
《ネタバレ》 第二次大戦後のアメリカ現代史を背景にしたヒューマンドラマ。 それぞれの時代背景・風俗とフォレストの人生、視点を巧みに絡め、テンポもよくダレることなく観ることができる。 人生における人との関係性の重さ、岐路、そして大切なものについて考えさせられる。ダン中尉との関係性〜エビ採り業への話が特に心に残った。 [DVD(吹替)] 9点(2019-02-04 23:37:28) |
5. プライベート・ライアン
《ネタバレ》 上陸作戦の戦闘シーンは悪くないが、お金をかけて擦過音やグロ映像でリアリティを追求しましたって、ビックリさせるだけの作品な印象。ストーリーは戦場を舞台にしたお涙頂戴ファンタジーで、いかにも大衆向けな感じ。 [映画館(字幕)] 3点(2018-08-04 10:19:08) |
6. フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ
昔の東宝特撮の中ではなかなか出来のいい作品だと思います。 水中から睨んでいたり、嵐の海を乗り組員を襲ったり、ガイラの恐怖感がなかなかのもので、空港に上陸してきた姿を遠景で撮っていたのも妙なリアリティを感じさせました。 自衛隊の攻撃がそこそこ効果を挙げ、光線を浴びたガイラが山林をぶっ倒しながらのたうち回る攻防戦の一連の合成や、音楽とマッチしたテンポの良さも引き込まれるのものがあります。 [DVD(邦画)] 7点(2017-08-21 20:47:21) |
7. フレンチ・コネクション
70年台っぽい映像、当時のニューヨークの街並みの雰囲気、寒々しい空気感がいいです。 迫力あるカーチェイスシーンなんかもありますが、派手なアクションというよりリアルで地味な場面のほうが多いです。 終わり方もスッキリしませんし、爽快感やカッチリしたドラマを期待する方には不向き。 昔TVでいっぱい放送していた日本の刑事ドラマもこれとか、同じ年のダーティハリーとかを参考にしたのかなあと思われます。 [DVD(吹替)] 7点(2017-07-30 01:20:13) |